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ウイルス感染症でした。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

扁桃周囲炎では通常抗菌薬を使いますが、
「白血球数とその分類」検査で、比較的ウイルス感染症と診断できる場合があります。

40歳代の患者さん。
受診理由は、「強い咽頭痛・開口障害・左耳痛
ウイルス感染症でした。_a0082724_12025359.jpg
咽頭後壁・左咽頭側索の腫れは認めますが、
主な病変は、左扁桃周囲炎です。
末梢血液白血球数 12,600/μl H
白血球3分類 リンパ球数 2,500/μl
       単核球数  1,100/μl H
       顆粒球数  9,000/μl H
細菌感染症としては白血球数・顆粒球数の増加が少ないです。
ウイルス感染症として、
ロイコトリエン受容体拮抗薬。
コタロー麻黄附子細辛湯カプセル
の投薬で開始しました。
翌日再検査
末梢血液白血球数 10,500/μl H
これにてウイルス性扁桃周囲炎確定しました。

初診から4日目。
ウイルス感染症でした。_a0082724_12123395.jpg
咽頭側索・舌根扁桃の腫れは残っていますが、
主病変の左扁桃周囲の腫れは随分少なくなっています。
末梢血液白血球数 6,800/μl
血液検査数値が先行して正常化しています。

扁桃周囲炎・周囲膿瘍であっても、ウイルス感染症の存在は無視出来ないと思うものです。

当患者さん、
ある難病を持っておられ、関節痛とかレイノー現象とかの症状があります。
対症療法をされています。
10時半血糖値:97mg/dl。咽頭痛で食事量が極端に少ないので空腹時血糖です。

病気の予防・治療・支持療法に、糖質制限をと説明はしました。

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スーパー糖質制限 実行中
本日8時半血糖値:89mg/dl。

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ウイルス感染症でした。_a0082724_15295321.jpg
明治プロビオヨーグルト
1本112mlに炭水化物13.9g です。
食物繊維の含有は無視すると、糖質13.9g です。

購入するならプレーンヨーグルトをお勧めします。

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# by hanahanak2 | 2016-12-08 15:36 | 扁桃周囲炎 | Comments(0)

繰り返します

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

9月17日と19日に書き込みした患者さん。
右難聴は以前からのものと結論し治療を中止しました。

副鼻腔炎ですが、
10月上旬
繰り返します_a0082724_21532903.jpg
大量粘膿性鼻汁

10月中旬
繰り返します_a0082724_21552971.jpg

改善増悪をくり返しています。
ロイコトリエン受容体拮抗薬を続けても著明改善は無理そうです。

両内視鏡下副鼻腔手術+鼻中隔矯正術を提案したところです。
当院であれば、日帰り局所麻酔下手術になります。
3回に分けて行います。

初診時HbA1c:5.8% 
12月HbA1c:6.3%
糖質制限の実行を要請しました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:94mg/dl。

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医療ニュース
禁酒で半減、早期食道がんの再発 研究チームが報告
臨床 2016年11月30日 (水)配信朝日新聞

 早期の食道がんの治療後に起きやすい再発は、お酒をやめることで確率を半減できるとする調査結果を、全国16の医療施設でつくる研究チームがまとめ、専門誌に報告した。食道がんは早い段階で見つければ体への負担が軽い内視鏡で治療できる一方、残った食道のほかの場所で再発しやすいことが課題となっている。

 早期の食道がんと診断され、内視鏡で治療を受けた患者330人に協力してもらい、経過を追った。飲酒は食道がんの原因になりやすいため、日常的に飲んでいた人には禁酒するよう指導した。

 治療後2年の時点で、内視鏡で取ったのとは別の場所に新たにがんができた確率は、禁酒しなかった人で16%、禁酒した人で9%。より長く経過を追えた人たちを含めて全体の傾向を分析すると、禁酒した人の再発リスクは禁酒しなかった人に比べ53%低かった。

 禁酒によって食道がんの再発をどの程度減らせるかは、わかっていなかった。研究チームの武藤学・京都大教授は「早期でがんを見つけて内視鏡治療を受ければ、食道を温存できる。一方で、再発の可能性が残る。治療後も定期的な検査を受け、禁酒することが大切です」と話す。

 (編集委員・田村建二)

健康の敵は
①麻薬
②喫煙
③糖質
④にアルコールではと思います。

糖質制限のデータをお願いしたいものです。

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# by hanahanak2 | 2016-12-07 22:12 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

白血球数14,100/μlでも

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
「白血球数とその分類」検査で、おおよそ判断出来ます。

40歳代の患者さん。
1週間前から続く「大量の臭い右鼻汁」で受診されました。

白血球数14,100/μlでも_a0082724_21415274.jpg

右中鼻道に、大量膿性鼻汁
この時点でウイルス感染症と判断が付きますが、

末梢血液白血球数 14,100/μl H
白血球3分類 リンパ球数  4,800/μl H
       単核球数   1,100/μl H
       顆粒球数   8,200/μl H
疑いようのないウイルス性急性副鼻腔炎と診断されます。

投薬は、ロイコトリエン受容体拮抗薬。
重症だからと抗菌薬を使うのは????です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:95mg/dl。

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臨床ニュース
PPI連用で血管の老化が加速する可能性【米国心臓学会】
血管内皮細胞による基礎実験
米国学会短信2016年5月27日 (金)配信 消化器疾患循環器疾患投薬に関わる問題

 米国では市販薬としても入手可能な酸分泌抑制薬の1つプロトンポンプ阻害薬(PPI)。広く普及しているだけにベネフィットのみならず、有害事象に関する検討も盛んに行われている。ヒューストンメソジスト研究所のグループはPPIの長期使用により血管内皮細胞の老化が加速する可能性があるとの実験結果を発表した。米国心臓学会(AHA)が機関誌Circulation Researchに掲載された論文概要を5月10日付リリースで紹介している。

 研究グループは、PPIの長期使用と心疾患や腎疾患、認知症の関連を示唆するエビデンスが集積しつつあることから、PPIが血管の細胞にどのように影響するのかを検討したと背景を説明している。

 培養ヒト血管内皮細胞を用いた実験の結果、2種類のPPIが同細胞の生物学的加齢を加速させることを見出したと述べている。また、PPIの長期使用が血管内皮細胞内のリソソームによる酸分泌を阻害する可能性も示唆された。リソソームはプロトンポンプによる酸分泌を介して細胞内に蓄積するタンパク質などの「ゴミ」を分解する作用を持つ。PPIの長期使用がリソソームの酸分泌を阻害することにより、細胞内に蓄積した不要なタンパク質が細胞の老化を加速するのではないかと研究グループは考察している。なお、H2受容体拮抗薬では同様の作用は確認されなかった。

 研究グループは今回の検討について、基礎実験であることや実験に使用したPPIの1つは臨床で使用されていないものであるといった限界があると指摘。臨床研究を含む、より詳しい検討が必要と述べている。
関連リンク
Heartburn drug damages blood vessel cells in lab finding

PPI
ネキシウムとか
タケプロンとか
パリエットとかです。
後発品がたくさん出ています。
糖質制限人では、ほぼ不必要なクスリです。

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# by hanahanak2 | 2016-12-06 21:59 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

後部副鼻腔出血と診断しましたが・・・・

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及

糖質制限をやらないと人生狂ってしまいますよ!

70歳代の患者さん。
8時間前よりの「右鼻出血」にて来院されました。

後部副鼻腔出血と診断しましたが・・・・_a0082724_22143404.jpg

受診時には止血していました。
出血部位を探すのです。
嗅裂からだと診断、綿花を留置して休憩。
所が、
出血!!!!
キーゼルバッハ部位(鼻中隔前部)から溢れるような出血を確認しました。
大綿球を挿入して即座に止血しました。
これで止血は完了。

当患者さんは脳梗塞(麻痺なし)の再発予防でバイアスピリン服用中でした。
高血圧薬・糖尿病薬・脂質異常薬も。
14時半血糖値:269mg/dl。朝昼食は欠食。血液は大量に飲んでいます。
HbA1c:7.4%
血圧:156/90mg/dl。興奮状態ですから致し方ないです。

バイアスピリン中止
糖質制限の実行での血糖管理

鼻からの出血で命拾いですよね

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:99mg/dl。

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臨床ニュース
日本人もTV視聴2時間ごとにPE死4割増【米国心臓学会】
従来予想より高リスク

米国学会短信2016年8月10日 (水)配信 一般内科疾患循環器疾患救急

 40-79歳の日本人8万6024人のテレビ視聴時間と肺塞栓による死亡リスクの関連を検討した研究成果が明らかになった。1日のテレビ視聴時間が2時間増えるごとに肺塞栓による死亡リスクが40%上昇していたなどのデータが示されている。報告を行った大阪大学公衆衛生学教室のグループは「日本人の肺塞栓リスクは欧米諸国に比べ低いと考えられてきたが、上昇傾向にあるのかもしれない」との見解を示している。米国心臓学会(AHA)が7月25日、Circulation誌の掲載論文を紹介した。

 研究グループは、1988-1990年に40-79歳の患者8万6024人の1日のテレビ視聴時間を調査。調査開始から19年間に59人が肺塞栓症により死亡した。

 解析の結果、テレビ視聴時間が2.5時間/日未満の群に比べ、2.5-4.9時間の群の肺塞栓症による死亡リスクは70%上昇していた他、1日のテレビ視聴時間が2時間増えるごとに同リスクが40%上昇、5時間以上/日の群の同リスクは2.5倍上昇していた。

 研究グループは、肺塞栓症の診断が難しいことなどから、今回の調査が示すデータよりも肺塞栓症による死亡リスクはより高いだろうとの見方を示している。さらに最近ではビデオストリーミングの普及により、好きな時間に好きなだけ番組を視聴できるため“binge-watching”なる造語も登場していると紹介。長時間のテレビ視聴を避け、肺塞栓の発症を予防するための体操や水分摂取などを励行している。
関連リンク
EXCESSIVE DAILY TV WATCHING MAY INCREASE RISK OF DEATH


糖質制限も忘れずに。

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# by hanahanak2 | 2016-12-05 22:35 | 鼻出血 | Comments(0)

翌日再検

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

「抗菌薬適正使用」の前進に「白血球数とその分類」検査は非常に有用と思います。

5歳7ヶ月児。
昨年11月4日にもご登場いただいた患者さん。

昨日39度超えの急な発熱でいつものように掛かり付け医療機関へ。
「白血球数とその分類」検査なしで、重症と判断したのか、
ジスロマックの投薬。
抗菌薬、風邪には要らないという私のいつもの言葉に影響されて、当院受診。
「風邪症状」「水様~粘性の大量鼻汁」「外耳道・鼓膜・口腔・咽頭に著変なし」
この季節、急な高熱はインフルエンザを疑いますので、
インフルエンザ迅速検査をしましたが陰性
そして、そのキットに附属しているR-Sウイルス迅速検査が、陽性
末梢血液白血球数 14,900/μl H
白血球3分類 リンパ球数   2,900/μl
       単核球数    1,100/μl
       顆粒球数    10,900/μl H
当院判定基準では微妙に細菌感染症ですが、経験的にウイルス感染症を強く疑いました。
R-Sウイルス迅速検査が陽性も重要な情報です。

翌日再検査
末梢血液白血球数 10,100/μl
体温:38度超えに解熱傾向。

ウイルス感染症と診断出来ました。

内服は
ロイコトリエン受容体拮抗薬。
メプチンドライシロップ
を、続けてもらいました。

症状・所見も合わせ考え、
リンパ球数:2,800~2,900はウイルス感染症である可能性が高いような気がします。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:96mg/dl。

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<抗精神病薬>知的障害児の1割に処方…「自傷防止」
毎日新聞 12/4(日) 9:00配信

 ◇過剰投与、副作用の危険
 主に統合失調症の治療に使われる抗精神病薬が知的障害児の約1割に処方されていることが、医療経済研究機構などのチームが健康保険組合加入者162万人を対象に行った調査で分かった。人口に対する統合失調症患者の割合よりはるかに高く、うちほぼ半数で年300日分以上も薬が出ていた。チームは「大半は精神疾患がないケースとみられ、知的障害児の自傷行為や物を破壊するなどの行動を抑制するためだけに処方されている可能性が高い」と警鐘を鳴らす。

 チームは、健康保険組合の加入者162万人の診療報酬明細書(レセプト)のデータベースを使い、2012年4月~13年3月に知的障害と診断された患者2035人(3~17歳)を1年間追跡調査。その結果、抗精神病薬を期間内に1回でも使った人は12.5%いた。年齢別では、3~5歳が3.7%▽6~11歳が11%▽12~14歳が19.5%▽15~17歳が27%--と、年齢が上がるほど処方割合が高くなっていた。

 また、2種類以上の薬が31日以上継続して処方される「多剤処方」の割合も年齢と共に増加していた。

 統合失調症患者は人口の0.3~0.7%とされ、発症も10代後半から30代半ばが多い。患者の大半には抗精神病薬が処方されるという。

 知的障害児の行動障害の背景に精神疾患が認められない場合、世界精神医学会の指針では、まずは薬を使わず、環境整備と行動療法で対処するよう勧めている。抗精神病薬は興奮や不安を鎮めるが、長期服用により体重増加や糖代謝異常などの副作用があるほか、適切な療育が受けられない恐れも出てくる。

 チームの奥村泰之・同機構主任研究員(臨床疫学)は「国内でも指針を整備し、知的障害児に安易に抗精神病薬が処方されないようにすべきだ」と指摘する。【河内敏康】

自閉症の子供さんに投与されていたケースに遭遇した事がありました。
ビックリの肥満に変貌していました。
「クスリでなく糖質制限を」と訴えましたが、
その後、ピタリと受診が途絶えました。

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# by hanahanak2 | 2016-12-04 22:28 | 白血球 | Comments(0)