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カテゴリ:鼻中隔弯曲症( 99 )

風邪症状での来院でしたが・・・・

20歳代の患者さん。
18/12月初旬からの風邪症状。
解熱しましたが、「嚥下痛・鼻汁・鼻閉・咳痰」改善せず
12/07、受診されました。
風邪症状での来院でしたが・・・・_a0082724_15275102.jpg

左鼻腔入口、左への高度鼻中隔湾曲症。
日常的な鼻閉・イビキの原因となります。
左鼻腔後方には、左への高度鼻中隔突出もあります。

粘膿性鼻汁の咽頭への流れあり、
咽頭後壁には白苔も認めます。
気管粘膜の発赤もあります。
末梢血液白血球数:7,600/µl
赤血球数:498万/µl。
数値からウイルス感染症パターンは間違いのない所です。
投薬は、
モンテルカスト錠+フルティフォームエアゾール+フルチカゾンプロピオン酸点鼻液

19/12、前回より症状の軽い風邪症状。
粘膿性の鼻汁と咽頭後壁の腫れと気管粘膜の発赤を認めました。
鼻中隔湾曲症は不変。
モンテルカスト錠+メプチンドライシロップの投薬開始。
19/12/28
風邪症状での来院でしたが・・・・_a0082724_15475715.jpg

粘性後鼻漏が残っていましたので、モンテルカスト錠、服用続けていただきました。
やはり問題は、左への「高度鼻中隔湾曲症」です。
やんわりと、手術を勧めてはおります。
耳鼻咽喉科医としては高度鼻中隔湾曲症をスルーしてはならないと思います。

皮膚疾患・消化器疾患にて通院中との事。
基本は、糖質制限、ですよ!

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by hanahanak2 | 2020-01-22 18:59 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

いつも鼻が詰まる

40歳代の患者さん。
初診は、2006年。
受診理由は「鼻閉」
下鼻甲介腫脹・肥大+鼻中隔湾曲症あり、当日、両側下鼻甲介凝固(サージトロンで)しました。
以後、受診なし。
2009年、鼻閉・イビキで受診。
いつも鼻が詰まる_a0082724_16134678.jpg
下鼻甲介凝固の効果ないようです。
血圧:150/100mmHg。
ノルバスク+ディオバンを処方して鼻中隔矯正術の予約をされました。
しかし、当日来院なし。電話しますと出張しているとの事。
2014年受診。
手術の件は軽く言うだけにしました。
血圧:154/109mmHg。内科で降圧薬もらっていました。効果はないようです。
15時血糖値:137mg/dl。昼食はラーメン定食。
BMI:24.9。
糖質制限を強く要請してみました。

今月来院。
いつも鼻が詰まる_a0082724_16241652.jpg
鼻中隔の状態が良く把握できます。
鼻腔前半の激しい鼻中隔湾曲が高度鼻閉の原因です。
手術は軽く触れるのみにしました。
血圧:157/102mmHg。降圧薬服用していても依然高値。
11時半血糖値:91mg/dl。ラーメンは頻繁に摂っているとの事。
最近、体重が7kg増加。
BMI:26.7。
再び、糖質制限を説明、実行すれば、確実に体重減少し血圧も下がるはずですと言うたものでした。

次回の受診は、また数年後になると思いますが、糖質制限の重要性を理解してもらえるよう努力したいと思います。

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2019/12/18「ドクター江部の糖尿病徒然日記」から
2019年10月17日、日本糖尿病学会が、3年ぶりに「糖尿病診療ガイドライン 2019」を刊行しました。
このガイドラインに対して、
東京女子医科大学の馬場園哲也教授が解説を しておられます。
 「炭水化物摂取量と糖尿病の発症リスク、糖尿病の管理状態との関連性は確認されていない」
糖質制限による血糖管理を無視する態勢です。
試してみようとする心はありません。

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by hanahanak2 | 2019-12-19 16:41 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

非常に苦しいはずです。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗微生物薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の指導。

高校生の患者さん。
時々の受診ですが、「鼻が詰まって苦しい」が主症状です。
スギ花粉症あります。
2015年3月に左右下鼻甲介超音波凝固しましたが、効果は限定的でした。
2017年5月、
非常に苦しいはずです。_a0082724_21502968.jpg
鼻中隔は、左へ大きく湾曲、
右は、長椅子様に凸凹。
非常に重症型の鼻中隔湾曲症。
快適な鼻呼吸を得るには、どう考えても、将来、鼻中隔矯正術が必要です。
「将来、手術が必要ですね。」とは言うものの、難工事は避けられないでしょうね。

兎に角、治らない「鼻閉」には手術をお勧めします。

また、スポーツもやられておりますので、
「低糖質・高タンパク・高脂肪・高カロリー」食である「糖質制限食」もお勧めしています。
帰宅部の方にも同様にお勧めしています。

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非常に苦しいはずです。_a0082724_22095114.jpg

ネオニコチノイド系農薬とミツバチ減少の関係はしばしば報道されています。
と、いう事は、昆虫が減少する。
植物も減少する。
食物生産にも影響が出る。
と、いう事になります。
ハチミツをはじめ農薬で汚染された農産物を食べる人間の精子・卵子にも影響を与えると推測されますね。
海にも流れ込んで魚介類も汚染されている可能性も考えられます。

早急な解決策が必要です。

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by hanahanak2 | 2019-04-30 22:21 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

兎に角、狭い。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗微生物薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の指導。

30歳代の患者さん。
2017/04/16、以前から鼻詰まりが続いているとの事で受診さました。
兎に角、狭い。_a0082724_21555915.jpg
鼻内を診て、驚きの無茶鼻閉。
鼻道は、ほとんど無し。
モンテルカスト錠+フルナーゼ点鼻液後発品の投薬し、
閉塞状態の拡幅工事をしましょうか、と説明した所、受診はソレッキリ。

1年後、今年4月受診あり、
上記投薬しながら拡幅工事を勧めておりますと、
突如、やる気になり、
10月、
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)、
当院では、
超音波凝固による下鼻甲介手術を行いました。
鼻道が狭く出血も多かったので、凝固量としては足らず前にはなりました。

それで今月、
兎に角、狭い。_a0082724_22161758.jpg

鼻道は気持ち広くなっておりますが、まだ、イマイチ。
次の手段としては、
鼻中隔手術。
これもずっと説明を続けてきてはおりました。

「弯曲」というより「鼻中隔軟骨・骨の肥厚」が問題です。
肥厚部を切除すれば鼻道はより広くなるはずです。

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5年生存率が最も低い「膵臓がん」 早期発見の取り組み、全国に広がる
西日本新聞 2018年10月15日 17時14分

 沖縄県知事だった翁長雄志(おながたけし)さん、元プロ野球選手・監督の星野仙一さんらの死因となった膵臓(すいぞう)がんは、がんの中で最も5年生存率が低い。見つかりにくく、発見された時には病状が進行し、切除できないケースが多いためだ。膵がんを早期に発見する取り組みが、広島県尾道市を起点に全国に広がりつつあるという。九州で「尾道方式」に取り組む鹿児島市の南風病院(338床)を取材した。

 手術から4年。半年に1回の定期検診で、今回も異常はなかった。鹿児島県霧島市の徳永カツエさん(80)は2014年8月、膵がんの疑いで南風病院を受診し、小さながんが見つかった。

 大きさは11ミリ×7ミリで、初期のステージ1b。9月には膵頭、十二指腸、胆のうや胆管を切除する手術を受けた。抗がん剤治療は必要なく、約1カ月で退院。その後も1人暮らしを続け、月1回は福岡市に観劇に訪れ、来月は北欧を旅する予定もある。「動いていないと気分が悪い」と言うほど元気だ。

 徳永さんは09年と13年に患った乳がんの定期検診(3カ月に1回)を別の病院で受けていた。コンピューター断層撮影(CT)で膵臓にのう胞があり、腫瘍マーカーが高かったため、南風病院への受診を促された。検査を受けた病院が「膵臓がん早期発見プロジェクト」に参加していたことが功を奏した。

 主治医の新原亨副院長は「こんなに早く見つかる人はめったにいない」と笑顔で見守る。

 国立がん研究センターの統計によると、14年に新たに膵がんと診断された人は男性約1万9千人、女性約1万7千人。男女とも42人に1人が生涯に経験する割合となっている。5年生存率は7~8%と、胃がん(65%前後)、大腸がん(70%前後)などと比べ、極めて低い。

 一方、日本膵臓学会のデータによると、ステージ1で見つかれば5年生存率は52・5%。大きさが1センチ以下だと約80%という報告もあるなど、早く見つかるほど生存率は上がる。

 このため、南風病院は14年、広島県尾道市をモデルにプロジェクトをスタート。膵がんの家族がいる▽糖尿病の発症から3年以内▽喫煙▽黄疸(おうだん)-などの危険因子が二つ以上当てはまる人に対し、積極的に腹部エコー(超音波)検査を行うよう、周辺の医療機関や健診施設などに呼び掛けた。

 エコー検査で2・5ミリ以上の膵管拡張、5ミリ以上の膵のう胞などがあれば、南風病院を受診してもらう。膵臓や胆道を磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影する検査で精査。膵管の中断、膵のう胞などがんを強く疑う所見があれば、さらに超音波内視鏡検査で腫瘍を確認し、組織検査などで診断を確定する。

 膵がんと診断されれば治療を開始。がんではなかった場合も、高リスクの患者として病診連携でしっかりフォローしていく。9月現在、登録患者は913人、連携施設は55施設に上る。

 この結果、手術可能な症例はプロジェクト開始前の4年間(10~13年)は9例だったが、開始後(14~17年)は35例と4倍。ステージ1は1例が6例に、うち大きさ12ミリ以下の症例は0から5例に増えた。

 南風病院ではエコー検査は1590円、MRI検査は7370円(いずれも3割負担、検査費用のみ)。新原副院長は「膵がんを克服して元気に過ごしている人が少しずつ増えている。エコーは体の負担も少なく、簡単にできるので、受けたことがない人や危険因子が二つ以上当てはまる人は年に1回、受けてほしい」と呼び掛ける。

 モデルとなった尾道市ではJA尾道総合病院と市民病院を中核施設として07年から、市医師会と連携して取り組みを始めた。

 中心となっているJA尾道総合病院消化器内科の花田敬士診療部長によると、昨年6月末現在、かかりつけ医などによるエコー検査で延べ1万2307例の膵がん疑いを発見し、延べ555例が膵がんと診断された。このうち、ステージ0が24例、ステージ1は40例。3年生存率は06年の7・4%から10年は20・5%に向上した。

 同様の取り組みは、南風病院以外にも大阪、山梨、神奈川などに広がり、一定の成果が上がっているという。尾道市では健康診断で腹部エコー検査を実施するようになった。

 花田部長は「市民やかかりつけ医に膵がんのリスク因子が浸透し、定期的なエコー検査が広がれば、膵がんで命を落とす人を減らせる」としている。

=2018/10/15付 西日本新聞朝刊=

怖いすい臓がんではありますが、
糖尿病と強い関係があります。
血糖を上げない食事で、かなりな確率で予防できます。
予防は、糖質制限です。
その上で、早期発見出来ればと思います。

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by hanahanak2 | 2018-12-14 22:15 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

アトピー性皮膚炎、重症です。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗微生物薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の指導。

10歳代後半の患者さん。
右耳漏にて受診されました。
アトピー性皮膚炎、重症です。_a0082724_21435920.jpg
アトピー性皮膚炎治療中との事。
しかし、まったくコントロール出来ておりません。
アトピー性皮膚炎は、同時に、アレルギー性鼻炎とか外耳道皮膚炎を合併します。
お薬手帳では、
①タリオン後発品 内服。
②エクラー軟膏後発品 顔に塗布の指示 強いのランク
③マイザー軟膏後発品 これも顔に塗布の指示 非常に強いのランク
④ヒルドイドクリーム後発品 身体に塗布の指示 いわゆる保湿剤
⑤アンテベート軟膏後発品 身体に塗布の指示 非常に強いのランク
⑥酢酸プレドニゾロン眼軟膏 眼に塗布の指示 弱いのランク
⑦ゼビアックローション キノロン系合成抗菌薬 にきび(顔)に塗布の指示
煩雑!
効果出ているの?
崩壊の顔面皮膚の様相でした。

アレルギー性鼻炎は、高度な左への鼻中隔湾曲により、重症化しています。
その為もあり、大量粘膿性鼻汁も認めます。
鼻道が極端に狭く、ノドの狭小化もあり満足な睡眠が得られているとは到底考えられません。

まずは、
①糖質制限
②プロペトによる保湿(外耳道・顔面・その他全身)
③湯シャン
④アレルギー性鼻炎の対症療法

軌道に乗った段階で鼻内手術。

こんな説明をしましたが、患者さんの反応は、なし?
質問しても返事が返ってこない???
終始、硬い表情。

再診が重なってくれば意思の疎通が図れるのではないかと思っています。

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by hanahanak2 | 2018-11-20 22:17 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

食後1時間血糖値:162mg/dl

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗微生物薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の指導。

30歳代の患者さん。
2週間続く咽頭痛で受診されました。
過体重の体型を気にしながらの診察でした。
末梢血液白血球数:7,400/μl
13時血糖値:162mg/dl。昼食はカレーライス、でした。
食後1時間血糖値:162mg/dl_a0082724_21035616.jpg
①咽頭後壁には軽度の腫れが認められます。白苔はありません。
白血球数より、ウイルス性急性咽頭炎と診断、モンテルカスト錠+コタロー麻黄附子細辛湯カプセル、の投薬になりました。
②右への鼻中隔彎曲がひどいです。やんわりと、手術を勧めました。鼻腔が狭い・ノドが狭いで大きなイビキを発生させているはずです。
③食後1時間血糖値が140以上でした。NHKスペシャルで言うところの「血糖値スパイク」ですよ。
過剰糖質摂取を改める必要があります。

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食後1時間血糖値:162mg/dl_a0082724_22242544.jpg
IgA腎症に扁桃摘出術。
そして、上咽頭炎の治療。
Bスポット。
一部の先生方の方針?
国内の普及は?世界の動向は?
最も重要な栄養療法なんて問題外?
なんで抗体が自分を攻撃するようになったの?

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by hanahanak2 | 2018-08-18 22:37 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

いつも鼻が詰まる。鼻・息が臭い。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限をお勧めしています。

30歳代の患者さん。
受診目的、
①いつも鼻が詰まる。
②自分の息・鼻が臭う。
いつも鼻が詰まる。鼻・息が臭い。_a0082724_21473994.jpg
激しい鼻中隔弯曲で総鼻道が極端に狭くなっています。
②病的な鼻汁は認めません。
ノドが非常に狭いです。
その他、
肥満です。
9時半血糖値:177mg/dl。
朝食は食パンと甘いチョコレートでした。

解決法。
①鼻中隔矯正術
②糖質制限。
糖質制限については過去に体験して10kg減量に成功するも続かなかったとの事。
信じて、再チャレンジを要請しました。
手術については、何の反応もありませんでした。

まずは、糖質制限しつつ血糖管理は必要と思います。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:103mg/dl。

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毎日新聞 医療プレミア
花粉症もアトピーも抗菌薬が原因かも?
2017年3月26日 谷口恭 / 太融寺町谷口医院院長
抗菌薬の過剰使用を考える【8】

 重症の下痢をもたらすクロストリジウム・ディフィシル(CD)は、すべての抗菌薬が効かず、残された唯一の治療が糞便(ふんべん)移植になることもあります。しかし、「抗菌薬の使用を控えること」で、CDの発症を大幅に減らせることをイングランドが大規模調査で示しました(前回参照)。
 そして、抗菌薬の使用を減らすことで絶大な予防効果が得られるのはCDだけではありません。そのすべてが高いエビデンスレベルで証明できるわけではありませんが、現在、アレルギー疾患や自己免疫性疾患、さらに精神疾患や肥満までが抗菌薬の過剰使用が原因であることが指摘されています。
“現代病”アレルギー疾患はなぜ生まれたのか?
 それらのなかで、今回は花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患について話をしてみたいと思います。
 まずは、なぜ昔はほとんどみられなかったアレルギー疾患がこれだけ増えているのか、という点について考えてみましょう。日本を含む先進国では1980年代あたりから、花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患が急増しました。花粉症は、たしかにスギ花粉の飛散量が増加したことが大きな原因ですが、それだけで説明できるでしょうか。加えて21世紀に入ると食物アレルギーが急増し、小学校での給食の現場に混乱を招いています。なぜなのでしょうか。

清潔になりすぎた環境が原因? 衛生仮説
 急激にアレルギー疾患が増えた理由を説明するのに少し前までよく引用されていたのが「衛生仮説」です。英国の医師ディビッド・ストラカンが提唱したもので、ストラカンは兄弟姉妹で子供のアレルギー歴を観察すると、弟や妹よりも長男・長女、またはひとりっ子にアレルギー疾患が多いことに気づきました。この理由として、弟や妹はまだ小さい頃に、兄や姉が外でもらってきた風邪の病原体にさらされることで免疫系が鍛えられてアレルギーになりにくい、長男長女やひとりっ子は大切に育てられて小さな頃に病原体と接することが少ない。そのためにアレルギーになる、と考えたのです。
 私自身は自分が長男で、花粉症もアトピーもぜんそくもないということもあり、この理屈には、本当かなあ、と懐疑的なのですが(もっとも、私が大切に育てられなかったということかもしれませんが……)、「長男長女にアレルギーが多い」と断言する日本の医師もいます。
 兄弟の話は抜きにしても、衛生仮説が支持される理由はいくつもあります。アレルギー疾患は発展途上国にはあまり見られずに、先進国に多い疾患です。同じ国でみても衛生状態が改善するにつれてアレルギー疾患が増えています。ですから、近代化が進むにつれアレルギー疾患が増えるのは間違いなさそうです。
衛生仮説で説明しきれない問題
 社会が豊かになり、誰もがせっけんを使い、自宅で風呂に入ることができるようになり、上下水道が発達すると人々は清潔になり感染症のリスクは大きく減少します。例えば、ぎょう虫などの寄生虫疾患は激減し、もはや小学校で全員が検査を受ける必要もなくなりました。なかには、これがアレルギー疾患の原因ではないかと考え、わざわざ寄生虫を体内で“飼育”することを試みる人もでてきました。また、この考えを支持する研究も複数あります(注1)。
 しかしながら、今も衛生仮説の支持者がいる一方、最近は否定的な見解が増えてきています。その最大の理由が、疫学的な研究を重ねても感染症の罹患(りかん)率が高ければアレルギーを発症しにくい、という結論が導けないことです。
 衛生仮説の理論を分かりやすく言うと「闘うべき病原体と接しなくなった免疫系は仕事がなくなり、病原体の代わりに自己を攻撃するようになった」となります。ですが、よく考えると、免疫系は自分の体を攻撃する前に、目を付けるものがあるはずです。そうです。腸内や皮膚に常在している微生物です。なぜ、免疫系はこれらの微生物には攻撃をしかけずにわざわざ自分の体を破壊するのか……。衛生仮説はこれを合理的に説明することはできません。
日本人が発見した「Tレグ」とその機能
 ところで最近「Tレグ」という言葉をよく聞きます。正式名を制御性T細胞(regulatory T cell)と言い、役割を一言で言えば「過剰な免疫応答の抑制」です。免疫系というのは好き勝手にやらせれば“暴走”するもので、それをTレグが抑制することにより正常な免疫応答が成立することがわかってきています。なお、Tレグを発見したのは大阪大学の坂口志文教授で、この功績により2015年にガードナー国際賞を受賞されています。
 Tレグが正常に機能すれば免疫系の暴走を防ぐことができ、結果として過剰なアレルギー反応がなくなる。つまり、花粉症やアトピーなどの発症を防ぎ、また発症したとしても悪化させないようにすることができる。これがここ数年で確立されつつある新しい免疫学の理論です。
腸内細菌がTレグを制御し、免疫機能を調整
 さて、驚くのはここからです。過剰なアレルギーをおさえるTレグをコントロールしているのは誰か。誰か?って自分自身に決まっていると思いたいところですが、これが少し違うのです。なんと腸内細菌の一部が腸内のTレグを増やす働きがあることが分かったのです! このことを発見したのも日本人の学者、慶應義塾大学教授で理化学研究所統合生命医科学研究センター消化管恒常性研究チームのチームリーダーも兼務されている本田賢也先生です(注2)。
 腸内細菌のバランスが乱れることでTレグが増えなくなり、それが原因で過剰な免疫応答が起こり、本来「敵」でも何でもない花粉やダニを攻撃するようになり、花粉症やアトピーを発症するようになった……。複雑なメカニズムをもつアレルギー疾患がこれだけですべて説明できるわけではありません。しかし、Tレグが正常に働けばアレルギー疾患が抑制できることにはコンセンサスがあるといっていいでしょう。
 そして、腸内細菌のバランスが失われる最大の原因とは? 抗菌薬の過剰投与に他なりません。衛生仮説が主張するように闘うべき病原体がいなくなったから免疫系が自己に牙をむいたのではなく、抗菌薬の使いすぎで腸内細菌のバランスが失われ、その結果Tレグが産生されなくなった。つまり生活が豊かになり衛生的になったからではなく、気軽に抗菌薬を使い過ぎたことでアレルギー疾患が増えた、という可能性があるということです。
 風邪をひいて病院を受診し抗菌薬を処方してもらう……。もちろん必要なときには使わなければなりませんが、風邪のほとんどはウイルス性であり抗菌薬は不要です。そして、安易な抗菌薬の使用が、花粉症など将来のアレルギー疾患のリスクとなるかもしれない、ということは知っておいた方がいいでしょう。
   ×   ×   ×
注1:日本の研究では、群馬大学のものがあります。湿疹を発症するマウスにマラリアを感染させると改善することを報告しています。医学誌「Allergy」2014年8月17日号に掲載されています。
注2:この研究は科学誌「Nature」で報告されています。

谷口恭
太融寺町谷口医院院長
たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト

抗菌薬適正使用を避ける事は出来ません。

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by hanahanak2 | 2018-03-04 22:18 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

鼻甲介肥大も

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限をお勧めしています。

鼻閉も重症化すると、日常生活は辛いものになります。

30歳代の患者さん。
最近数カ月、鼻閉が続いているとの事で来院されました。
それまでは、交代性鼻閉でした。
鼻甲介肥大も_a0082724_17575182.jpg
右:下鼻甲介肥大・腫脹と鼻中隔弯曲により完全な鼻閉状態。
左:軽度中鼻甲介肥大・腫脹と鼻中隔弯曲により、軽度~中等度鼻閉です。
粘膿性鼻汁はありません。
口蓋垂の肥大・腫脹も認めます。

大きいイビキは確実です。
睡眠時無呼吸も想定されます。

投薬は、
モンテルカスト錠+フルナーゼ点鼻液後発品。

経過により、
鼻中隔矯正術+鼻甲介(中・下)手術をと説明しました。

肥満ではありませんが、
糖質制限も説明しました。
健康生活の欠かすことの出来ない基本です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:98mg/dl。

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鼻甲介肥大も_a0082724_18195609.jpg
「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版」からの内容のようです。
現在行われている診療です。
HP「新しい創傷治療」では、
①ワセリンのワックスがけ。
②湯シャン
③糖質制限
の3点を提唱しています。
私は、たくさんのクスリを使う診療で、実際治っていない患者さんを見るにつけ、
変だな変だなと思っています。

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by hanahanak2 | 2017-12-11 18:38 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

いつも鼻がグスグス

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。


中学生の患者さん。
小さい時から、いつも鼻がグスグスとの事。

いつも鼻がグスグス_a0082724_21385669.jpg


鼻中隔弯曲症、重症です。
左への突出、最大級です。
右への弯曲も相当なものです。
鼻処置にてくしゃみが連発。
鼻処置そのものを嫌がっていました。

鼻中隔矯正術を高校3年生以降にと説明しました。
まずは治りたいという気持ちがないと前進しないと思います。

投薬は、ロイコトリエン受容体拮抗薬のみです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:105mg/dl。

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臨床ニュース
SSI予防に術直前血糖値110-150を勧告【米国外科学会】
米国外科学会・米国外科感染症学会が新GL発表
米国学会短信2016年12月14日 (水)配信 内分泌・代謝疾患一般外科疾患感染症投薬に関わる問題

 米国外科学会と米国外科感染症学会は12月1日、手術部位感染(SSI)の予防、診断、管理に関する各種ガイドラインを発表した。

 米国外科学会によるとSSIは院内感染の20%と最も多く、入院期間を約10日延長させたり、入院コストの上昇をもたらしたりするだけでなく、死亡リスクを2-11倍上昇させるとのデータもある。一方、SSIの60%は予防可能と考えられている。

 今回、作成されたガイドラインは周術期だけでなく、入院前から退院後の感染管理を網羅。院内でのSSIリスク低減策として、糖尿病の有無にかかわらず全ての患者の手術直前の目標血糖値を110-150mg/dLとすることを推奨。推奨の合意形成においては(1)これまでの研究から糖尿病患者や糖尿病治療薬の使用がSSIのリスク因子として知られている、(2)一方、長期的な血糖管理が良好であることよりも手術直前の高血糖への介入がより重要であることも指摘されるようになっている、(3)手術中の高血糖がSSIリスクを上昇させること、極度の低血糖が有害事象や低血糖エピソードを増大させるがSSIのリスクを低下させるわけではないことも報告されている―などの知見が考慮された模様。

 また、各種先行研究で喫煙者のSSIリスクが最も高いこと、過去の喫煙歴がある場合も一度も喫煙歴がない人に比べSSIリスクが高まることが指摘されていることから、手術4-6週間前からの禁煙を指導することを推奨している。

 GL作成関係者は「今回のGLの重要なメッセージは患者の予後改善の鍵は患者自身が握っているということ。SSI予防を可能にするための行動として、禁煙、糖尿病患者の場合は良好な血糖管理、そして一部の患者においては減量などが挙げられる」と説明している。

関連リンク
American College of Surgeons and Surgical Infection Society Announce New Guidelines for the Prevention and Treatment of Surgical Site Infections


当院での鼻腔・副鼻腔手術では、術前術後に糖質制限をお願いしています。
出来れば、これを切っ掛けに末永く糖質制限を続けてもらう事をお勧めしています。

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by hanahanak2 | 2016-12-22 21:51 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

いつまでも続く鼻閉

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。


20歳代の患者さん。
「いつまでも続く鼻閉」での受診でした。

いつまでも続く鼻閉_a0082724_21261236.jpg

際立つのは、鼻中隔の突出・弯曲です。
ノドが狭い、口蓋垂が腫れている事も目立ちます。

イビキ・睡眠時無呼吸もあるはずですので、
最良の選択は、
鼻中隔矯正術+下鼻甲介手術
糖質制限でのダイエット
ですが・・・・・・。

ハードルが高いですか・・・・・・・・?

一応、説明致しました。

実現すると、生活の質は格段に向上すると思います。

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Diet Club 2016年3月2日(水) 18時45分
経済アナリストの森永卓郎氏、約20キロの減量に成功

 3月2日、経済アナリストの森永卓郎氏が、マイナス19.9キロのダイエットに成功したことを、都内で発表。減量前に撮影した自身の等身大パネルと並んで、劇的に変化した身体をアピールした。

 本人いわく、森永氏は、朝起きて3秒以内にカツ丼をぜんぶ食べ切るほどの大食漢。1日5食が普通で、食べるものは牛丼、天丼、ラーメン、カツカレーなど。

 ピーク時の森永氏の体重は94キロで、体脂肪は40%ほどあり、30年間これといった運動習慣もない。さらに、糖尿病を患っており、薬と注射が欠かせない日々を送り、月に1万円以上の医療費を払っていたという。

 まさに「メタボ体型」で、不健康な暮らしから抜け出せずにいた森永氏だが、プライベートジム『ライザップ』の新CMへ出演することが決まり、本格的なトレーニングと食事管理などを開始。

 その結果、4か月で89.4キロから69.5キロ、ウエストは114センチから91センチになり、皮下脂肪や内臓脂肪も減少。

 痩せたことはもちろんだが、森永氏は、糖尿病の症状が改善したことや、駅の階段を上がるときに息切れをしなくなったことを喜んでいた。

 発表会で森永氏は「私は、ぶっちぎりのデブだった! デブでいいことってあんまない!」と言い切り、「実際に(トレーニングを)やっていたのは2か月半。あと100g減らしとけば、20(キロ)ピッタリだったんですけど」と悔しそうな表情を見せる場面も。

 また、高カロリーで糖質の多い食事が大好きだった森永氏だが、「果実系と根菜系は、あんまり良くない。(ダイエットに良い食材は)葉物野菜と、肉、魚、卵、豆腐、納豆。ナッツは、手の甲に乗るぐらいの量」と言い、今では、健康的な食生活が習慣化したと話していた。
《ダイエットクラブ編集部》


早期発見早期治療を強調している製薬メーカーの広告に出ておられたと思うのですが?
糖質制限への軸足変更?
今後の発表に注目したいです。
元の糖質三昧に戻らないことをお祈りします。

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by hanahanak2 | 2016-03-04 21:44 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)