人気ブログランキング |

カテゴリ:抗微生物薬適正使用( 2 )

外耳道に難治性皮膚炎

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗微生物薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の指導。

20歳代の患者さん。
2012年2月16日、クラビット(フルオロキノロン)使用した患者さん。
当時は、不適切な第一選択をやっていたんですね。

咽頭痛で受診されました。
a0082724_22050877.jpg

咽頭後壁に白苔がはっきりと認めます。
咽頭側索。舌根扁桃にも強い炎症がうかがわれます。
末梢血液白血球数:12,700/µl H
白血球3分類 リンパ球数   1,300/µl 
       単核球数     600/µl
       顆粒球数    10,800/µl H

細菌感染症の診断は容易です。
局所の観察と「白血球数とその分類」検査を組み合わせると診断の確実性は上昇いたします。
投薬は、アモキシシリンカプセル250mg4カプセル+ビオフェルミンR
最近の抗微生物薬第一選択は、おおむね第一世代セフェムまたはアモキシシリンとなっています。

もうひとつ。
外耳道皮膚炎です。
長年耳かきを続けておられます。
難治性皮膚炎となっています。
①プロペト(ワセリン)でのスキンケア
②界面活性剤入りの石鹸・シャンプー等を使わない。
③糖質制限
この3原則を説明しました。

外耳道皮膚炎も難治性になりますと、3原則は欠かせません。
それが、「鼻風邪・のど風邪」も予防してくれます。

=========================================

創薬ベンチャー・デルタフライファーマ(徳島市) マザーズ上場 抗がん剤開発
地域 2018年10月15日 (月)配信徳島新聞

 創薬ベンチャー「Delta―Fly Pharma」(デルタフライファーマ、徳島市)は12日、東京証券取引所の新興市場マザーズに上場した。同社は患者の身体的・経済的負担の少ない抗がん剤の実用化に取り組んでおり、新規株式発行によって資金を調達し開発を加速させる。
 同社の発行済み株式数は9月5日時点で360万5千株。上場時に新たに70万株を発行し、約33億円の調達を見込んでいる。これとは別に上場に合わせて、第三者割当増資で10万5千株を発行することも検討している。
 調達した資金は、米国で臨床試験を行っている再発・難治性の急性骨髄性白血病(AML)治療剤の開発に充てる。少量を長期に渡って投与することができ、既存の治療が難しい高齢者らにも使えると期待されている。
 薬物の有効成分をがん細胞に限定して送り込む「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」を用いた抗がん剤の開発などにも資金を活用する。開発に向けた臨床試験を近く米国で申請する。
 同社は、大塚グループの大鵬薬品工業で取締役徳島研究センター長などを務めた江島清社長(69)=徳島市川内町=が2010年12月に設立した。開発から実用化までの期間を短縮するために、人での有効性が確立されている化合物に、用法や用量を変えるなどのアレンジを加える「モジュール創薬」を活用して、抗がん剤の研究開発を行っている。
 徳島市の本社のほか東京と中国・北京に研究開発などのための事務所を構えている。現時点で実用化した抗がん剤はなく、収入は提携した製薬会社からの契約一時金と開発の進展に応じた達成金が中心。18年3月期の売上高は1億5千万円、経常損失は2億4450万円、純損失は2億4626万円。社員は11人。

徳島発の抗がん剤開発が現実味を帯びてきているようです。
江島清氏は高校時代、同学年同級生でした。
開発費が抑えられている分、薬価も安くなると思います。
成果を期待するものです。

=======================================


by hanahanak2 | 2018-11-11 22:37 | 抗微生物薬適正使用 | Comments(0)

おくすり手帳

四国徳島からです。
「抗微生物薬適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

右耳痛にて受診された4歳児です。
風邪をひくと、あちこちの医療機関で投薬を受けてしのいでいるとの事。
a0082724_17222770.jpg
右鼓膜は風船状に膨隆し痛々しいです。
右も急性中耳炎、あります。
両側急性副鼻腔炎も認めます。
末梢血液白血球数:13,000/㎕ H
白血球3分類  リンパ球数  5,600/㎕ H
        単核球数    900/㎕ H
        顆粒球数   6,500/㎕

リンパ球数が5千をも超えるのはウイルス感染症、です。
従って、抗菌薬診療は止めて欲しいのです。

お薬手帳、拝見しました。
恐ろしいです。
a0082724_17295903.jpg
下線は「経口第3世代セフェム系抗菌薬」です。
「経口三世代セフェムへの決別」を検索願います。
広域抗菌薬ですが、組織移行性が極めて低いので、例え細菌感染症であっても効果は限定的です。
しかも、ウイルス感染症には抗菌薬(抗微生物薬)は無効です。
それ意外の抗微生物薬もウイルス感染症には無効です。
抗微生物薬使用の際には、「白血球数とその分類」検査で確認を取って欲しいです。
こんだけの抗微生物薬使用は???????

ですので、
モンテルカスト細粒+メプチンドライシロップ
を、選択しました。

丈夫な身体作りをお願いしました。
タンパク質・脂肪を十分に摂る糖質制限をお勧めしました。
食事で身体も心も変わるのです。

=============================================

臨床ニュース
超強力な多剤耐性菌、世界の病院でまん延 豪研究 2018/09/07コピー
発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ オーストラリア アジア・オセアニア ]
国際医学短信2018年9月5日 (水)配信
 【AFP=時事】あらゆる種類の既存の抗生物質に耐性を持ち、「重症」感染症や死を引き起こす恐れのあるスーパーバグ(超微生物)が世界各地の病棟を通じて検出されないまま広がっていると警告する研究論文が3日、英科学誌ネイチャー・マイクロバイオロジー(Nature Microbiology)に発表された。
 豪メルボルン大学(University of Melbourne)の研究チームは、世界10か国で採取したサンプルから多剤耐性菌の変異株を3種発見した。この中には、現在市販されているどの薬剤を使用しても確実に抑えることが不可能な欧州の変異株が含まれている。
 メルボルン大の公衆衛生研究所微生物診断部門を統括するベン・ホーデン(Ben Howden)氏は、AFPの取材に「オーストラリアで採取したサンプルを手始めに全世界に調査を拡大した結果、この多剤耐性菌が世界中の多くの国々の多くの医療機関に存在することが明らかになった」と語り、「この耐性菌は、すでにまん延しているようだ」と指摘した。
 表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)として知られるこの細菌は、これより有名で病原性の高いメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の近縁種とされる。
 人の皮膚に常在する表皮ブドウ球菌は、カテーテルや人工関節などの人工物を使用した高齢者や患者に感染症を引き起こすケースが最も多い。 「命に関わる恐れもあるが、それは通常すでに重症となっている入院患者の場合だ。根絶は困難を極める可能性があり、感染症は重症となる恐れがある」と、ホーデン氏は説明した。
 ホーデン氏のチームは、世界各地の78の病院から集めた表皮ブドウ球菌サンプル数百件を調査した。
 その結果、表皮ブドウ球菌の一部の菌株のDNAに生じたわずかな変化が、最も広く用いられている抗生物質のうちの2種への耐性をもたらしていることを発見した。この2種の抗生物質は、院内感染症を治療するために並行して投与されることが多い。
 最も強力な抗生物質の多くは非常に高価で毒性もあるため、耐性を回避するために複数の薬剤を同時に投与する治療行為は有効ではない可能性があると、研究チームは指摘している。
「最大の脅威」
 スーパーバグが急速に広まっている理由としては、患者が最も重症で作用の強い薬が日常的に処方される集中治療室(ICU)で、抗生物質が特に大量に投与されているせいだと考えられると、研究チームは述べている。
 今回の論文は、感染がどのように広がるかや、病院側がどの細菌を標的に選ぶかなどに関する理解を向上させる必要があることを示していると、ホーデン氏は指摘した。
 「抗生物質をますます多く投与することが、細菌の薬剤耐性の増大を助長していることを、今回の論文は浮き彫りにしている」と、ホーデン氏は述べた。
 「病院内環境に存在するすべての細菌に関して、菌株の耐性強化が人為的に促進されており、抗生物質に対する耐性が全世界の入院治療にとって最大の脅威の一つとなっていることに疑いの余地はない」
【翻訳編集】 AFPBB News
Copyright William WEST / AFP


================================================


by hanahanak2 | 2018-09-07 18:46 | 抗微生物薬適正使用 | Comments(0)