急性中耳炎 症例150
3歳1ヶ月の子供さん。
当院へは全くの初診でした。
受診前日、左耳の痛みを訴えていました。37.8度の発熱だったそうです。
受診時には、37.2度、咳少々、鼻汁多量。
みると、
左鼓膜は風船状に膨隆。
即、急性中耳炎の診断は容易。
右鼓膜は中央部が鼓室壁に接触しているようにみえます。
鼓膜切開・鼓膜チューブ留置をやると、その部位が薄くなって内陥してしまう場合が見られるます。
私も、以前には、しばしば経験していました。
急性中耳炎だから、抗菌薬(抗生物質)投与ではないのです。
まず、ウイルス感染か、細菌感染かを判別しないといけないと思います。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎だったら、抗菌薬と、定義されているように抗菌薬を使う傾向が伺えます。
末梢血液白血球数 11,600/μl H
白血球3分類 リンパ球 42.6% 4,900/μl H
単核球 12.0% H 1,300/μl H
顆粒球 45.4% 5,400/μl
判定はウイルス感染でした。
ウイルス性急性中耳炎でした。
抗菌薬は必要無し、でした。
急性扁桃炎、扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍には細菌性感染がしばしば認められるにかかわらず、不思議です。
by hanahanak2 | 2010-01-17 22:22 | 急性中耳炎 | Comments(0)