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ウイルス性の風邪に抗菌薬は使わない、もらわないで欲しいです。

40歳代の患者さん。1か月以上にわたり「咳」が治らないと受診されました。
鼻閉・鼻汁あるも口腔・咽頭の視診では著変なし。
末梢血液白血球数:8,100/µl
ウイルス性の難治性の咳ですので、
モンテルカスト錠+レルベア200エリプタ、を選択しました。

おくすり手帳を拝見しますと、
2月上旬、
セフジトレンピボキシル 経口第3世代セフェム系抗生物質ですので、どういう場合でも使うべきではないと思います。
カルボシステイン 当院では使っていません。
フスコデ配合錠。 強力な咳止めは痰の喀出を阻害いたします。便秘でパニックになりますよ。
2月下旬、次の医療機関で、
フルティフォームエアゾール ステロイド吸入剤はウイルス性の咳に有用と思います。
フスコデ配合錠 これまた症状軽快させることは困難と思います。
3月上旬、次の医療機関で、
カルボシステイン
メジコン 弱い作用の咳止め。咳止めは使わないのが良いと思います。
ビブラマイシン 抗菌薬使用はウイルス感染症に使いません。
リン酸コデイン散 これも強力な咳止めです。
酸化マグネシウム 便秘薬。コデインは無茶便秘を起こします。
フェキソフェナジン 抗ヒスタミン薬は痰を粘らせます。使いたくないです。
レルベア200エリプタ。これは賛成。
プランルカスト錠 ロイコトリエン拮抗薬ですので良いと思います。
折角、適当な薬剤処方したに関わらず、治るのを邪魔する薬剤が残念です。
レルベア+プランルカスト(またはモンテルカスト)だけで1~2週間で改善したと思います。

私自身の「睡眠障害を伴う咳風邪」にも同じ理由で、
モンテルカスト錠+ステロイド吸入薬を使います。
現在使用中です。
確実な改善が得られます。

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by hanahanak2 | 2020-03-17 18:20 | お薬手帳 | Comments(0)