急性咽頭炎・扁桃炎
四国徳島からです。
「抗菌薬適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
病気の認知度はまだ低く、診療医療機関も少ないですが、私たちがインターネットを用いて実施した疫学調査では、患者数は全国で約220万人に上ることが明らかになっています。
近年、国内でも様々な新薬が登場しています。プレガバリン、デュロキセチンの2剤は線維筋痛症治療薬として承認され、痛みを和らげる優れた効果が得られています。これらの薬を中心に、睡眠障害や自律神経障害などの多様な副症状を和らげる薬を併用すれば、症状は軽減すると思います。ただ、服用中は眠気やふらつき、肥満などの副作用があるので、運転をしないなど注意が必要です。
現状では、痛みから完全に解放されることは難しいですが、治療や診断法は大きく進歩しています。軽い運動を行うことを心がけ、精神的なストレス要因を除くことも重要です。座薬の長期使用は好ましくありません。寒冷時や温度・気圧、季節の変化などにより症状が悪化することがあるので、気をつけてください。
by hanahanak2 | 2019-09-20 22:45 | 抗菌薬(抗生物質)使用患者さん | Comments(0)