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術後4か月

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗微生物薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の指導。

20歳代のかんじゃさん。
2018/02/09書き込みした患者さん。
近所の医療機関にて副鼻腔CT撮影していただきました。
術後4か月_a0082724_15001734.jpg
篩骨洞を中心とした陰影です。
左前頭洞にも波及しています。
右への鼻中隔突出もあります。

決戦の2月です。
2月2日、左内視鏡下副鼻腔手術。
2月9日、鼻中隔矯正術+下鼻甲介超音波凝固術
2月23日、右内視鏡下副鼻腔手術
日帰り局所麻酔下手術です。
抗微生物薬は術後1回内服のみです。
L-ケフレックス顆粒を使用しました。

しかし、
術後4か月_a0082724_15070021.jpg
右鼻腔に癒着確認、4月20日に癒着解除。

そうして、6月12日、
術後4か月_a0082724_15091583.jpg
術後のポリープは、ほぼ鎮静化していました。
癒着も解除できています。
左前頭洞の開放が不十分です。

①悩みの鼻閉は解消しました。
②嗅覚障害も解消しました。
③そして、外耳道皮膚炎もプロペト塗布で安定して本来の柔らかい耳垢でおおわれてきました。

これかからの問題は糖質制限です。
術前に近所の医療機関での血液等の検査。
中性脂肪:121mg/dl
HDL-コレステロール:60mg/dl
LDL-コレステロール:109mg/dl

尿蛋白:陽性。
過剰糖質摂取の結果です。
糖質制限をお願い致しました。

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術後4か月_a0082724_15445672.jpg
マスコミにも度々ご登場されておられる東北大学農学部准教授都築毅先生の発表です。
この記事では実験デザインの概要が分かりません。
マウスが地球上に現れた当時の食事がマウスにとって最適の食事です。
人間も同じです。
地球上に現れた当時の遺伝子が脈々と続いているはずです。
なので、
マウスにとっても過剰糖質摂取は健康寿命を短縮させるはずです。

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by hanahanak2 | 2019-06-13 21:46 | 内視鏡下副鼻腔手術 | Comments(0)