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扁桃周囲炎

四国徳島からです。
「抗微生物薬適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

20歳代の患者さん。
数日前からの「強い咽頭痛」で受診されました。
扁桃周囲炎_a0082724_22022698.jpg

右扁桃周囲炎。
水ぶくれ状です。
咽頭後壁には、ベッタリと白苔。
粘膿性鼻汁も認めます。
末梢血液白血球数:16,800/µl H
白血球3分類 リンパ球数   3,800/µl H
       単核球数    1,200/µl H
       顆粒球数    11,800/µl H

ウイルスと細菌の混合感染症パターンと思います。
細菌感染優位です。

従って、
①アモキシシリン25mgカプセル4カプセル+ビオフェルミンR
②モンテルカスト錠

当院での耳鼻咽喉科細菌感染症第一選択薬は
アモキシシリンまたはⅬ-ケフレックス顆粒です。
古い古い抗微生物薬ですが、効果は新鮮です。
先ずは1週間きちんと内服していただき、1週間後確認し終了するか、もう1週間続けるか判断したいところです。

最後に、
「低糖質・高タンパク・高脂肪・高カロリー」食である、糖質制限食をお勧めしました。
病気の予防と治療に役立つと思います。

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ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」より

米国糖尿病学会(ADA)コンセンサス提言(20194月)摂食パターン

糖尿病の管理には、さまざまな食生活 (異なる食品や食品群の組み合わせ) が受け入れられます。

特定の個体における異なる摂食パターンの比較利益を取り巻く証拠が強化されるまで、医療提供者は、パターン間で共通する重要な要因に焦点を当てるべきである。

○デンプン(Starch)の少ない野菜を選択する。

○砂糖(Sugar)の添加や精製された穀物を最小限に抑えます。

○可能な限り高度に加工された食品よりも自然食品を選ぶ。


今回の米国糖尿病学会の提言は、あくまで提言のようです。
患者さんの食生活の形態を尊重した上で、
上記の3項目を強調しているようです。
明言してはいないですが、暗に糖質制限を推奨しております。

実際の診療現場でどこまで普及するか、させるかが問題ですが・・・・・・

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by hanahanak2 | 2019-05-01 22:39 | 抗微生物薬使用患者さん。 | Comments(0)