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扁桃周囲炎

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

咽頭喉頭の重症感染症では、細菌感染症の場合が多いようです。

23歳の患者さん。
5月ゴールデンウイークに激しい咽頭痛で、抗菌薬療法(経口・点滴)受けて改善するも、
1週間後増悪し同じ抗菌薬療法を受けて改善していましたが、
26日より三度目の増悪を来し当院受診されました。
28日日曜日。
扁桃周囲炎_a0082724_21102365.jpg
右扁桃周囲炎と両側急性口蓋扁桃炎はヘッドライト下で分かります。
ファイバースコープ検査で、両側耳管扁桃炎(咽頭側索炎)と舌根扁桃炎を認めます。
厳しい状態です。

末梢血液白血球数:21,800/μl H
白血球3分類 リンパ球数   4,200/μl H
       単核球数    1,300/μl H
       顆粒球数    16,300/μl H
きちんと線引きは不可能ですが、尋常でない白血球数と顆粒球数の増多かつリンパ球数3千以上、
ウイルス感染と細菌感染の混合感染症として対処するのが理に叶っていると思います。

それで、
L-ケフレックス顆粒
ビオフェルミンR
モンテルカスト錠
を、選択しました。

9時半血糖値:147mg/dl。
高過ぎ!
朝食:アイスクリームとポカリスエット

①安静
②内服の確実な実行
③血糖を上げる食事はNG。糖質制限を説明しました。
④翌日受診のお願い。

しかし、再診はありませんでした。
何回もの細菌感染症の繰り返しは非常に危険です。
耐性菌がまき散らされた日本では特に危険です

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:99mg/dl。

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桂ざこばが緊急入院…「塞栓性脳梗塞」「左中大脳動脈閉塞症」と診断
スポーツ報知 5/28(日) 11:56配信
桂さこば
 落語家の桂ざこば(69)が27日に大阪市内の病院に緊急入院したことが28日、所属事務所から発表された。精密検査の結果、「左中大脳動脈閉塞症」「塞栓性脳梗塞」と診断され、1か月以上の入院加療を要するという。
 ざこばは27日、出演を予定していた大阪松竹座六月公演「銀二貫」(6月1日初日)のけいこ場へ向かう途中に体調を崩し、けいこ場に到着した際には足がもつれ、言葉も不明瞭だったことから救急車で搬送された。搬送時、意識はあったという。
 手術するかどうかなどは未定。同公演、テレビのレギュラー、落語会などはしばらくの間、休演する

私、67歳。
同世代ですね。
衝撃的です。
食事で、かなりの確率で防げると思います。
食事で復活の確率も上がります。

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by hanahanak2 | 2017-05-29 21:35 | 抗菌薬(抗生物質)使用患者さん | Comments(0)