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翌々日

四国徳島からです。
「抗微生物薬適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

2019/03/08に書き込みした患者さん。
急性咽頭炎・扁桃炎にて
①アモキシシリンカプセル
②モンテルカスト錠
にて治療スタートいたしました。
本日再診されました。
翌々日_a0082724_21561957.jpg

見事、咽頭扁桃・耳管扁桃・口蓋扁桃の白苔は、ほとんど消失していました。
しかし、夜間の咳が増加したとの事。
末梢血液白血球数:7,400/µl・・・減少
白血球3分類 リンパ球数  2,100/µl・・増加
       単核球数    500/µl
       顆粒球数   4,800/µl・・減少

細菌感染症については、ほぼ鎮静化、
ウイルス感染症が顕在化した模様です。

現在の内服は予定通り7日間続けていただきます。
追加として、アドエアディスカスの吸入をお願いしました。咳が完全に止まるまでです。

局所所見と「白血球数とその分類」検査を組み合わせる事で、より確実な診療を行う事が出来ると思います。

そして、糖質制限実行で、こういう感染症もかなり防げると思うものです。

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インフル治っても…「咳が止まらない」なら受診を
2/3(日) 19:00配信 産経新聞

 風邪やインフルエンザが治った後も、しつこく咳(せき)が“居残っている”という人は、「咳ぜんそく」の可能性があるという。インフルエンザや風邪は治ったはずと放置すると、悪化してより重い「気管支ぜんそく」になる恐れもある。咳ぜんそくの注意点と、予防や症状緩和に役立つポイントを、「止まらない咳を治す!」(扶桑社)などの著書がある、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長(呼吸器内科)に聞いた。(津川綾子)

 熱は下がり、だるさも取れた。なのに2週、3週と時間がたっても、咳だけが止まらず、居残ってしまう。特に、誰かと話している最中や、冷たい空気を吸い込んだときなどに、せき込み出すと止まらなくなる。「そんな場合は、咳ぜんそくの可能性がある」と大谷さんは言う。

 咳ぜんそくは気道(気管や気管支)の粘膜が炎症により刺激に敏感になり、咳が止まらなくなる疾患で、気道の過敏症とも言える。症状は咳だけだが、吐くような咳で、一度出だすと15秒、20秒…となかなか止まらない。腹圧がかかるため、咳の勢いで肋骨(ろっこつ)を骨折したり、失禁する人も出てくるという。

 ◆風邪きっかけにも
 インフルエンザや風邪などと違い、感染症ではないものの、咳ぜんそくは、インフルエンザや風邪をきっかけに生じる場合が多い。そのため、風邪などが治った後に咳が続いても、治りが悪いと勘違いしてしまい、「咳ぜんそくかも」と認識を切り替えるに至らないこともある。

 「風邪やインフルエンザなら1週間から10日ほどで治ります。その後も咳が止まらず、それが吐くような感じだと、もはや風邪じゃない。咳ぜんそくの可能性があるため、受診が必要です」(大谷さん)。診療は、呼吸器内科などで受けられる。咳ぜんそくを放置すると、その患者の3割が、ぜーぜーと呼吸が苦しくなる気管支ぜんそくにまで悪化する場合もある。

 ◆食生活で症状緩和

 治療は、医師の診察・処方を受けた上で吸入ステロイド薬を服用するのが基本だ。

 一方で、身近にある食品などの中には、予防や症状緩和につながりそうな効果が実証されているものもいくつかあるという。

 一つは「1日3杯、コーヒーを飲む人は、全く飲まない人よりもぜんそく発症のリスクが28%低い」というイタリアの研究。大谷さんによると、「コーヒーに含まれるカフェインに気管支拡張作用などがあるため」だという。また、乳児には使えないが、ハチミツには抗炎症作用があり、咳止めとしての効果もあるという。最近では、米ジョンズ・ホプキンス大の研究で、ブロッコリーの新芽(スプラウト)などに含まれる「スルフォラファン」という成分に気管支拡張を助ける作用があることが分かっており、これらを食生活にバランスよく取り入れることも、咳のつらさを和らげるのに役立てられそうだ。

 ■「手前」で対策 歯磨き、手洗い有効

 そもそもぜんそくを防ぐには、インフルエンザや風邪にかからないように気を付けることが大切だ。

 大谷さんがあげた対策例の一つは、歯磨きで口の中を清潔に保つこと。「口の中の細菌がつくり出す2種類のタンパク質は、インフルエンザウイルスが気道に入ることや、増殖するのを助ける働きをすることが分かっている」。歯磨きはこうした細菌の繁殖を防ぐのに役立ち、実際にインフルエンザ予防に有効という研究結果も発表されているという。

 また、インフルエンザのウイルスは、金属やプラスチックなどの表面で24~48時間生存するという研究結果があるという。特に、不特定多数の人が触れるドアノブや電車のつり革、手すりなどを触ったあとは、必ず手洗いをしたほうがよいようだ。

「風邪」「インフルエンザ」に続いて出現する「咳」。
ウイルス感染症に続いて起こってくるのは「ウイルス感染症」に伴う咳と考えてはどうでしょう。
「ウイルス性急性副鼻腔炎」~「ウイルス性気管支炎」を網羅する診療が必要です。
当院では、
①モンテルカスト錠
②メプチンドライシロップ、またはステロイド吸入薬
の併用を推奨しています。
ハチミツは、血糖を上げる食品ですからNG食品です。
たとえ風邪であっても、
予防と治療と支持療法に「糖質制限」をお勧めしています。

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by hanahanak2 | 2019-03-10 22:28 | 抗微生物薬使用患者さん。 | Comments(0)