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レボフロキサシン(クラビット後発品)服用していました。

四国徳島からです。
「抗微生物薬適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

40歳代の患者さん。
1月4日より「38度超え発熱・咽頭痛」のため掛かりつけ医受診し、
レボフロキサシン:クラビット後発品:フルオロキノロンを500mg1錠/日服用始めましたが、
激しい咽頭痛は持続したままとの事で当院受診されました。
レボフロキサシン(クラビット後発品)服用していました。_a0082724_21360700.jpg

口蓋扁桃に白苔を認めました。
咽頭後壁にはありません。
鼻腔・咽頭に狭い部位があり、イビキ発生が疑われます。
末梢血液白血球数:17,200/µl H
白血球3分類 リンパ球数   2,100/µl
       単核球数    1,100/µl
       顆粒球数    14,000/µl H

疑いようのない細菌感染症パターンです。

レボフロキサシンの効果が出ていれば、「白血球数とその分類」検査で、白血球数と顆粒球数は半減しているはずです。
効果が薄かった思われます。

それで、基本に忠実という事で、
①アモキシシリン250mg4カプセル+ビオフェルミンR
②モンテルカスト錠
に、組み替えました。

外来の呼吸器感染症は、ほとんどの場合、ウイルス感染症です。
その中に、時に細菌感染症が埋もれております。
それを出来る限り判別して、生命に係わる重症患者さん以外は、
狭域抗微生物薬である
①アモキシシリン
または、
②第一世代セフェム
を、選択することをお勧めします。

「白血球数とその分類」検査が有用になります。

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すい臓がんアクションネットワーク
進行膵臓がんを対象とした免疫療法の治験が継続中
2018年3月25日

標準療法が効かなくなった進行膵臓がん患者を対象とした樹状細胞ワクチン療法が和歌山県立医科大学にて継続されています。和歌山県立医科大学外科学第2講座の山上裕機(やまうえ ひろき)教授を中心とする研究チームは、膵臓がんに対するがんペプチドワクチン療法など免疫療法の開発を進めてきました。日本で初めての膵臓がんの樹状細胞 ワクチン(TLP0-001)の医師主導型治験として、2017年3月に開始された樹状細胞ワクチン療法の治験は患者登録中です。

再生医療等製品に係る医師主導治験「標準療法不応の進行膵癌患者を対象とした樹状細胞ワクチン療法」と呼ばれるこのの治験で使用される 樹状細胞は、癌免疫療法での司令塔となる細胞です。この樹状細胞には T 細胞を活性化させる働きがあり、活性化した T 細胞ががん細胞への攻撃を行なうという、従来にはない新たながん免疫療法の切り札となることが期待されています。治験薬「TLP0-001」 は、患者から得られたがん抗原が含まれる血液を用いて培養された樹状細胞を加工して製造されます。 これを投与することで、からだのなかの免疫機構が、がん細胞を選択的に攻撃する T 細胞を効率よく増殖活性化することが期待されています。

本試験は、標準療法不応膵癌に対する樹状細胞ワクチン「TLP0-001」 の安全性と有効性を検討する二重盲検ランダム化比較第Ⅲ相医師主導治験として、和歌山県立医科大学にて治験製品投与の安全性を確認し、その後全国の多施設共同で 185 人の患者さんに協力いただき有効性を検証する計画です。2022 年までに再生医療製品としての樹状細胞ワクチンを標準療法不応膵癌に対する新規治療製品として開発できるようエビデンスの構築を目指します。

転移のみられる進行膵臓がん患者の治療は、一次治療から二次治療、さらに三次治療と進むにつれて治療の選択肢が少なくなります。米国でもGVAXワクチン、CRS-207ワクチン, さらに免疫チェックポイント阻害剤と化学療法の併用療法など、さまざまな免疫療法の臨床試験が行われています。標準療法が効かなくなった進行膵臓がん患者の治療法は、選択肢が極端に限られていることからいまだに確立されておらず、より効果的な治療法の開発が待ち望まれています。


1月5日のコピー記事と同じく、「T細胞」を用いた抗がん薬開発ですね。
がんの制圧は、もうそこまで来ているようです。

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by hanahanak2 | 2019-01-07 22:28 | 抗微生物薬使用患者さん。 | Comments(0)