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長年の繰り返す急性中耳炎と思われます。

四国徳島からです。
「抗微生物薬適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

ウイルス性急性中耳炎・副鼻腔炎の典型的な患者さん。
6歳です。
左耳痛にて受診されました。
長年の繰り返す急性中耳炎と思われます。_a0082724_16515905.jpg

左:滲出性中耳炎で経過していたのが急性中耳炎に逆戻りです。
右:滲出性中耳炎です。
両側とも槌骨が辺縁へ移動しています。
これは、急性・滲出性中耳炎の繰り返しで罹病期間が長期にわたっていると思われます。
末梢血液白血球数:11,600/μl H
白血球3分類 リンパ球数  5,500/μl H
       単核球数    900/μl H
       顆粒球数   5,200/μl

白血球数・リンパ球数・顆粒球数、全てウイルス感染症パターンです。

抗微生物薬は不要です。
よって、モンテルカスト細粒とメプチンドライシロップ、を選択しました。

療養の基本として、
①抗微生物薬の適正使用、
②糖質制限、
を、お願いしました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
17時血糖値:100mg/dl。

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「ドクター江部の糖尿病徒然日記」から。
http://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/6/6/e010401.full.pdf
Lack of an association or an inverse association
between low-densitylipoprotein cholesterol and mortality
in the elderly: a systematic review
要約
目的
高齢者において、総コレステロールは、総死亡率と心血管死との関係において、リスクとならないか少ないという研究は多いが、LDLコレステロールと総死亡率との関係を調べた研究は報告されていない。そこで、この論点を調査した。

セッティング、参加者、アウトカム、評価
一般集団で60歳以上の人で、LDLコレステロールが総死亡および/または心血管死亡のリスク要因として調査されたコホート研究を、PubMedで調査した。

結果
我々は、総死亡率が記録された28のコホート、心血管死亡率が記録された9つのコホート、において合計68,094人の高齢者による、30のコホートを含む、19のコホート研究を確認した。
総死亡率とLDLコレステロールとの逆相関は、この関連が記録された参加者の数の92%に相当する16のコホート(統計的有意差を有する14コホートを含む)において見られた。
残りには、関連が見つからなかった。
2つのコホートにおいて、心血管死亡率は、LDLコレステロール値が最低の四分位で最も高く、統計的に有意であった。
7つのコホートにおいて、関連は見出されなかった。

結論
高LDL-Cは、60歳以上の大部分の人々の死亡率と逆相関する。
この知見は、コレステロール仮説(すなわち、コレステロール、特にLDLコレステロールは本質的にアテロームを発生させる)と矛盾する。
高LDL-C高齢者は低LDL-C高齢者よりも長く生存するという、
我々の分析はコレステロール仮説の妥当性を疑う理由を提供する。
さらに、我々の研究は、心血管疾患予防戦略の一要素として高齢者におけるLDL-Cの薬理学的減少を推奨するガイドライン再評価の根拠を提供する。


そんな感じはします。

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by hanahanak2 | 2018-05-21 17:28 | 急性中耳炎 | Comments(0)