繰り返し抗微生物薬の投薬は・・・・・・・
抗微生物薬適正使用に心掛けた診療を続けています。
2歳4か月児で当院初診されました。
3月10日です。
2か月前に急性中耳炎と診断され、
オゼックス→クラリスロマイシン→オラペネム→クラバモックス→トスフロキサシン(オゼックスの一般名)と、
断続的に繰り返しの抗微生物薬投薬に疑問をお持ちになり、当院受診されました。
急性副鼻腔炎は沈静化していません。
末梢血液白血球数:9,300/μl。
ウイルス感染症パターンですので、抗微生物薬は不要です。
投薬は、モンテルカスト細粒とメプチンドライシロップ、です。
貧血傾向もあり、
糖質制限の実行は欠かせません。
ご家族で、努力をしていただきたいのです。
3月24日、
投薬は、モンテルカスト細粒のみ続けます。
5月7日、
膿性鼻汁も総鼻道に溢れることはなくなりましたので、
投薬は終了となりました。
今後は、
①大量膿性鼻汁時には鼓膜のチェック、
②糖質制限への心配り、
を、お願いしました。
明らかなウイルス感染症には抗微生物薬は使って欲しくないのです。
たとえ、治癒状態達成が年余になろうとも抗微生物薬使用は自重してもらいたいです。
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「スーパー糖質制限」実行中。
19時血糖値:105mg/dl。
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by hanahanak2 | 2018-05-17 19:23 | 急性中耳炎 | Comments(0)