四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
感染症診療では抗菌薬を使うか否かの判断が重要です。
その為の手段として「白血球数とその分類」検査を行っています。
道路の右を進むべきか左を進むべきかの選択です。
50歳代の患者さん。
1週間前より、咳が始まり次第にひどくなり、昼も夜も続くようになり、受診されました。
急性副鼻腔炎は軽度。
喉頭(披裂軟骨隆起・声帯)の腫れも軽度です。
末梢血液白血球数:8,100/μl。
玄関に入ってから帰るまでずっと咳のし通しでした。
症状がひどいから抗菌薬を使うのは根拠なしです。
細菌感染症の場合に使うべきと思います。
上記患者さんは、ウイルス感染症、です。
よって、
①モンテルカスト錠
②フルティフォームエアゾール
の、選択を致しました。
なお、当患者、「緩い糖質制限」を実行していました。
11時血糖値:110mg/dl。
血圧:158/84mmHg。
出来たら、「スーパー糖質制限」をとお願いしました。
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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:91mg/dl。
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み・・・んな、過剰糖質摂取が引き金になっておりますよ!
誰彼なしに食事の改善を言わざるを得ないのです。
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