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下鼻甲介・中鼻甲介超音波凝固術後。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
①糖質制限の提案・普及。

後鼻漏の原因として、下鼻甲介手術である経験をしました。
60歳代の患者さん。
長年、咳・痰(後鼻漏)で悩んでおり、
モンテルカスト錠・フルティフォームエアゾールを続けてもらっているのですが、
コントロールはイマイチでした。
喘鳴はありません。
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昨年11月の状態です。
手術をするほどの鼻甲介の肥大はありませんが、より鼻腔通気度の改善目的で、
下鼻甲介・中鼻甲介超音波凝固術を行いました。
日帰り局所麻酔下手術です。
片側ずつ行います。

ところが、今年6月、
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右下鼻甲介に肉芽発生し、そこからの分泌物が後鼻漏として流れているのを確認しました。
凝固を「骨に達する」程度にやったのが原因と思います。
肉芽の自然脱落を期待しましたが改善の兆しなく、
今月、肉芽切除しました。

下鼻甲介・中鼻甲介超音波凝固術後。_a0082724_21255698.jpg
なお、当患者さんのCT画像は、著変ありません。
患者さんも、内視鏡下副鼻腔手術は避けたいお考えでしたので、鼻甲介手術を選択した分けです。

下鼻甲介の傷が治った段階で治療法の再検討をするつもりです。

それと、難聴が・・・
下鼻甲介・中鼻甲介超音波凝固術後。_a0082724_21385400.jpg
補聴器装着されております。
上手に使いこなしておられます。

そんなこんなで4年前より、糖質制限の指導をしています。
体格は、痩せです。
スタンダード糖質制限」のようです。
HbA1cは6.0%以下が続いています。
クレアチニン:1.0mg/dl未満達成を願っています。

耳鼻咽喉科疾患にも過剰糖質摂取の影響があると思います。
食生活は極めて重要なんです。
クスリは限定的な使用に留めて欲しいです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:100mg/dl。

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「生活習慣病の増加で、アジアを中心に腎不全患者は急増中だ」
と、記者の方は看破しております。
腎不全は、過剰糖質摂取を改めることで激減すると思います。
マスコミの方々も情報はキャッチしているはず。
肝心なことを言わない。
何なんでしょう?

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by hanahanak2 | 2017-09-16 21:52 | 後鼻漏 | Comments(0)