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抗菌薬がズラリ。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
従って、抗菌薬診療は耐性菌をまき散らす行為と言わざるを得ません。
世界中で日常的に行われている診療ですが・・・・・・

1歳11か月児。
右耳痛にて受診されました。
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両側急性中耳炎です。
耳痛は軽減していました。
末梢血液白血球数:7,600/μl。
ヘモグロビン(Hgb):12.1g/dl。貧血傾向です。

ウイルス性急性中耳炎・副鼻腔炎の診断は確定的です。

投薬は、
モンテルカスト細粒とメプチンドライシロップ。

咳が春頃より続いているとの事でした。
お薬手帳では、
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①赤枠:経口第3世代セフェム系抗菌薬広域抗菌薬
「経口三世代セフェムへの決別」検索してください。
②オゼックス:フルオロキノロン系抗菌薬。広域抗菌薬
③オラペネム:カルバペネム系抗菌薬 広域抗菌薬
日本ではこの3つの系統の抗菌薬使用が諸外国に比べて多いのです。
結果的に耐性菌を多くまき散らしています。
クラリスロマイシン(マクロライド系抗菌薬)も耐性菌を作ってしまい効果は期待出来なくなっています。

はっきりとウイルス感染症と分かる感染症には、抗菌薬は使わないように、
患者さんも医師も努力しないと将来は暗いものになります。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:102mg/dl。

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受診率の向上は重要です。
その上で、「医師からのコメント」「保健師からの保健指導」の改善が必要です。
「バランス栄養食」では、生活習慣病の予防克服には寄与出来ないと思います。

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by hanahanak2 | 2017-08-06 22:00 | お薬手帳 | Comments(0)