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何で?抗菌薬?

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
抗菌薬は使わないが原則です。

2歳4か月児の患者さん。
正月に、右耳痛にて受診されました。

画像なし。
鼓膜鏡にて右鼓膜中等度膨隆、左鼓膜所見より鼓室内泡状貯留液確認しました。
末梢血液白血球数:16,300/μl H
白血球3分類 リンパ球数  9,300/μl H
       単核球数   1,500/μl H
       顆粒球数   9,000/μl H
ヘモグロビン 13.6g/dl
ウイルス性急性中耳炎 です。
迷うことのない診断です。
当院の投薬は、モンテルカストとメプチンです。
直前まで抗菌薬内服されていました。

それっきりでしたが今月、左耳漏にて受診されました。
右急性中耳炎は治癒状態にまで達していました。
左は大量耳漏でした。
末梢血液白血球数:14,700/μl H
白血球3分類  リンパ球数 9,300/μl H
        単核球数  1,500/μl H
        顆粒球数  3,900/μl H
ヘモグロビン 10.5g/dl。
ウイルス性急性中耳炎 です。
当院投薬は、モンテルカストとメプチンです。

他院での投薬
1月中旬
オラペネム カルバペネム系抗菌薬 耐性菌の問題で外来での使用は封印したいです。
ゼスラン  抗ヒスタミン薬
ムコダイン
1月下旬
オゼックス レスピタリーキノロン 同じく外来では使って欲しくないです。
ミヤB
ムコダイン
テルギン  抗ヒスタミン薬
カロナール頓服

ウイルス感染症に抗菌薬は不適切です。
腸内細菌を撹乱し免疫を落とすことになると思います。
また、貧血傾向がみられます。

無駄な抗菌薬を止める。
抗菌薬をもらうための通院は止める。
蛋白・脂肪を優先的に充分摂る。

お父さんお母さん、お分かりいただければ幸いです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日22時血糖値:111mg/dl。

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脂肪肝から胆石形成、解明=新治療法に期待―東北大
時事通信 2/4(土) 15:32配信
 肝臓に脂肪が蓄積し、脂肪肝になると胆石ができやすくなる仕組みを解明したと、東北大大学院医学系研究科の山田哲也准教授らが4日までに米消化器病学会誌に発表した。肝臓の血流が減少して酸素が不足し、胆汁の濃縮、胆石の形成につながるため、酸素不足への対処が新たな治療法になる可能性があるという。
 胆汁は食物に含まれるたんぱく質や脂肪などの消化液で、肝臓で作られ、胆管の途中にある胆のうに蓄えられた後、十二指腸に流れ込む。胆石ができるのは胆汁に含まれるコレステロールが増え、溶けきれずに結晶となるのが主因。
 マウス実験の結果、肝臓が酸素不足になると「HIF―1α」と呼ばれる遺伝子が働き、肝細胞から胆管への水の通り道となるたんぱく質「アクアポリン8」が減少。胆汁の水分が減って濃縮され、コレステロールが結晶化することが分かった。胆石患者ではHIF―1αがよく働いていることも確認された。 

この記事から思うに、脂肪肝を予防・改善すれば胆石は出来難いということのようです。
糖質制限で脂肪肝は確実に改善します。
糖質制限で脂肪肝は予防出来ます。

わざわざ大量糖質摂取して脂肪肝を作り、胆石を作る必要はないと思います。

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by hanahanak2 | 2017-02-05 22:12 | 白血球 | Comments(0)