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ウイルス感染症です。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は,繰り上げ100%ウイルス感染症です。
ウイルス感染症に、抗菌薬療法は効果ありません。

2歳児。
当ブログを読んで受診されました。
1歳頃から急性中耳炎で通院しています。
治療は、断続的にずっと抗菌薬療法でした。

ウイルス感染症です。_a0082724_21163840.jpg
現在、滲出性中耳炎の課程です。
両側鼓膜には鼓膜切開の痕跡を認めます。
三層構造の鼓膜が一部二層構造になっています。
末梢血液白血球数 13,700/μl H
白血球3分類 リンパ球数 7,000/μl H
       単核球数  1,200/μl H
       顆粒球数  5,500/μl

当院「抗菌薬適正使用」基準から、ウイルス性急性中耳炎と診断出来ます。
視診では、滲出性中耳炎ですが、ウイルス性の急性炎症が続いていると思います。

持参されていたお薬手帳には、クラリスロマイシンの投薬がありました。

まとめ。
①急性中耳炎は、例外を除いて必ず治る病気です。ウイルスの嵐が収まれば治癒の好機到来です。
②ウイルスに対する免疫を増量する為にも、抗菌薬診療は止めましょう。
③そして「糖質制限」で免疫増強をより加速させましょう。

当院投薬
ロイコトリエン受容体拮抗薬
メプチンドライシロップ

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:102mg/dl。

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ウイルス感染症です。_a0082724_21393499.jpg
がん治療薬の分野。
熾烈な競争が続いています。
がん細胞のみを破壊する薬剤であって欲しいです。
医療保険を破壊することにならないよう願います。

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by hanahanak2 | 2017-01-07 21:45 | 急性中耳炎 | Comments(0)