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急性感音難聴には糖質制限

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

当院では、急性感音難聴(メニエール病・突発性難聴など)に、糖質制限を積極的に取り入れています。血糖を上げるステロイドは使うのを止めました。

60歳代前半の患者さん。
前日よりの左難聴とめまいで受診されました。
耳閉感と耳鳴はありません。

初診時、
血圧:165/97mg/dl。高値。
11時半血糖値:106mg/dl。やや?。
HbA1c:5.2%。文句無し。
朝食は、食パンとバナナ。糖質制限ばっかし。

イソバイドシロップを処方し、
等質制限を説明し実行を要請しました。

1週間後、めまい・難聴の症状消失していました。
めまい発症の不安感はあるそうです。
そして、午後の眠気が軽減し講義中(介護の勉強中)眠ってしまうことがなくなったそうです。
血圧:154/93mmHg。まだ高値。投薬せず経過をみます。
15時血糖値:110mg/dl。結構です。
昼食はチーズ・プレーンヨーグルト・夏ミカン・フィッシュカツ。主食が抜けておる点で評価できます。

聴力の変化。
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見事な回復ぶりです。
高血圧傾向、加齢性の難聴が認められますので、末永く糖質制限を続けて欲しいものです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:99mg/dl。

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臨床ニュース
加齢黄斑変性予防に5つのヒント【米国眼科学会】

AMD関連の失明予防に学会が推奨事項を公表
米国学会短信2016年2月2日 (火)配信 一般内科疾患内分泌・代謝疾患眼科疾患

 米国眼科学会(AAO)は1月19日、高齢者に向けて加齢黄斑変性(AMD)発症を防ぐヒントを紹介した。

 2010年の米国のAMD患者数は約210万人で、2050年までには540万人以上になると予測される。AMDは高齢者の最多の失明原因だが、いまだに白内障や緑内障に比べて知名度が低い。AAOは、「眼検診や生活習慣改善などを通じて眼を大切にすることでAMD関連の失明が予防できる」と強調し、AMDの一般への周知を図るため、発症を予防する5つの具体的なヒントを紹介した。

【AMDを防ぐ5つのヒント】
1.眼科の包括的検査を受ける
AMDは初期症状がないことが多いため、眼科専門医による定期的、包括的な検診が早期発見治療に不可欠。65歳以上には、たとえ眼疾患の徴候がなくても2年に1度検診の受診が推奨される
2.禁煙する
喫煙によりAMDの発症リスクが高まり、加速度的に進行することが多くの研究で示されている。喫煙者は非喫煙者よりも黄斑変性を来す可能性が2倍高い
3.眼疾患の家族歴を知る
近親者にAMDがいる人が発症する可能性は50%にのぼる。検診を受ける前に家族の眼疾患歴を把握し、眼科医とその情報を共有できれば、頻回な検診の必要性が判断できる。AMDは、早期に発見できれば視力を維持しやすい
4.オメガ3脂肪酸が多く、コレステロールや飽和脂肪の少ない食事を心がける
魚などオメガ3脂肪酸の豊富な食品を摂るとAMDリスクが下がることを示した研究は多い。AMD進行リスクが中等度の患者を対象にした研究では、オメガ3脂肪酸をサプリメントではない形で摂取することが多い人は、12年後に進行性AMDとなる可能性が30%低かった。別の研究では、飽和脂肪やコレステロール摂取量が多い人やBMIが高い人はAMDリスクが上昇することが明らかになっている

5.定期的に運動する
定期的な運動が眼によい影響を与えることが、多くの研究で示されている。ある研究では、週3回の運動により、15年後の滲出型AMD発症リスクが70%低下することが確認された


やはり、食事が問題です。常識的な指導では増加に歯止めが掛からないのは常態化しています。
糖質摂取をどうするかが問題と思います。

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by hanahanak2 | 2016-04-16 22:16 | 難聴 | Comments(0)