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白血球数 11,100/μl。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
当院では、原則、抗菌薬は使いません。

3歳未満の患者さん。
受診前夜、不機嫌だったため来院されました。
3日前より、クラリスロマイシン等を服用していました。

白血球数 11,100/μl。_a0082724_2241186.jpg

左鼓膜は中等度全体に膨隆しています。
右鼓膜は自壊し耳漏を呈しています。
よって、急性中耳炎、です。

抗菌薬が必要かどうかの確認のために「白血球数とその分類」検査を行います。

末梢血液白血球数 11,100/μl H
白血球3分類 リンパ球数  5,100/μl H
       単核球数   1,300/μl H
       顆粒球数   4,700/μl

たとえ、耳漏から肺炎球菌・インフルエンザ菌が分離・検出されても、
ウイルス性急性中耳炎となります。


従って、抗菌薬は要らないのです。
ロイコトリエン受容体拮抗薬とメプチンドライシロップを選択しました。

1例の報告ですが真剣勝負です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:97mg/dl。

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パーキンソン病の進行抑制に成功…大阪大
読売新聞(ヨミドクター) 3月31日(木)14時40分配信

 神経細胞の減少を防ぐたんぱく質を使って、パーキンソン病の進行を抑えることに成功したと、大阪大の望月秀樹教授(神経内科学)らの研究チームが発表した。

 動物実験による成果で、新しい治療法の開発につながる可能性があるという。

 チームによると、パーキンソン病は細胞内の小器官、ミトコンドリアが傷つくことで、脳の神経伝達物質「ドーパミン」を出す神経細胞の減少を引き起こし、手足の震えや歩行障害などの症状が出るという。

 チームは、神経細胞の減少を防ぐことで知られるたんぱく質「ネクジン」が、ミトコンドリアの働きを促進することを発見した。パーキンソン病を発症させたマウスの脳にネクジンの遺伝子を導入する実験を実施したところ、約90%の神経細胞が生き残り、症状の進行を抑制。一方、導入しない場合、30~40%しか生き残らず、症状が進行したと推定した。

 パーキンソン病の患者数は国内で約14万人とされ、ドーパミンを補う薬物治療があるが、進行を抑えることはできない。望月教授らは「数年内に臨床研究を目指す」としている。


「ミトコンドリアが傷つく」
全ての疾患に関係するのが過剰糖質摂取と思えるのです。
「創薬」は重要ですが、「栄養」もそれに劣らず重要と思います。

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by hanahanak2 | 2016-04-02 22:59 | 急性中耳炎 | Comments(0)