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際立つ血糖管理不良

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。


急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。

60歳代の患者さん。
外耳道皮膚炎で1年に1回程度来院されていました。

今回は、色の付いた鼻汁が続くとの事で受診されました。
際立つ血糖管理不良_a0082724_21193793.jpg

①両側大量膿性鼻汁
②ノドは全体に腫れていますが、非常に狭いです。普段でも同様です。イビキ・睡眠時無呼吸で悩んでいます。従って、横臥位での睡眠です。

末梢血液白血球数 1,900/μl H


ウイルス性急性副鼻腔炎・咽頭喉頭炎・気管支炎と診断しました。
抗菌薬は不要です。

問題は、血糖値です。
平成25年 10時血糖値:138mg/dl
糖尿病薬:ジャヌビア・アマリール内服中。
ノド狭い、過体重あり、糖質制限を説明しましたが、再来なし。

久し振りの平成27年 15時半血糖値:171mg/dl
同じ薬内服していました。
HbA1cを聞くと、6~7%との事でした。
糖質制限を説明しましたが、再来なし。

そして今回 16時血糖値:227mg/dl
悪化傾向では?
内服薬は、ジャヌビアとベイスン。
3回目の糖質制限の説明を懸命にしました

「分かった」という返事は頂けませんでした。
非常に残念な診察でした。

1週間後の受診をお願いしましたが・・・・・・・・・。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:101mg/dl。

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臨床ニュース
NSAID関連死1万超で学会声明【米国消化器学会】
OTCの過量服用に学会が注意喚起
米国学会短信2015年2月17日 (火)配信 一般内科疾患消化器疾患投薬に関わる問題
 米国消化器学会(AGA)は2月3日、市販薬(OTC)の過量服用に注意を促す声明を発表した。

 風邪やインフルエンザが流行する時期となり、解熱鎮痛のためにOTCを使う機会が増えるが、OTC過量服用の弊害については十分に周知されていない。たとえばアセトアミノフェン過量服用は肝障害を、NSAID過量服用は胃腸障害を引き起こす。米国では、アセトアミノフェン過量服用に関連する入院が毎年2万6000件、死亡400件超、NSAIDに関連した消化器合併症による入院が毎年10万件、死亡は1万6500件と推定されている。解熱鎮痛に用いる多くのOTCには同じ有効成分が含まれていることも多く、薬剤ラベルを読まずに複数のOTCを使うことで過量服用となる場合があるという。

 AGAはOTCの過量服用を防ぐため、指定された用量用法に従うことや服用している複数の処方薬やOTCに同じ有効成分が含まれていないか調べることを推奨。特に大切な点として、(1)薬剤ラベルを読む、(2)アセトアミノフェンやNSAIDを含む薬剤は1度に1製品のみ使う、(3)薬剤の用量や成分、代替薬の有無などについて、医療関係者に相談する――ことを挙げている。

 OTCの安全な使用を推進するため、AGAはキャンペーン「Get Check: Know Your Medicine(チェックしよう:薬を知ろう)」を主催。OTCの不適切な使用が引き起こす深刻な健康被害に注意を呼びかけている。


市販薬で、これだけの死者が出ているという事は、医師の処方分を含めると怖い数字になるますよ。

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by hanahanak2 | 2016-01-05 22:03 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)