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3度目のメニエール病発作。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

難聴・耳鳴・めまいに対しては、糖質制限を要請しております。

60歳代の患者さん。
過去2度の左耳閉感・難聴の経験がありました。
いずれもステロイド剤の内服で治療受け治ったそうです。
病歴
白内障手術
緑内障治療中

今回は発作翌日に当院受診されました。
治療方針はいつものように、
①自然治癒を期待
②糖質制限の実行
③イソバイド液の内服
④ステロイド剤は使わない。血糖の上昇を来すからです。
当初、全く改善無く経過しましたが、1週間後より改善傾向を示し、1ヶ月後に治癒状態を達成しました。
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江部康二先生の提唱しています「スーパー糖質制限」を要請しました。
食事記録をお願いしました。
3度目のメニエール病発作。_a0082724_22201189.jpg

主食と果物にこだわりがあり少量摂っておりました。
終始この点は譲れませんとの事でした。
難聴・視力障害も過剰糖質摂取からですとの説明にも、少量の主食・果物摂取は続いています。

随時血糖値は、100mg/dl前後で、血圧正常値です。

加齢による難聴もかなり進行しております。
機会ある毎に、糖質制限を指導続けたいと思っています。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:104mg/dl。

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糖尿病治療薬の歴史を検索しました。

「糖尿病サイト」 から 
糖尿病治療薬 年表
1923年 速効型インスリンレオ
1946年 中間型インスリン(NPH)
1952年 持続型亜鉛懸濁インスリン
1957年 スルホニル尿素薬(内服薬)
1959年 二相性インスリン
1961年 ビクアナイド薬(内服薬)
1969年 食品交換表から「糖質量の制限」削除
1978年 半合成ヒトインスリン製剤
1985年 ペン型注入器と専用カートリッジ
1993年 α - グルコシダーゼ阻害薬(内服薬)
1997年 チアゾリジン薬(内服薬)
1999年 速効型インスリン分泌促進薬(内服薬)
2001年 超速効型インスリンアナログ製剤
2003年 二相性インスリンアナログ製剤
持効型溶解インスリン製剤
2009年 選択的DPP-4 阻害薬(内服薬)
2010年 GLP-1 アナログ製剤
2014年 SGLT2阻害薬(内服)


糖尿病治療薬の開発が進んだので、大きくクスリへの大転換が図られたのですね。
利益相反、ですよね。
その後次々糖尿病薬の発売が続くのですが、食後高血糖をきちんとコントロールする事は困難を極めておるのが現状です。

学会が動く気配なしの現状では、患者さん自身で情報を求め糖質制限を実行する事を勧めます。
私も、糖尿病関連の情報を検索していると、「ドクター江部の糖尿病徒然日記」にたどり着きました。DPP-4阻害薬でのコントロールに見切りを付けて、糖質制限を実行した分けです。

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by hanahanak2 | 2015-11-30 22:49 | 難聴 | Comments(0)