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白血球数 9,100/μl。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。

臨床ニュース 抗生剤服用、2型DM発症に関連【米国内分泌学会】
狭域抗生剤がリスク上昇と強く関連
米国学会短信2015年9月10日 (木)配信 一般内科疾患内分泌・代謝疾患感染症

 米国内分泌学会(ENDO)は8月27日、抗生剤使用が2型糖尿病発症リスク上昇と関連する可能性を示したデンマークの研究を紹介した。Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism誌に掲載。

 この研究は、集団ベースの症例対照研究の一環として、2型糖尿病患者17万504人と非糖尿病者130万人を対象に追跡。デンマークの患者登録レジストリ3件から抗生剤の処方量を解析した。

 その結果、1年あたりの抗生薬処方の平均回数は、2型糖尿病患者群で0.8回だったのに対し、対照群では0.5回で、抗生剤の処方回数が多いほど糖尿病と診断される割合が高かった。また、多種類の抗生剤が糖尿病リスク上昇と関連したが、特にペニシリンVのような狭域抗生剤で強い相関が確認された。さらに、2型糖尿病患者は抗生薬投与を受ける回数が、糖尿病と診断される最長15年前から有意に高かったことも分かった。

 これまでの研究で、抗生剤が腸内細菌を変化させ、ある種の腸内細菌が糖尿病患者の糖代謝機能の低下を起こすことが示されている。研究者は「因果関係までは推定できなかったが、抗生剤が2型糖尿病の発症リスクを高めている、もしくは2型糖尿病を発症する過程で感染症リスクが高まっていることが考えられる」と分析した上で、「抗生剤の使用パターンを調べることで、糖尿病の予防や早期発見につながるのではないか」と期待感を示している。


抗菌薬適正使用、みんなで努力する必要があるのです。
自分たちの為、次世代の人々の為です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日22時半血糖値:98mg/dl。

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白血球数 9,100/μl。_a0082724_22461781.jpg

60歳代の患者さん。
右急性中耳炎
両側急性副鼻腔炎

末梢血液白血球数 9,100/μl。

ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断しました。
抗菌薬は、必要ないのです。

検出菌にこだわると、耐性菌ダ!抗菌薬が効かない!という騒ぎになります。

結局は治ってしまうウイルス性急性中耳炎です。
対処方法は明かです。

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by hanahanak2 | 2015-11-20 22:53 | 急性中耳炎 | Comments(0)