33年前より
四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。
鼻腔・副鼻腔疾患でお悩みの患者さんは、非常に多いです。
改善しない場合には、やむなく手術を勧める事になります。
50歳代の患者さん。
何でか、関西地方からの受診でした。
沢山の医療機関を受診されるも、保存的治療に終始していました。
マクロライド療法は勿論受けていました。
Bスポット療法とかいうのも受けておられました。
主として、抗菌薬療法をくり返しくり返しでした。
手術に関しても、CT画像で正常判定で、適応外でした。
当院初診時の鼻腔咽頭喉頭です。
①粘性鼻汁の多い鼻腔でした。
②右への鼻中隔突出、高度でした。
③後鼻漏は中等量。
④ノドが狭い。
CT画像を持参されていました。
前頭窩・篩骨胞に病変を認めました。
特に、左前頭窩がポイントと判定しました。
結論は、
鼻中隔手術・内視鏡下副鼻腔手術を成功させないと症状は改善しないと思います。
抗菌薬療法は中止して下さい。
服用は、ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレスだけにして下さい。
その他。
12時半血糖値:83mg/dl。
血圧:108/80mmHg。
やせ型
家族の方には「イビキ」を指摘されていました。
その解消の為にも、鼻中隔弯曲と鼻汁の解消を、そして糖質制限でノドの拡大を図る必要があると思います。
ご納得いただけましたら、手術を予定させていただきます。
日帰り局所麻酔下手術です。
手術後は宿泊施設での1泊をお願いしています。
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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:101mg/dl。
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「非結核性抗酸菌症」だった、治療中との患者さんは今まで数名ありました。
皆さん、治癒ではありませんでした。
治癒は諦めて経過観察で過ごしておられました。
皆さん、確かに、痩せていました。
注目した箇所。
「他の疾患でも使われる事の多いCMA(クラリスロマイシン)は、単剤投与では数ヶ月以内に耐性菌が出現することが警告されているため、単独では決して行わないようにします」
耳鼻咽喉科での副鼻腔炎に対する「マクロライド療法」を念頭に置いた警告と推測されます。
また前回の記事中の、仁木芳人・昭和大学教授も、マクロライド療法には反対されていました。
耐性菌を作らないためです。
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by hanahanak2 | 2015-06-14 22:01 | 後鼻漏 | Comments(45)
CDにコピーしたのをご持参下さい。
アレルギー検査の結果は参考にはなります。
健康診断程度の血液検査結果で全身状態を判断したいのです。
限度額適用認定証も出来れば取り寄せておけば負担金支払いが減額されるかも知れません。
健康保険組合に問い合わせ下さい。
なお、鼻のクリニック東京の先生方には、インターネット上及び書籍にて鼻腔・副鼻腔疾患について勉強させていただいています。以前も現在も。
もし手術となると、28日午後にタンポンの大部分を抜きますので、帰りの便は夕刻に出来ればと思います。
シングレアかキプレスを使用しています。
コタロー麻黄附子細辛湯を併用する事も多いです。
鎮痛剤は、なるべく使用しない努力をしています。
近医でご相談下さい。
できれば、シングレアかキプレスを当院来院まで服用続けて下さい。
経過によっては細菌感染症の場合もありますので、当ブログの抗菌薬使用基準を参考に抗菌薬も服用して下さい。
そのほんの一部に細菌感染症が紛れ込んでいる分けです。
抗菌薬を使う場合には「白血球数とその分類」検査を実施確認の上投与して欲しい所です。
生活習慣病と同じく、抗菌薬適正使用の常識は、非常識と思います。
現状では、もらった薬を飲まざるを得ないですね。
患者さんが抗菌薬適正使用の勉強をせざるを得ないのが悲しいです。
原則1週間後以降に次の手術を行っています。
糖質制限して頂くと、より準備万端です。
カロリーは十分摂っていただきます。
手術当日昼食は、半分量の昼食か絶食にして頂いてます。
28日は帰りの便に合わせて術後のタンポンを抜去いたします。
即刻中止して下さい。糖質20g/食以下をお勧めします。
HP「新しい創傷治療」に実践者の食事報告があります。
豆腐(大豆製品)・卵・チーズ・肉・魚介類・油・マヨネーズをしっかり十分摂りましょう。そして葉物野菜適量です。
間食は、チース・するめ・ナッツ等です。
受診時に説明いたします。
鼻うがい(鼻洗浄)は積極的に推奨していません。
正常粘膜を傷める可能性があります。
鼻かみは、両側とも軽くやっていただいてよろしいかと思います。
本日の処置で忘れた事があります。
鼻中隔手術で切開した粘膜を1糸縫合しました。
それの抜糸を忘れました。
小指を入れてもらうと指の腹で結び目を触れると思います。
自然脱落しなかったら1~2週間後に、耳鼻咽喉科で抜糸していただいて下さい。
全体の治癒には影響ないです。
気になることがありましたらお知らせ下さい。
術後は鼻閉は必発です。次第に軽減します。
タンポンは早く抜去する程癒着の確率が高くなります。
1日前倒しで抜いても良いと思います。
専門家に抜糸していただいても、自分でホジホジして自然脱落を促しても結構です。
耳鼻科に行くなら、鼻中隔矯正術と左上顎洞手術と鈎状突起切除をやったとお伝え下さい。
今回の手術の術後は、両側鼻腔の粘膜が一時的に腫れます。
出血・痛みも合わせて、一日一日回復していきます。
タンポンはそれで終了と思います。
酷暑です。糖質制限で乗り切りましょう。
水分摂取と糖質制限に努めて下さい。
軽く鼻をかむ程度にして下さい。
鼻閉・鼻汁は一日一日軽減していきます。
あせらないでお待ち下さい。
手術給付金診断書はお送り下さい。
明細書は窓口でお渡ししています。
糸はほどけることはありません。引っ張ると次第に外れやすくはなります。1ヶ月経過しても脱落しない場合には耳鼻咽喉科で抜糸してもらって下さい。
目の痒みも術後の反応と思います。経過により耳鼻咽喉科で、アレルギー性結膜炎の点眼液の処方をお願いして下さい。
術後1週間経過しましたので、鼻汁・鼻閉は少しは改善してきたと思うのですがどうですか。
日数が経過すると改善のスピードは増してきます。
術後1ヶ月は皆さんイライラしています。
ただ、月単位での改善が無い場合には入念な鼻腔・副鼻腔の観察が必要です。
治らない場合には、創が治った段階で手術創をファイバースコープで観察して、追加・修正手術をするかどうかを考えます。
後鼻漏に対して、1回の手術で完成は困難です。
今度は、来徳したその日の午前中に診察して、必要なら午後手術をと考えています。
お知らせ下さい。
なお、薬はシングレアのみを。
食事は、糖質制限を。
CT撮影は、しない、です。
ご検討下さい。
それでは、後鼻漏の患者さんは行き場を失うと思います。
ですから当院では無理のない範囲で手術をしている分けです。
1、シングレア内服。
2、糖質制限
3、手術
次の来徳時には、経費節減の為、到着日に診察手術をします。
ご検討下さい。
当院では、安全の為、副鼻腔手術は片方ずつ実施しています。
どうやるかは、当日のファイバースコープ検査で決めさせていただきます。
確かに、関西からと関東からでは困難性が違うようです。