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白血球数 21,800/μl。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

耳鼻咽喉科感染症では、「白血球数とその分類」検査が欠かせません。

30歳代の患者さん。
2月29日に書き込みした患者さん。

2日前よりの咽頭痛と発熱と軽度の咳にて受診されました。

白血球数 21,800/μl。_a0082724_2204055.jpg

咽頭後壁、耳管扁桃、咽頭側索に大量白苔を認めました。
細菌感染症の可能性は高いですが、確認すべきです。

末梢血液白血球数 21,800/μl H
白血球3分類  リンパ球数   2,800/μl
        単核球数    1,000/μl H
        顆粒球数    18,000/μl H

顆粒球数1万以上でリンパ球数3千以下ですから、細菌感染症が強く疑われます。

軽い咳を伴っていることから、ウイルス感染の合併も否定出来ません。

従って、
ジスロマックSR
ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレス
を、選択しました。
ペニシリンアレルギーの申告が有りましたので、ジスロマックを選択しました。

また、5月には末梢血液白血球数9,700/μlのウイルス感染症に罹患しておりました。

他科での常用薬剤を聞いてみると、数種類との事でした。
直ぐに中止するには厳しい薬剤でした。

まず基礎体力を付ける必要があると思います。
受診の度に指導している糖質制限を本格的に実行するように提案しました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:93mg/dl。

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世界保健機構(WHO)の推奨を無視してはならないのです。
糖分・デンプンの本格的な制限を実行する施策が必要です。

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by hanahanak2 | 2015-06-05 22:40 | 急性咽頭炎・扁桃炎 | Comments(0)