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白血球数 13,300/μl

四国徳島からです
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

鼻茸(ポリープ)合併の副鼻腔炎は、風邪症状が長く続く傾向が認められます。

40歳代の患者さん。
2週間前風邪症状(鼻汁・鼻閉・咳・痰:後鼻漏・声がれ)出現、近所の医療機関で抗菌薬をいただき服用するも治らないとの事で、受診されました。

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①ポリープが3カ所で認められました。鼻腔・副鼻腔内にポリープ(様変化)が発生すると過剰鼻汁を生産します。もちろん鼻詰まりも来します。
②鼻中隔弯曲症あります。右も左もファイバースコープの挿入に支障をきたす程度に認めました。

末梢血液白血球数 13,300/μl H
白血球3分類  リンパ球数  4,200/μl H
        単核球数   1,600/μl H
        顆粒球数   7,500/μl H

顆粒球数1万以下ですので、ウイルス感染症です。
ですから、抗菌薬の効果が乏しかったのです。
推測すると2週間続く白血球数増多を来すウイルス性急性副鼻腔炎となります。

従って、投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレス
と、致しました。

くり返すポリープ合併重症急性副鼻腔炎では、手術をお勧めします。
患者さんも納得はしておられました

採血の際に、血糖値も測定しました。
15時血糖値:133mg/dl。昼食は寿司でした。
血糖を上げる食事になっていました。
今回の急性副鼻腔炎の改善の為にも、糖質制限を説明勧めました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:95mg/dl。

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人生の終盤での悲劇はどなたにも平等に経験することになっています。
逃れられる確率を上げる手段は、糖質制限と思います。

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by hanahanak2 | 2015-05-21 22:02 | ポリープ | Comments(0)