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初診から6ヶ月

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎の診療に際しては、
病原微生物が、ウイルスか細菌かを考慮した診療を実施しています。
その結果、
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症ですとなるんです。

昨年7月26日に書き込みした患者さん。

11月上旬、
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鼓室内貯留液の排出は完了、治癒状態に至りました。

今月、
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中耳炎の治癒状態は続いています。
重症の鼻閉・水様性鼻汁は初診時より続いています。
粘膿性鼻汁は少ないです。
週単位の急性副鼻腔炎が、ほとんど無いのが幸していると思います。

抗菌薬はウイルス感染症には不要です。

ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレスを基本に、
メプチンは、咳症状を有する期間のみ服用するようにしました。

重症のアレルギー性鼻炎と目立つアトピー性皮膚炎を抱えております。
受診の度に、糖質制限を勧めております。
お祖母ちゃんの脂質異常にも勧めています。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:111mg/dl。

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「ドクター江部の糖尿病徒然日記」1月12日の記事から

第18回日本病態栄養学会へ出席していた方からのご報告。

なお宗田医師から「1型糖尿病妊婦がインスリンなしで無事出産で、母子共に健康」というお話がありました。
時間がなくて宗田医師が詳細を説明することができなかったので、簡単に経過を述べます。
まず、妊娠された女性が、検査でHbA1c12%以上で、しかも抗GAD抗体陽性で1型と診断されて、某大学病院で「即中絶してインスリン治療を開始しなさい」と説得されました。
この妊婦さんは、どうしても出産したいということで、自分で決断して糖質制限食を開始されました。
そのころ私のブログにコメントで相談されたので、「いざとなれば必ずインスリン治療を選択してください。」と説明して、宗田マタニティクリニックを紹介しました。
宗田医師も同一の考えで、逐一検査して、状態を正確に把握しながら、「中絶はしなくていいですが、必要ならインスリン治療を開始します」とこの1型糖尿病合併妊婦さんに説明されました。
ところが、宗田医師や私の懸念にも関わらず、血糖値の検査結果は、常に糖尿病妊娠の目標基準を満たして、健康そのもので経過しました。
血中ケトン体は2000μmol/Lを超える高値のこともありましたが、勿論アシドーシスはなく健康そのものでした。
1型ながら、内因性インスリンがまだあるていど確保されていたので、スーパー糖質制限食により、このような、奇跡的なことが可能だったのだと思います。
強調しますが、宗田医師がインスリンなしを奨めたということは一切なく、慎重に経過観察していった結果として、インスリンフリーのままで、母子共に健康な分娩ができたということです。



糖質制限をすれば助かる命が大変な数に昇と思いますよ。
恐ろしい事が当然のように行われているんですね。


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by hanahanak2 | 2015-01-23 22:18 | 急性中耳炎 | Comments(0)