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受診理由は、左耳閉感。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

航空性中耳炎の場合も、ウイルス感染の関与は想定されます。
主たる原因は気圧変化に対応出来なかった耳管機能障害です。

50歳代の患者さん。
年末に飛行機を利用しての出張時に、左耳痛・耳閉感を来たし、現在は耳閉感が続いていました。

受診理由は、左耳閉感。_a0082724_21383730.jpg

左滲出性中耳炎状態です。
現在、鼓室内貯留液は満杯状態で耳閉感はピークです。
中耳炎を来す原因は、鼻腔・副鼻腔病変です。
①左への鼻中隔弯曲・突出が高度です。
②両側にポリープを認めます。鼻汁・後鼻漏は当然多くなります。
③ノドが狭いです。
①②③から、イビキ・睡眠時無呼吸は確実です。

末梢血液白血球数 7,600/μl

BMI:27.9。過体重。
恒例の血糖値測定。
10時半血糖値:103mg/dl。糖質を普通に摂取する余裕はありません。

既往歴として、昨年、片側白内障手術を受けています。他側の手術も予定しているそうです。
加齢が早い印象。

投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレス
コタロー麻黄附子細辛湯カプセル。
抗菌薬を使わないのが正解ですよ。

健康生活を続けるポイント。
①鼻腔・副鼻腔病変の改善。
②糖質制限。生活習慣病である、肥満・高血圧・脂質異常・糖尿病が自動的に克服出来ます。
そして、体重減少に伴い、ノドの狭隘は改善されます。

自分で体験し、自分で手術をやり結果がまともに帰ってくる経験をすると、上記2点に集約出来るのでは思い至りました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:93mg/dl。

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「ドクター江部の糖尿病徒然日記」から

孫の自主的糖質制限
いつも拝読しております千葉市在住かれんです。千葉には宗田先生がいらして大変心強く思っております。さて、一才4ヶ月の孫が大の母乳党、未だに一般の離乳食が進まず母乳の他はチーズ、納豆、ヨーグルトばかり口にしています。でも体格は標準、病気知らず、言葉を始めとして知的には標準以上の発達と言われました。母乳に足りないビタミンDは飲ませているようです。甘い果汁などは嫌がり、自ら糖質制限食を実践している孫ですが、従来の見方から言えば偏食で改善の指導をされて当然かとも思われます。このまま孫の嗜好に合わせて自然のままでよろしいのでしょうか。
2015/01/03(Sat) 15:32 | URL | かれん | 【編集】

Re: 孫の自主的糖質制限
かれん さん
お孫さんは、問題ないと思います。
ただ、母乳は1才半くらいでそろそろやめないと、お母さんのほうが
歯が弱るとか、毛が抜けるとでてきやすいのでそちらには留意しましょう
果汁が嫌でも、お魚や肉がOKなら食べさせましょう。
2015/01/03(Sat) 17:38 | URL | ドクター江部 | 【編集】


時代は糖質制限へと流れています。
私達には、たんぱく質・脂肪が大量に必要なんです。

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by hanahanak2 | 2015-01-04 22:18 | ポリープ | Comments(0)