人気ブログランキング | 話題のタグを見る

急性中耳炎 症例343

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
重症度を考慮した抗菌薬療法は、耐性菌を増やし、患者さんの体力を消耗させてしまいます。

11ヶ月の赤ちゃん。
受診理由は、鼻汁と咳、でした。

乳幼児の患者さんは、必ず耳の観察は、欠かせません。
急性中耳炎 症例343_a0082724_21471878.jpg

左は鼓室内貯留液の排液が始まっていました。
右鼓膜は中等度膨隆していました。
大量粘膿性鼻汁でした。

末梢血液白血球数 9,800/μl

ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎、でした。
薬剤選択は、
オノンDS:ロイコトリエン受容体拮抗剤
メプチンDS:気管支拡張剤

2週間後、
急性中耳炎 症例343_a0082724_21473193.jpg

右増悪し、両側鼓膜、中等度膨隆でした。
増悪改善を繰り返すのが、ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎の特徴です。

1歳誕生日を過ぎたので、
オノンは注して、
シングレア:ロイコトリエン受容体拮抗剤に切り替えました。

急性中耳炎は繰り返すうちに、ほぼ確実に治癒に至ります。
急性副鼻腔炎には、生涯つき合わせられます。


================================================

「スーパー糖質制限」実行中。
本日夕食開始120分後血糖値:121mg/dl。

================================================

急性中耳炎 症例343_a0082724_2295260.jpg

一部の健康保険組合では、糖質制限を勧めておりますよ。
糖質制限に絞った生活指導は単純明快です。
やれば、必ず結果は付いてきます。
1週間で約2kgの減量効果です。
塩分量は好みでやれば良し。
運動もやりたいときにやってOK。
糖質量の概算は容易です。

================================================

by hanahanak2 | 2014-05-03 22:19 | 急性中耳炎 | Comments(0)