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慢性副鼻腔炎

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。

長引く咳で日常生活に支障を来す患者さん。
しばしば、耳鼻咽喉科外来でも頻繁に遭遇いたします。
ほとんどの場合、粘膿性鼻汁を認めます。
だから、長引く咳の患者さんには、鼻汁の状態により内視鏡下副鼻腔手術を勧めています。

60歳代の患者さん。
粘膿性鼻汁を来すと、2ヶ月前後に亘って昼夜かまわず咳が断続的連続的に続きます。
今回も11月より起こり、
シングレア:ロイコトリエン受容体拮抗剤
シムビコートタービュヘイラー
を続け1月下旬、改善に至りました。

鼻腔状態
慢性副鼻腔炎_a0082724_23163670.jpg

現時点では、右鼻汁は少ない。
左鼻汁は中等量。

前々から、手術を勧めては、イヤイヤを繰り返していました。
今回の咳は、程度がひどく、長引いたためもあり、手術を決心したわけです。

1月28日内視鏡下副鼻腔手術。
翌日、術後タンポン抜去を予定通り、行いました。

慢性副鼻腔炎_a0082724_23171584.jpg

抜去直後の状態です。
創傷被覆材アルゴダーム使用のおかげです。
アルゴダーム糸結びです。

早期抜去の利点は、職場復帰が早い、体力回復が早い、です。
欠点は、中鼻甲介の癒着発生率が高い点です。
現在。癒着軽減法を試行中です。

今回の手術は、従来、マイクロデブリッダーを使う場面を全て、パワーパンチでやりました。
やれば出来るではありませんか。
永島医科器械さんは、パワーパンチの製造を中止したとの事。
残念でなりません。
安全で能率的で、しかも安価な製品と思うんですが。
復活を願うものです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:108mg/dl。

今日もコメントを別枠で書きます。
(繰り返す)ウイルス性急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎のウイルス性急性増悪には、
シングレア・キプレス・オノン等のロイコトリエン受容体拮抗剤を使います。
診察時間その他は「医療とくしま」で検索していただくと詳しいです。
受診の際には、鼻腔・副鼻腔の画像資料と健康診断等の血液検査結果をお持ちいただければ2度手間が省略できます。
電話FAXしていただいても結構です。

糖質制限は私達を救ってくれる大きな武器と思います。
すべての人達が、その恩恵を受けられるよう関係者は努力する必要が義務があると思います。

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by hanahanak2 | 2014-01-31 00:01 | 内視鏡下副鼻腔手術 | Comments(0)