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急性咽頭炎・口蓋扁桃炎

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

耳鼻咽喉科感染症では、「白血球数とその分類」検査を行うと、
ウイルス感染性か、細菌感染性かの区別が容易に得られるのです。

20歳代の患者さん。
「咽頭痛・発熱」にて受診されました。

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咽頭後壁(咽頭扁桃)と口蓋扁桃に白苔中等度。
睡眠時にイビキをかいていた為、口蓋垂の腫脹が認められます。
細菌感染症の確率が高いのですが、ウイルス性を完全否定出来ませんから、
「白血球数とその分類」検査を実施して確認する事が重要です。

末梢血液白血球数  16,600/μl H
白血球3分類  リンパ球数   2,200/μl
        単核球数    1,000/μl H
        顆粒球数    13,400/μl H


上記の抗菌薬使用基準に合致しますので、
ウイルス性急性咽頭炎・口蓋扁桃炎と診断し、
抗菌薬を処方しました。
ジェニナックでした。
昨日の書き込みのように、本当はこれらニューキノロン系抗菌薬は初回投与は避けるべきなんでしょうが、1日1回投与が可能ですから便利なんです。
反省は毎度しています。

所で、等患者さんの受診は10月中旬でした。
それ以来、11月にお一人に抗菌薬使用しました。
おおむね、1~2ヶ月に一人のペースで抗菌薬を使っております。

こんな使用量では、抗菌薬メーカーさんの訪問は無いですよね。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:91mg/dl。

急性咽頭炎・口蓋扁桃炎_a0082724_2157118.jpg

「糖質制限」は着実に普及しております。
安全で大量の肉を必要とします。
農業も変わっていくことでしょう。

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by hanahanak2 | 2013-11-29 22:01 | 抗菌薬(抗生物質)使用患者さん | Comments(0)