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咽頭痛

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性扁桃炎の場合には、細菌性が多いですが、ウイルス性も一定の割合で発症しますので、
「白血球数とその分類」検査が重要性を増します。

20歳代の患者さん。
受診理由は「咽頭痛」。

咽頭痛_a0082724_22361776.jpg

咽頭後壁と左口蓋扁桃の中等度の白苔を認めます。
見ただけの状態で、細菌性とは決定出来ません。

末梢血液白血球数  12,500/μl H
白血球3分類  リンパ球数  2,500/μl
           単核球数   1,000/μl H
           顆粒球数   9,000/μl H


顆粒球数1万以下ですが、1万に近い数値、扁桃の所見と併せて、抗菌薬投与の誘惑来します。
育児休暇中との事、抗菌薬は飲みたくない事、という事情もあり、
1~2日、抗菌薬不使用での経過観察としました。

患者さんの為であり、私の勉強の機会でもあります。

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「スーパー糖質制限」実行中
本日朝食開始90分後血糖値:102mg/dl。

咽頭痛_a0082724_2313937.jpg


市販薬か医師処方薬かは定かではないですが、
「アセトアミノフェン」という鎮痛解熱剤を何気なく服用した結果と思われます。
通常、外来診療では頻繁に使っています。
アセトアミノフェンは安全ではありますが、重大な副作用は起こりえます。
抗菌薬も同じです。

抗菌薬・解熱鎮痛剤を使うときには、無事な経過を祈るんです。

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by hanahanak2 | 2013-09-19 23:10 | 急性咽頭炎・扁桃炎 | Comments(0)