人気ブログランキング | 話題のタグを見る

急性中耳炎 症例286 その4

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症ですよ。
耳漏・鼻汁から肺炎球菌・インフルエンザ菌を検出しても、それが起炎菌だと決定する根拠は明示されていません。
検出菌を起炎菌と混同して、抗菌薬を使い、難治性だ反復性だと耐性菌だと情報を流しています。
医者は情報に弱く容易に信じてしまいますよね。

2歳2ヶ月、よくしゃべる赤ちゃん。
昨年8月9日、8月10日、今年4月22日に書き込みした患者さん。

当院初診時までのすさまじい抗菌薬の使用。
あざ笑うように、繰り返す急性中耳炎・急性副鼻腔炎。
「白血球数とその分類」検査よりその急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス性感染症ですと、ご家族に説明し経過を追っていました。
症状所見がいくらひどかってもウイルス感染症である限り抗菌薬不使用に徹しておりました。
結局初診から1年間、抗菌薬は不使用で過ごしてきました。

今年5月にも再発、
急性中耳炎 症例286 その4_a0082724_23265072.jpg

右鼓膜膨隆していました。
そのまま経過観察。

今月、
急性中耳炎 症例286 その4_a0082724_23271794.jpg

いよいよ、最良の鼓膜所見に。
隅から隅まで透明感のある鼓膜がお分かりと思います。

急性中耳炎の治癒状態です。

今回の重要な点は、鼻汁・咳という風邪症状が出ているに関わらず、
鼓膜状態が良好な事です。

近いうちに、
急性中耳炎とはオサラバです。
急性副鼻腔炎とは生涯にわたって、頻度重症度はさまざまですが、つきあわざるを得ない所はあります。

================================================

「スーパー糖質制限」実施中。
本日朝食開始60分血糖値:88mg/dl。

================================================

by hanahanak2 | 2013-07-20 23:43 | 急性中耳炎 | Comments(0)