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咽頭痛

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

本日の患者さんは、「咽頭痛」の訴えで来院されました。

咽頭痛_a0082724_2257958.jpg

咽頭扁桃、口蓋扁桃、舌根扁桃に、白苔が観察されました。
軟口蓋粘膜には、点状出血状発疹が観察されました。
この状態は、溶連菌感染症とは思いますが、迅速検査は未施行。

末梢血液白血球数  22,900/μl H
白血球3分類  リンパ球数   1,900/μl
           単核球数    1,000/μl H
           顆粒球数   20,000/μl H

顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以下、でした。

以上により、
細菌性急性扁桃炎と診断、抗菌薬処方をやりました。

しかし、1週間後に再び「咽頭痛」

末梢血液白血球数  29,800/μl H
白血球3分類  リンパ球数   3,800/μl H
           単核球数     2,000/μl H
           顆粒球数   24,000/μl H


リンパ球3千以上なので、通常はウイルス感染症と判定いたしますが、
経過を考慮して再び抗菌薬投与。

沈静化に成功しました。

治って当たり前なんですが、
抗菌薬使用疾患の場合に、「無効・効果不十分」に遭遇する事、時々。
細菌感染症では、抗菌薬が無効な場合には不幸な結末が頭をよぎる分けです。

ウイルス感染症には、抗菌薬は使ってはならないと思います。
その典型が、
急性中耳炎・急性副鼻腔炎、です。

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「スーパー糖質制限」実施中。
本日朝食開始60分血糖値:101mg/dl。

徳島大学病院から送られてきた「徳大病院だより」から、
咽頭痛_a0082724_23294971.jpg

栄養量には糖質と食物繊維の記載が必須と思います。
1食での糖質量は、やはり20g以下が理想です。
糖質制限人の独り言です。

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by hanahanak2 | 2013-07-13 23:36 | 抗菌薬(抗生物質)使用患者さん | Comments(0)