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ガイドラインから

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。

顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

また、危惧しているのは、耳汁・鼻汁・咽頭喉頭からの検出菌分離菌を起炎菌と自動診断する伝統。


日本耳鼻咽喉科学会推奨の急性副鼻腔炎診療ガイドラインからです。

ガイドラインから_a0082724_1243679.jpg


分離菌が起炎菌と考えられています。

起炎微生物の大きな比率を占めるウイルスは???????

そして次のように述べられています。

「急性副鼻腔炎は、耳鼻咽喉科の日常診療において経験する頻度の高い上気道炎症であるが・・・
・・・・・・・・・・・本邦における急性副鼻腔炎の起炎菌およびその薬剤感受性を荒涼して、エビデンスを基本に、ガイドライン作成委員のコンセンサスが得られた治療法を推奨している」

学会の総力を結集してつくられたガイドラインです。

抗菌薬の雨嵐になって、患者さんが可哀想です。

by hanahanak2 | 2012-10-03 12:56 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)