人気ブログランキング | 話題のタグを見る

抗菌薬中止後2週間

四国徳島からです。

抗菌薬の適正使用に「白血球数とその分類」検査を推奨しております。

耳鼻咽喉科感染症について指導的お立場のビッグネームドクターの発言です。

急性鼻副鼻腔炎はウイルス感染による鼻炎に引き続いて発症すると考えられている。
本来ならば、ウイルス感染か細菌感染かを厳密に判断して抗菌薬の投与を決定すべきだが、日常臨床でいずれかを判断するのは容易ではない。


雲の上の存在の先生から発せられますと、我々は信じてしまいますよ。

9月3日、13日に書き込みした、1か月間抗菌薬を服用するも改善しなかった40歳代の急性副鼻腔炎の患者さん。

初診時から抗菌薬を止めてもらって2週間、
抗菌薬中止後2週間_a0082724_19133927.jpg

ダムからの放水のような大量膿性鼻汁は、消失
ただ、粘性後鼻漏が・・・・・。

抗菌薬を止めると、腹部膨満感が次第に消え、3日目ぐらいから鼻汁・頭痛の改善を実感出来ましたとの事でした。

あの1ヶ月間の、ジェニナック、クラリス、ジスロマックは、何だったん。

私は、「白血球数とその分類」検査で(RSウイルス迅速検査をやりましたが)、ウイルス感染症だと判定し抗菌薬を止めてもらっただけです。

感染症外来では、抗菌薬を使うか使わないかの判断が医師の重大な仕事と思っています。

「容易でない」発言はNG。

by hanahanak2 | 2012-09-17 19:26 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)