訓練です。慢性好酸球性肺炎
四国徳島からです。
抗菌薬の適正使用の一助になればと思い当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
日経メディカル 臨床セミナー からです。
感染症関連記事から、抗菌薬必要か否かの訓練をしています。
節目節目での「白血球数とその分類」検査が大切なんですネ。
「熱のない肺炎」と診断している時点で白血球検査をしているはずですが、その評価をして欲しい所です。
執筆者の病院を受診された時点での検査、
白血球数 10,900/μl
リンパ球 11.3%
単核球 4.7%
好酸球 42.1%
好中球 41.9%
つまり、顆粒球 84.0%になります。
3分類に組み替えますと、
リンパ球 1,200/μl
単核球 500/μl
顆粒球 9,200/μl H
顆粒球1万以下ですから、抗菌薬は要らない肺炎となるんですが?
その後、経口ステロイド剤内服にて急速に改善しました、という患者さんでした。
感染症、及び周辺疾患での症例提示を目にする時には「白血球数とその分類」検査を確認する癖になってしまいました。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎の場合にも白血球数だけでなく、白血球分類も提示して欲しいものです。
肺炎球菌・インフルエンザ菌を検出するから細菌感染症と言われても、
その手は、次第に効果が薄くなって行っていると思います。
by hanahanak2 | 2012-08-16 16:28 | 抗菌薬使用訓練 | Comments(0)