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咽頭痛

四国徳島からです。

感染症診療のスタートは、「白血球数とその分類」検査と思います。
「細菌培養同定検査」「重症度」「CRP」等を指標とすると、自動的に抗菌薬診療となってしまいます。
くれぐれも注意が必要です。


30歳代の患者さん。
昨日からの咽頭痛で来院されました。
咽頭痛_a0082724_2146582.jpg

①咽頭扁桃と口蓋扁桃に白苔がビッシリ。
②右への鼻中隔突出、軽度。
③後鼻漏は少々のみ(画像には写っていません)。

白苔を見付けると抗菌薬投与、
それは、正解の確率は約50%。

白血球数とその分類、
末梢血液白血球数  19,500/μl H
白血球3分類   リンパ球   2,100/μl
           単核球    1,000/μl H
           顆粒球   16,400/μl H


顆粒球(ほぼ好中球)1万以上、リンパ球3千以下、白血球数1.3万以上、でした。

細菌性急性感染症の診断に非常に有用と思います。

この数値をメモっておいて、受診時の、主治医とのコミュニケーションにご活用下さい。

by hanahanak2 | 2012-05-26 22:02 | 抗菌薬(抗生物質)使用患者さん | Comments(0)