咽頭痛
四国徳島からです。
感染症診療のスタートは、「白血球数とその分類」検査と思います。
「細菌培養同定検査」「重症度」「CRP」等を指標とすると、自動的に抗菌薬診療となってしまいます。
くれぐれも注意が必要です。
30歳代の患者さん。
昨日からの咽頭痛で来院されました。
①咽頭扁桃と口蓋扁桃に白苔がビッシリ。
②右への鼻中隔突出、軽度。
③後鼻漏は少々のみ(画像には写っていません)。
白苔を見付けると抗菌薬投与、
それは、正解の確率は約50%。
白血球数とその分類、
末梢血液白血球数 19,500/μl H
白血球3分類 リンパ球 2,100/μl
単核球 1,000/μl H
顆粒球 16,400/μl H
顆粒球(ほぼ好中球)1万以上、リンパ球3千以下、白血球数1.3万以上、でした。
細菌性急性感染症の診断に非常に有用と思います。
この数値をメモっておいて、受診時の、主治医とのコミュニケーションにご活用下さい。
by hanahanak2 | 2012-05-26 22:02 | 抗菌薬(抗生物質)使用患者さん | Comments(0)