重症アレルギー性鼻炎の背後に、何が?
四国徳島からです。
高度鼻閉を伴っているアレルギー性鼻炎患者さんを診るにつけ、どうにかしてあげたいと手術を提案しています。
24歳の患者さん。
当院の初診は19歳。
それまでに2回のレーザー照射による下鼻甲介粘膜焼灼術をうけておられました。
21歳、当院で局麻下日帰りにて、鼻中隔矯正術・両下鼻甲介超音波凝固術、実施。
経過良好と患者さんも私も思っておりましたが、10月下旬来院され、
「鼻閉・鼻汁がひどい」と。
①鼻中隔、問題なし。
②両下鼻甲介肥大中等度。
③最大の問題点は、左中鼻甲介。後方ほど肥大が強くなっています。左右交代するとは思います。
即日、クリニカライト下両下鼻甲介超音波凝固術。
術直後、
下鼻甲介後端まで出来ていると思います。
前回は粘膜下までの凝固でしたが、今回は骨に達する程度でやりました。
これで症状は改善しますが、今回は、下鼻甲介凝固に続いて、中鼻甲介切除を考えております。
内視鏡下にマイクロデブリッダーを使用すると、後端まで本当にきれいに出来ます。
下鼻甲介手術を受けたのに改善しない場合は、中鼻甲介手術を考えて下さい。
日帰り手術です。
鼻中隔・下鼻甲介・中鼻甲介のバランスを是正するには、中鼻甲介の病変をも軽減する必要があると思います。
お近くの耳鼻咽喉科でご相談下さい。
by hanahanak2 | 2011-10-30 16:53 | 超音波凝固切除 | Comments(0)