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1ヶ月半前からの咳・痰・咽頭痛が治らない

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎、そのほとんどはウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎と思います。
細菌検査で肺炎球菌等が検出されますが、動物の鼻汁中には細菌が住んでおります。
無菌では生存不可能です。


43歳の患者さん。
8月初旬、咳・痰・咽頭痛、出現。自然治癒を待つも改善しないので1週間後、医療機関を受診しました。
メイアクト 5日分の投薬ありました。
全く改善せず増悪しました。
9月初旬、2個所目の医療機関を受診、
セレスタミン、コデイン4日分の投薬、
改善しないので初診の医療機関へ
ジェニナック 5日分の投薬あり
不安だったので2件目の医療機関も再診、
セレスタミン 5日分の投薬。
9月中旬、また初診の医療機関へ、
キプレスとオルベスコ吸入の投薬を受け、
翌日、当院へ初診となりました。
間で、血球計測を受け、結果は正常、しかし抗菌薬(抗生物質)が出たとの事でした。

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粘膿性鼻汁が両側に大量に認められました。
ウイルス性ですので抗菌薬が効果を発揮出来ないのは当然ですが、
自然治癒(日にち薬)も効果無しなんです。
末梢血液白血球数 5,000/μl

ウイルス性急性副鼻腔炎のピークが続いている状態です。
これに抗菌薬使用は、体力消耗を来します。
一日も早く抗菌薬を止めるのが最良の治療です
投薬は、対症療法です。
キプレスを選択されたのは、非常に良いと思います。
当院での投薬は全くの「無し」でした。

レールは敷かれましたの、今後は待機作戦をいつまで実行するのか、内視鏡下副鼻腔手術に
どの時点で踏み切るかです。
内視鏡下副鼻腔手術がきちんと出来れば治癒することはほぼ推定されますので或る意味私は楽です。

by hanahanak2 | 2011-09-26 22:07 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)