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急性副鼻腔炎ガイドライン その3

四国徳島からです。

耳鼻咽喉科感染症で抗菌薬(抗生物質)を使うべきか否かは、「白血球数とその分類」の測定で、比較的容易に判定できます。

昨日の続きです。
教授は続けております。
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急性鼻副鼻腔炎の診断
1.急性鼻副鼻腔炎は発症から4週間以内とされており、感冒(ウイルス性)に続発するウイルス性鼻副鼻腔炎は通常1週間以内に自然寛解するので、原則的に抗菌薬は使用しない。
3.受診時に、ウイルス性・細菌性の鑑別は難しいが、一般にウイルス性鼻副鼻腔炎は軽症であり、抗菌薬を必要としない場合が多い。ガイドラインでは、一般臨床医家でも使いやすいよう、急性鼻副鼻腔炎の鼻腔所見および臨床症状を簡潔で汎用可能にスコア化し、軽症、中等度、重症の重症度分類を行うことを推奨した。
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鼻汁細菌培養同定感受性検査ばかりでなく、RSウイルスだけでもウイルス迅速検査をやって下さいよ。
②どの時期でもかまいませんから、「白血球数とその分類」の測定結果と症状と局所所見の推移を観察してみて下さいよ。
③急性鼻副鼻腔炎は軽症から重症までほとんど全ての患者さんで、ウイルス感染性ですよ。
より明確な細菌感染であるという根拠が必要と思います。

by hanahanak2 | 2011-06-14 21:16 | 記事から | Comments(0)