急性中耳炎 症例216 なんぼうなんでも
四国徳島からです。
激しい抗菌薬(抗生物質)使用がありました。
後出しジャンケンではありますが。
1歳5ヶ月の赤ちゃん。
咳少々、大量鼻汁ありましたが、当院受診理由は耳漏でした。
当然のごとく、急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断。
末梢血液白血球数 17,200/μl H
白血球3分類 リンパ球 9,000/μl H
単核球 2,000/μl H
顆粒球 6,200/μl
顆粒球(好中球)が6,200、1万以下でしたので、これ一発で抗菌薬退場の判定になります、でしょう。
問題のおくすり手帳
本年2月 メイアクト3日分、ミノマイシン4日分
1月 クラリス4日分
昨年12月 クラリス5日分
11月 ジスロマック3日分、ミノマイシン3日分、エリスロシン5日分、ミノマイシン4日分
10月 ミノマイシン4日分
9月 フロモックス4日分
8月 ジスロマック3日分、ミノマイシン3日分、クラリス5日分
5月 クラリス4日分
急性中耳炎を含めての呼吸器感染症に対しての投薬とは思いますし、入院歴もありませんから重大な病状とも思われません。
抗菌薬を使用する際には、白血球数とその分類を実施することが重要と思います。
耐性菌を作らない為に、子どもたちの将来の健康の為、私も含めて高齢者の方々の元気で長生きの為に、不要不急の抗菌薬使用は控えなければと思います
by hanahanak2 | 2011-03-23 12:06 | お薬手帳 | Comments(0)