人気ブログランキング | 話題のタグを見る

急性中耳炎 症例94 その3

前回と同じくこの患者さんも咽頭扁桃肥大(アデノイド)が中耳炎の治癒を妨げていると思っています。

現在、8歳7ヶ月、
2008・7・25と2009・4・16に書き込みした患者さん。
一度基幹病院へ紹介し、全身麻酔下でアデノイド切除術してもらった患者さん。
それなりに小さくなったかなとは思っていましたが、
急性中耳炎 症例94 その3_a0082724_1552072.jpg

①両側ともに耳管開口部を扁桃が塞いでいます。
②膿性鼻汁は随分と少なくなっています。
③左上鼓室に貯留液が認められます。
右は急性中耳炎の状態になっています。

抗菌薬(抗生物質)は不要ですよ。
これについては自信あり。
耳管扁桃・咽頭扁桃の肥大を解除する必要があるんです。
もう一度紹介再手術は、し辛いし、局麻でソノサージはさせてくれるか不安だし、どうするか。悩んでおります。

中耳炎の治癒遷延時には鼻腔観察と咽頭観察を注意深く行う必要があります。

by hanahanak2 | 2010-09-24 16:08 | 急性中耳炎 | Comments(0)