ウイルス性でした。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性咽頭炎・扁桃炎の場合のウイルス性か否かの判断は視診のみでは判断出来ません。
極力、「白血球数とその分類」検査をやるようにしています。

20歳代の患者さん。
「のどのイガイガ感と痰」の症状で来院されました。
咳はありません。
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中鼻道・嗅裂の鼻汁の流れはありません。
咽頭後壁は、中等度の腫脹と分泌物の大量流下を認めます。
末梢血液白血球数:4,700/μl
分類を確認するまでもなく、白血球数で、ウイルス感染症と判定できるのです。

使用薬剤は、
モンテルカスト錠
麻黄附子細辛湯カプセル
を、選択しました。

不必要な抗菌薬を使わないのが回復を助けます。
貧血傾向もあり、回復を助けてくれるのが糖質制限です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:110mg/dl。

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糖質制限食は1型糖尿病にも勧められるか
ドクターズアイ 山田悟先生(糖尿病) | 2017.05.08
研究の背景:1型糖尿病では糖質制限により血糖変動が大きくなる懸念
 昨今、糖尿病患者の血糖管理において、単にHbA1cを低下させるのみならず、血糖変動を抑制し、低血糖頻度を低減させるような、いわゆる質の良い血糖管理が求められるようになった(Int J Obes 2002;26 (Suppl 3):S9-S17)。
 1型糖尿病患者の血糖変動について、自身が1型糖尿病患者であるBernstein医師は、著書『糖尿病の解決』(金芳堂 2016年)の中で、"小さな数(量)の法則"と称して糖質摂取を制限し、インスリン注射量を減らすことで、血糖変動を小さくできると述べている。確かに、健常者や2型糖尿病患者では、脂質や蛋白質の摂取により食後高血糖は負に制御される(血糖上昇が緩和される)が(Am J Clin Nutr 2011;93:984-996)、1型糖尿病患者では、脂質や蛋白質の摂取により遅延して血糖が上昇することが知られている(Diabetes Care 2015;38:1008-1015)。ことによると、糖質制限をして脂質や蛋白質摂取が増えると、かえって血糖の変動が大きくなってしまうかもしれない。
 そこで、コペンハーゲン大学の研究者たちは、持続皮下インスリンポンプ療法(CSII)を実施している1型糖尿病患者を対象にして、糖質制限食と高糖質食とを比較するクロスオーバー試験を実施し、その結果をDiabetes Obes Metab(2017年3月27日オンライン版)に発表した。
 私自身、数年前に刊行した書籍『糖質制限食のススメ』(東洋経済新報社2012年)の中で(インスリン自己中断を避けるためではあるが)、インスリン注射の受容ができていない1型糖尿病患者への糖質制限食への躊躇を表明していただけに、その結果は注視せざるをえず、ご紹介したい。
中略
私の考察:応用カーボカウント指導後に糖質制限食を指導すべき
 1型糖尿病患者への糖質制限食については、インスリン注射量を激減させてしまうことで糖尿病ケトアシドーシスを生じたとの症例報告があり、躊躇するべきとの声がある(糖尿病2013;56:653-659)。しかし一方で、糖質制限食でHbA1cが劇的に改善し、痙攣発作も減って精神発達も促進されたというてんかん合併1型糖尿病の症例報告もあり(Epilepsia 2010;51: 1086-1089)、十分にインスリン注射の必要性を認識できた1型糖尿病患者に、応用カーボカウントの指導後に糖質制限食指導をしているという糖尿病専門医もいる。
 今回の研究により、糖質制限食が同じ平均血糖値ながら、高血糖(HBGI)も低血糖(LBGI)も減らし、正常血糖範囲内(70~180mg/dL)にある時間帯も長くすることが判明した。しかも、その間にインスリン注射量も減っており、血糖測定回数も少なくなっている。(食事を準備することの負担が同等であるならば)、患者負担(合併症、医療費、面倒くささなど)は間違いなく糖質制限食の方が軽いということになる。インスリン注射をやめるような懸念がない限りにおいて、1型糖尿病患者にも積極的に糖質制限食を推奨してよいであろう。
 なお、本研究では、低血糖を誘発した際にグルカゴン注射による血糖回復反応を比較すると糖質制限食の方が回復が悪いであるとか(Diabetes Care 2017;40:132-135)、Stroop Word Color testという指標で脳機能を見た際に糖質制限食の方が点数が低い(44.2±5.3 vs. 48.4±6.9; P=0.03)といった、糖質制限食の負の側面も報告されている。
 しかし、グルカゴン注射による血糖回復については、そもそも糖質制限食で低血糖頻度が低いのでグルカゴン注射の必要頻度も低いわけであるし、通常のブドウ糖摂取による回復についての差異があるわけではない。また、Stroop testについても試験開始時の点数(40.7±6.8)よりは糖質制限食のほうが向上している(44.2±5.3)ので、糖質制限食で脳機能低下が生じたとは評価し難い。よって、今回の論文の著者らが指摘している糖質制限食の負の側面が真に負の側面になっているとは思えない。
 また最近、DCCT/EDIC試験のデータから、血糖変動が平均血糖よりも細小血管障害に明らかな影響を及ぼすとはいえないとの報告がなされている(Diabetes Care 2017年4月12日オンライン版)。しかし、DCCTは、血糖変動を7点(毎食前後+就寝前)の自己血糖測定値から求めているにすぎない。よって、DCCTにおいて血糖変動が合併症との関係性が低くとも、今回の研究のようなCGMを用いて求められる血糖変動の意義が否定されることはないと思う。
 1型糖尿病患者には応用カーボカウント指導後に糖質制限食を指導すべきである。
山田 悟(やまだ さとる)
1994 年,慶應義塾大学医学部を卒業し,同大学内科学教室に入局。東京都済生会中央病院などの勤務を経て,2002年から北里研究所病院で勤務。 現在,同院糖尿病センター長。診療に従事する傍ら,2型糖尿病についての臨床研究や1型糖尿病の動物実験を進める。日本糖尿病学会の糖尿病専門医および指導医

一歩一歩と、糖質制限が認められております。
血糖管理を行う上で糖質制限は避けて通れないはずです。

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# by hanahanak2 | 2017-05-08 21:45 | 急性咽頭炎・扁桃炎 | Comments(0)

9年前に下鼻甲介超音波凝固術。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

小さい鼻茸(鼻ポリープ)の見逃しは、ファイバースコープ検査していても起こっております。
そんな患者さん。

30歳代の患者さん。
「いつも、鼻閉・後鼻漏ある」のですが、今回は咳が出て来たので来院されました。
カルテを探すと、2008年に両側下鼻甲介超音波凝固を当院で実施しておりました。

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下鼻甲介凝固は現在も効果が持続しておりました。
しかし、問題点が・・・・・。
①鼻中隔の左への弯曲が強く、左中鼻道・嗅裂が非常に狭くなっております。
②右中鼻道にはポリープで占拠されています。
③右大量の膿性後鼻漏が認められます。
④左後鼻漏も少量認めます。

2007年初診時は
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右中鼻甲介の腫れがひどく発見できておりません。
下鼻甲介だけでも手術したらということで下鼻甲介手術をしました。
その後、来院なしで今回3回目の受診でした。

末梢血液白血球数:7,100/μl
ウイルス性急性副鼻腔炎の診断で、
モンテルカスト錠
フルタイドロタディスク
の、投薬しました。

鼻腔・副鼻腔症状を改善しようとすると、
内視鏡下副鼻腔手術
鼻中隔矯正術
を、お勧めすることになるのですが・・・・・・・・。

11時半血糖値:116mg/dl。
朝食:菓子パンだけ。

聞いてびっくり、急いで糖質制限を指導しました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
ピザハット 「RIZAP3種ミートのイベリコデラックス」
1枚あたり糖質約28g
実験しました。
食前血糖値:102mg/dl。
食後60分血糖値:180mg/dl
機会があれば、次回は半枚で行います。

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「いびきは、就寝中に鼻や口から気管へとつながる上気道の一部が狭まることで発生します」
と、説明あります。
その後の説明は「口や鼻の気流を測定する」のみで、鼻腔の通気度の重要性を無視しております。
耳鼻咽喉科が関わることが必要です。
鼻腔通気度改善手術で大きな改善を達成できるのですがね。
そして、糖質制限実行での減量作戦です。

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# by hanahanak2 | 2017-05-07 22:02 | ポリープ | Comments(0)

急性副鼻腔炎、合併しています。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
確認のためには「白血球数とその分類」検査が必要です。
鼻汁・耳漏からの検出菌は、あくまで検出菌です。

11歳の患者さん。
右耳痛で受診されました。
診察中も痛がっていました。
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右鼓膜は中等度膨隆。
右大量粘膿性鼻汁。
左鼻汁は、中等量。

末梢血液白血球数:15,100/μl H
白血球3分類 リンパ球数  4,600/μl H
       単核球数   1,100/μl H
       顆粒球数   9,400/μl H
全項目で数値が上昇しています。
決め手は、リンパ球数3千以上、または顆粒球数1万以下。
ウイルス性感染症と確定します。

従って、
モンテルカストチュアブル錠
メプチンドライシロップ
を、選択しました。

最後に、
抗菌薬適正使用
糖質制限
をお願いしました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:114mg/dl。

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マリーン・マッケーナ: 抗生物質が効かなくなったらどうすればよいのか?
TED 2015/8/18(火) 9:41配信
翻訳
これは私の大叔父です 私の父の父の弟で 名前は ジョー・マッケーナでした 彼は若い夫で セミプロのバスケの選手でした そしてニューヨーク市の消防士でした 家族の記録によると  大の仕事好きだったようで 1938年に非番だったある日も 消防署で時間をつぶすことにしました その日を無駄にしないように 彼は全ての真鍮―トラック車体の手すり 壁面の付属器具― を磨き始めました すると 消火用のホースの先端の 大きく重い金属片が 棚から落ちて 彼を直撃しました 数日後 彼の肩は痛み始めました その2日後 熱が急に出ました 熱はどんどん上昇し 妻は彼の看病をしましたが 容体は全く変わらず 地元の医師に診てもらっても 何の変化も見られませんでした
家族はタクシーを止め 彼を病院まで連れて行きました 看護師は即座に彼が感染症に 罹患していると判断しました 当時病院では「敗血症」と 呼んでいたかもしれません おそらく口には出さなかったでしょうが 医師たちはすぐに 自分たちに出来る事は何もないと 分かったででしょう
それは現在私たちが 感染症を治療するために 使用しているものが まだ存在しなかったからです ペニシリンや抗生物質の最初の実験は 3年後だったのです 感染症に罹患した人々は 幸運にも回復するか 死亡するかでした 私の大叔父は運に恵まれませんでした 彼は一週間入院し 寒気に震え 脱水症状となり 錯乱状態でした 臓器不全となり昏睡状態に陥りました 状態が非常に絶望的になった為 消防署の人々が列をなして 彼に輸血をしました 血液中に急増している細菌を 少しでも薄めようとしましたが 何の効果も見られず 彼は亡くなりました 30歳でした
歴史を溯ってみれば 殆どの人々が 私の大叔父のように亡くなっていきました 殆どの人々は 今日西洋で私たちを苦しめている 癌や心臓病といった生活習慣病で 亡くなることはありませんでした 彼らが こうした病気で亡くならなかったのは その病気に罹る程 長生きをしなかったからです 彼らは負傷によって死んだのです― おので怪我をしたり 戦場で銃撃されたり 産業革命の新しい工場の一つで 事故をおこしたりすると たいていの場合 その傷から始まる感染症が 命を奪ったのです
抗生物質が登場してから この全てが変わりました 「死の宣告」であった感染症が 突然 数日で回復するものとなったのです 奇跡のように思われました それ以来私たちは奇跡の薬による 黄金期の中で 生き続けてきました
そして今 その時代も 終わりを迎えようとしています 私の大叔父は「抗生物質以前の時代」 の最後に亡くなったのです 私たちは今日「抗生物質以後が終わった時代」 との境界に立っています それはジョー叔父さんが 罹ったような単純な感染が 再び人を死に至らしめる時代の始まりです
現にそれは既に存在しているのです 薬剤耐性と呼ばれる現象の為に 再び感染症で死んでいく人がいるのです 端的に言うと それはこういう事です バクテリアは 互いを阻害する 致死性の化合物を作る事によって 互いにエサや供給源を求めて 争うものです バクテリアの中には 身を守る為に この化学物質による攻撃に対する 防衛を進化させるものもあります 私たちが初めて抗生物質を作った時 それらの化合物を実験室に持ち込み その誘導体を作りました するとバクテリアはいつものように 我々の攻撃に反応しました
次に起こったのは これです 1943年にペニシリンが使用されると その耐性菌が1945年までに現れ あまねく広がりました バンコマイシンは1972年に登場し 1988年にはその耐性菌が出現しました イミペネムは1985年に登場し 1998年には耐性菌が出現しました 最も新しい薬の一つである ダプトマイシンは2003年に作られ 翌年の2004年には その耐性菌が出来ました
70年間 私たちは いたちごっこをしてきました 我々の薬に耐性菌が現れ― 次の薬 次の耐性菌 今ゲームは終わりかけています バクテリアが あまりにも早く耐性を獲得するので 製薬会社は抗生剤を作る事が 自分たちの利益にならないと判断したのです それで感染症が世界中に広まり その為市場に流通する 100種類以上の 抗生物質の中で 2種類が効くけれど副作用がある感染症 1種類しか効かないもの ひとつも効かないものもあります
それはこんな状況です 2000年にアメリカ疾病管理予防センター(CDC) は ノースカロライナ州の病院で ある一つの症例を確認しました それは2つの薬以外の全てに 耐性菌を示す感染症でした 今日 KPCとして知られるその感染症は 3つの州を除くアメリカ全土 南アメリカ、ヨーロッパ、中東の あらゆる場所に広がっています 2008年にスウェーデンの医師は インド出身の男性に当時 一つの薬を除くすべてに 耐性を示す 別の感染症の診断を下しました その耐性を生み出す遺伝子は NDMとして知られていますが 現在インドから中国、アジア、アフリカ ヨーロッパ、カナダ、アメリカ合衆国に 広がっています
その感染症が特殊な症例であると 願うのは当然かもしれません しかし実際は アメリカとヨーロッパにおいて 年間5万人の人々が どんな薬も効かない感染症で 亡くなっているのです
イギリス政府によって 支援されたプロジェクトである Review on Antimicrobial Resistance の推計によると 今現在の世界中の犠牲者は 年間70万人で それは大変な数なのですが 私たちには 危険を感じない可能性が 十分あるのです 犠牲者の方々は病院のICUに 入院する患者や 終末期のホスピスに入った患者であって その感染症は私たちから隔たったところで生じ 自分たちとは縁遠いと思いがちなのです
私たちが考えたこともなく 思いもよらないことに 抗生物質は現代の生活の殆ど全てを 支えているのです もし抗生物質がなければ失うものを 挙げてみます まず免疫システムが弱い人への保護があります 癌患者、エイズ患者 臓器移植患者、未熟児等に対する保護
次にその体内に異物を留置する治療― 梗塞に対するステント治療 糖尿病に対するポンプ治療 透析、関節置換術です 逞しいベビーブーマーたちが新たな 人工股関節や人工膝関節を必要とします 最近の研究によると 抗生物質がなければ 6人に1人は命を落とすだろうと 言われています 次に来るのは おそらく手術が出来なくなることです 多くの手術は抗生物質の 予防投与がされています その保護がなければ 私たちは体の内部を 切開する能力を失うでしょう 心臓手術も出来なければ 前立腺生検も出来ず 帝王切開も出来ません 私たちは現在些細なものと考えている 感染症に注意するようにしなければなりません かつて 溶連菌喉頭炎は 心不全を引き起こしていました 皮膚感染症が肢切断に繋がりました 最も清潔な病院での 感染症による産婦の死亡は 100例に1例の割合で起こりました 肺炎では10人に3人の子供たちが 死亡しました
他の何よりも 私たちは日常生活を生きる上で 信頼できる方法を失うでしょう どんな怪我も死に繋がる 可能性があると知っているなら モーターバイクに乗ったり スキーでゲレンデを滑降したり クリスマスの照明を装飾するのに 梯子を上ったり 子どもに本塁まで滑り込ませますか?
ペニシリン接種を最初に受けた アルバート・アレキサンダーという名の イギリスの警察官は 何しろ 至極簡単なことが原因で 感染しましたが 感染症がひどくなり 頭皮から膿が滲み出ており 眼球を摘出しなければなりませんでした 彼は 自分の庭に入っていくときに 棘で顔を引っかいたのです 前に挙げたイギリスのプロジェクトによると 現在世界中で死者が 年間70万人と推定され 2050年迄にこれを鎮圧出来なければ 間もなく死者は年間1千万人に 達するだろうとのことでした
こんな恐ろしい数字を 予見せざるを得ない状況に 至ったのはどうしてでしょう? 難解な答えですが 自分たちで行った事です 耐性獲得は生物的な過程として不可避ですが 私たちはそれを加速させた事に対する 責任があります 加速させたのは抗生物質の浪費によってです 今から振り返ると 恐ろしいほど無頓着でした ペニシリンは1950年代まで 店頭で販売されていました 開発途上国の多くでは 未だに大半の抗生物質を店で買えます アメリカでは病院で渡される 抗生物質の50%が 不必要なものです 医師の書く処方箋の45%が 抗生物質の効かない 状態に対するものです それは医療についてだけです
この惑星に住むほとんどの食肉動物に 日常的に抗生物質が与えられています それは病気を治療するためではなく 動物を太らせ 飼育施設の環境から保護するためなのです アメリカでは毎年 売られた抗生物質の80%が 人間にではなく農場の動物に使われており 農場から流れ出る 水、ちり そして出荷される肉の中に 耐性菌が生まれるのです 特にアジアでは 魚介類の養殖も 抗生物質に頼っています りんご、梨、柑橘類を病気から守る為に 果実の生育を抗生物質に頼っています まるで旅行者が 空港で荷物を預けるように バクテリアは互いのDNAを 受け渡す事が出来るので 一旦私たちがその耐性を作らせてしまうと それがどこに広がるかは 分からないのです これは予想可能な事でした
実際 それはペニシリンを発見した アレキサンダー・フレミングが 予測した事でした 彼は1945年にその発見が評価され ノーベル賞を受賞しました そのすぐ後のインタビューで 彼はこう語っています
「ペニシリン治療を弄ぶ 思慮のない人間は 道徳的見地から ペニシリン耐性菌による 感染症に倒れる人の死に責任を持っている」 又こう続けています 「この悪弊が避けられることを願う」
私たちはそれを回避 出来るでしょうか? 新しい抗生物質に 取り組んでいる会社があります それは「抗生物質が効かない菌」が 目にしたことのない程 強力な薬です そのような新薬がとても必要なのです 私たちにはインセンティブ― 開発に対する助成金、 特許条件の優遇 褒賞、他の会社が再び抗生物質を 作るように誘導すること等―が必要なのです
でもそれだけでは十分ではありません 何故か―それはバクテリアの進化が 必ず勝利するからです バクテリアは20分ごとに 新しい世代を生み出しています 薬学が新たな薬を得るのには 10年かかります 私たちは抗生物質を使うたびに 耐性を獲得する何百万回もの機会を 耐性を獲得する何百万回もの機会を バクテリアに与えています バクテリアが打ち負かすことの 出来なかった薬は 未だに一つもないのです
これは非対称な戦いですが 結果を変えることは出来るのです 抗生物質の使われ方についてのデータを 自動的かつ具体的に 収集するシステムを 確立することが出来ます 私たちは薬剤注文システムに 関門を設定出来ます どの処方箋も 二重チェックされるようにです 私たちは農業に抗生物質を使うのを 止めるよう要求出来ます 何処に耐性菌が現れたかを 知らせる監視システムを 作ることが出来ます
これらは技術的な解決策です 皆さんの支援がなければ これだけでは不十分です 抗生物質の耐性は習慣から生じました 習慣を変えるのが至難の技なのは 周知のことです しかし実社会で 私たちはそれを過去に行ってきました 人々は街頭にゴミを放り投げ シートベルトを締めず 公共の建物の中で喫煙をしていました 今はそんな事はしません 私たちは環境を汚したり みすみす重大事故を起こしたり 他人を癌の可能性に曝したりしません それはこれらには金がかかり 有害で 自分たちにとって 都合が良いものではないと判断したからです 私たちは社会規範を変えたのです 抗生物質の規範も変える事が 出来るのです
抗生物質に対する耐性菌の出現は 圧倒的に大きな問題に思えますが 温暖化問題が心配だから 蛍光灯を買った事があったり パーム油のための 森林破壊が気になるから クラッカーの箱のラベルを 読んだことがあるなら 圧倒的な問題に立ち向かう 小さなステップを 歩む事がどんなものか 既に分かっているでしょう 私たちは抗生物質の使用に於いても このステップを歩む事が出来るのです 効果が確かでないなら 抗生物質なしで済ます事も出来るのです 子供の耳の感染症の原因が はっきりするまでは 抗生物質を求めるのを 控えることも出来ます どのレストランでも スーパーでも この肉はどこから来たのかと 尋ねることが出来ます 私たちは互いに こう約束します 抗生物質を常用して育ったチキンや 海老、果物は決して買わないと もしそれをするなら 「抗生物質が終わった世界」の到来を 遅らせる事が出来るのです
しかし私たちは迅速に それを行わなければなりません ペニシリンは1943年に 抗生物質の時代を開きました たった70年で 私たちは 大災害の縁まで歩んで来ました この困難を切り抜けるのに 私たちに70年という時間はないのです
ありがとうございました
(拍手)
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# by hanahanak2 | 2017-05-06 22:46 | 急性中耳炎 | Comments(0)

始まりはインフルエンザA。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
この事実は「白血球数とその分類」検査をやらないと分かりません。

30歳代の患者さん。
4月26日、急激な高熱で耳鼻咽喉科受診し、迅速検査でインフルエンザAと診断され、インフルエンザ治療薬投薬ありました。
インフルエンザは、代表的なウイルス感染症です
4月28日、38度前後発熱再び出て、左頬部痛、そして夜間の激しい咳も出現、
ファイバースコープ検査とレントゲン診断にて急性副鼻腔炎との事で、
ジェニナック ニューキノロン系抗菌薬です。ファーストチョイスには不適当です。
ロキソニン 鎮痛解熱薬。体温のゼットコースターを引き起こしますので使いたくないです。

a0082724_20242325.jpg
大量膿性鼻汁です。
右にも膿性鼻汁が少量認めます。
末梢血液白血球数:5,800/μl
インフルエンザウイルスかRSウイルスかは不明ですが、
ウイルス感染症、確実です。

従って、
モンテルカスト錠
アドエアディスカス
を、選択しました。
発熱・疼痛は我慢を要請しました。

15時血糖値:131mg/dl。
何食べたん?
カレーライスとオロナミンC。

結論、
①ウイルス感染症には抗菌薬使わない。
②日常的に糖質制限を実行する事。

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[スーパー糖質制限]実行中。
20時半血糖値:96mg/dl。

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順調に育って巣立ちして欲しいです。

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# by hanahanak2 | 2017-05-05 20:52 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

左耳が臭う

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
抗菌薬診療は、子供たちへの虐待ではと思います。

4歳7か月児、
左耳が臭う、という事で受診されました。
過去1度中耳炎で通院歴あります。
a0082724_22104284.jpg
左耳漏は、鼓室より排出されています。
右鼓室内貯留液は部分的に認められます。
右槌骨が上外側へ移動しています。
年月単位に繰り返していた中耳炎が疑われます。

末梢血液白血球数:10,500/μl H
ウイルス感染症です。
投薬は、
モンテルカスト細粒、
のみ。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。

聞いてみました。
「朝、何食べたん?」
「ホットケーキ」

左手首に、鶏卵大の皮膚炎を見つけました。
ステロイド剤を塗布しているようでした。
「ワセリン+ラップ」を勧めましたところ、
翌日、明らかな改善を確認しました。

抗菌薬を使わない急性中耳炎・急性副鼻腔炎診療
糖質制限
湿潤療法
これらは大学教育で教えてくれない重大事項です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:92mg/dl。

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重症アトピー性皮膚炎患者さんに使うと思いますが、生物学的製剤には副作用が心配です。
もちろん、高額になると思います。
基本のスキンケアの研究の深化をお願いしたいです。
勿論、糖質制限は基本の基本です。

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# by hanahanak2 | 2017-05-02 22:55 | 急性中耳炎 | Comments(0)

昨夜、右耳痛が

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
抗菌薬は、原則、使わない診療を続けています。

昨日書き込みした患者さん。
1週間後の再来をお願いしていましたが、前夜右耳痛が出たため本日受診されました。
右耳痛はカロナールの頓服で乗り越えたとの事でした。
a0082724_22060442.jpg
左大量粘膿性鼻汁は、膿性鼻汁へと変化しています。
順調に経過しているウイルス性急性副鼻腔炎と思います。
左鼓膜切開後の経過も順調で、鼓室内からの排液は1日で終了した模様です。
右は上鼓室に貯留を認めます。
右鼓膜切開はせずに経過観察します。

大切なのは、
抗菌薬を使わない、
糖質制限の実行、
です。

「毎日のノルマ、卵3個以上・豆腐150g以上・肉と魚合計100g以上です」

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a0082724_22210250.jpg
味の素栄養サポート。
心と身体の栄養は、「たんぱく質と脂肪」を主体とすべきと思います。
脂肪は増量するべきです。

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# by hanahanak2 | 2017-05-01 22:24 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性副鼻腔炎、合併しています。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
ですから、抗菌薬を飲んでも飲んでも改善増悪を繰り返しているはずです。

20歳代の患者さん。
左耳痛、激痛の為、左耳を押さえながら来院されました。
a0082724_21552373.jpg
左中鼻道・嗅裂には大量粘膿性鼻汁。
左鼓膜、膨隆中等度ですが緊張状態がピークに達している模様。
鼓膜麻酔液を留置するも耳痛は軽減しなかったので、
普段はやらない「鼓膜切開」を実施しました。
水様性貯留液が噴出して耳痛は軽減しましたが消失は無理です。
拍動性に排出される痛みが持続します。

末梢血液白血球数:13,500/μl。
白血球3分類 リンパ球数  3,300/μl H
       単核球数    800/μl
       単核球数   9,400/μl H
重症急性中耳炎ですが、ウイルス性急性中耳炎という診断になります。

投薬は、
モンテルカスト錠
麻黄附子細辛湯カプセル
でした。

当患者さん、
心療内科にて、
メイラックス
ジェイゾロフト
内服中とのこと。

離脱法は
①糖質制限で基礎体力を増強し
②飲み忘れた時が離脱のチャンス。

健康生活の基本は食生活です。
間違った食生活には、色々と病気が付きまといますよ。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:112mg/dl。

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# by hanahanak2 | 2017-04-30 22:12 | 急性中耳炎 | Comments(0)

1週間後

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
「白血球数とその分類」検査を実施していただくと分かります。

40歳代の患者さん。
膿のような鼻汁・左顔面痛」にて受診されました。
前医はありません。

4月23日初診。
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下鼻甲介腫脹が高度、水様性鼻汁大量です。
スギ花粉症症状出ているとの事です。
左中鼻道に大量膿性鼻汁を認めます。
右には、少量の粘性鼻汁。
右への鼻中隔突出、高度です。
肥満なくても、かなりなイビキを想定します。

末梢血液白血球数:9,400/μl
ウイルス性急性副鼻腔炎、です。
投薬は。
モンテルカスト錠
麻黄附子細辛湯カプセル

患者さん、
「抗生物質をもらえたらと思って来たんです」
との言。
「疑いのないウイルス感染症には、抗菌薬は使いません。ご不満でしたら他の耳鼻科へどうぞ」
ちょっと強気の言葉。
時々の子供さんの受診で多少信頼関係が持続していると思っていたので言うたつもりです。

28日、
a0082724_22070783.jpg

左粘性鼻汁少量認めるのみに著明改善しています。

「イビキは?」確かめました。
「している」でした。

終了になりました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
22時血糖値:106mg/dl。

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「早期がん」にも対応できるそうですので、がん病巣を探すのが大変になるんでしょうね。
がん診療は確実に進歩していると思います。
しかし、
予防がイチバンです。

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# by hanahanak2 | 2017-04-29 22:27 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

手術翌日

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

本日も手術関連記事です。
2月25日書き込みした患者さん。
その後、手術のお願いで基幹病院へ紹介しましたが、高度肥満の為、減量後に再度来てくださいとの返事になりました。
糖質制限も始めておりますので、続行をお願いして経過を追っておりました。

4月13日
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黄色輪が後鼻孔ポリープです。
著明収縮していました。
睡眠が非常に楽になったとの事でした。

これなら私がやりますよ!
4月25日、左内視鏡下副鼻腔手術(ポリープ・上顎洞・鈎状突起) 実施。
日帰り局所麻酔下手術です。
6分間の手術時間でした。
術後タンポンは、アルゴダーム4連結糸くくり。

翌日、3連結抜去しました。
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ポリープは全てなし。
当たり前の作業の完成です。
タンポンは1個残っています。

当患者さんの状態。
BMI:48,4
血圧:190/120mmHg。
11時空腹時血糖値:122mg/dl。
HbA1c:5,6%

投薬、
アムロジピン 高血圧薬
リシノプリル 高血圧薬
フルナーゼ点鼻液後発品 ステロイド
術後投薬
L-ケフレックス顆粒500mg1g1回内服のみ
カロナール200mg3T/回 頓服。

パワーパンチとマイクロデブリッダーを併用すると効率良く手術が進みます。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:110mg/dl。

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静岡新聞
てんかん食、9品販売 遠州食品加工協組
(2017/4/26 09:18)
販売を開始したてんかん食の練り製品や麺類
 遠州地方の食品関連会社30社が加盟する遠州食品加工業協同組合(岡安俊成理事長)は25日、地域食材を使って開発したてんかん患者向けの加工食品9品の販売を特設ブログ上で始めた。同日、浜松市役所で鈴木康友市長に取り組みを報告した組合員は「家族も一緒に食べられるよう工夫し1年以上かけてやっと販売にこぎつけた。全国の患者が食の楽しみを感じてくれたら」と話した。
 9商品は、発作に影響する糖質を極力削減するよう工夫した。魚秀(西区)の練り製品「浜名湖イカゲソ揚げ」などはみりんやでんぷんが未使用で、杢屋食品(同)の「ギャバアップ麺」は従来品から糖質を半減した。田町梅月(同)の洋菓子「低糖質ブッセ」も糖質を9割近く削減し、甘い物を食べる楽しみを実現した。
 糖質を低減したてんかん食は、投薬治療や手術後も発作が起きる難治性患者らに必要とされている。同組合は加盟企業の従業員に患者がいたため、2016年から9社によるプロジェクトを進めている。試作品を味わって助言し、開発に貢献した患者の会社員大下剛史さん(36)は「個人で食品開発は難しい。プロの手で作られているので安心して口にできる」と食の幅が広がることを喜んだ。
 注文や問い合わせは特設ブログ<http://gabaup.hamazo.tv/>へ。

糖質制限食の開発は、方向性としては非常に良いと思います。
疾患に関係なく、私たちの健康食としての普及に努めてはと思います。
事業の大化けが期待できますよ。

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# by hanahanak2 | 2017-04-28 21:59 | 内視鏡下副鼻腔手術 | Comments(0)

術後2週間

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

2月3日に書き込みした患者さん。
基幹病院で診察の上、説明していただき手術をと紹介しましたが、意思は固く当院へ戻って来られました。
将来、必ず睡眠障害必発ですとか鼻出血が続くことを説明続けると手術を承諾して頂けました。

3月9日、右内視鏡下副鼻腔手術(篩骨胞・前頭洞)
3月16日、左下鼻甲介・中鼻甲介の超音波凝固でのポリープ切除
行いました。
日帰り局所麻酔下手術です。

3月23日
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右ポリープは切除されております。
右前頭洞への交通路も確保されています。
左下鼻甲介の出血性肉芽、無くなっています。
中鼻甲介後端は熱を加えた操作により病巣の治癒が遅れております。

「良く眠れるようになったでしょう」
「・・・・まあね」
でした。

もっと喜んで欲しい所です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:113mg/dl。

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耳鼻咽喉科の病気も食事が関係しています。
当ブログで紹介しているように、クスリでの解決は困難です。
病気の予防・治療・支持療法に糖質制限は非常に有力な手段と考えます。

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# by hanahanak2 | 2017-04-27 22:11 | 内視鏡下副鼻腔手術 | Comments(0)