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急性副鼻腔炎、合併。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
従って、抗菌薬診療は耐性菌をまき散らす行為と言わざるを得ません。

30歳代の患者さん。
「38度超え発熱・咽頭痛・後鼻漏」にて受診されました。
急性副鼻腔炎、合併。_a0082724_21400889.jpg
咽頭後壁(咽頭扁桃)・耳管扁桃にベッタリと白苔を認めます。
右中鼻道に大量粘膿性鼻汁。
後鼻漏として咽頭へ流れています。
末梢血液白血球数:9,500/μl
以上により、
ウイルス性急性咽頭炎・扁桃炎・副鼻腔炎と診断します。
投薬は、
モンテルカスト錠
麻黄附子細辛湯カプセル
です。

あと、問題は食事です。
11時血糖値:114mg/dl。
朝食は食パン1枚。
カロリー不足
糖質過多
タンパク脂肪不足
です。

全国国民の皆さんに、正しい食生活指導が必要です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:106mg/dl。

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医療ニュース
地域 2017年6月21日 (水)配信毎日新聞社
慢性閉塞性肺疾患:防ごう 肺年齢チェックを 県内の男性死亡率、全国ワースト /徳島
 厚生労働省が公表した2015年の10万人あたりの年間死亡者数を表す「年齢調整死亡率」によると、県内男性の「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患」(COPD)による死亡率が全国最悪に上った。COPDは、長期の喫煙などにより肺に慢性的な炎症ができる疾患。県は認知度を上げれば発症者を減らせるとして、肺年齢を測定する機器を貸し出し、県民への周知と啓発活動を進めている。
 年齢調整死亡率は、高齢者の多い都道府県ほど死亡率が上がるのを防ぐため、計算する年齢構成を調整して算出。県内男性のCOPDによる死亡率は10・7人で、全国平均の7・5人を大きく上回った。
 COPDの主な症状は、せきやたん、息切れなどで、徐々に呼吸障害が進行し、重症化する。重症化すると、呼吸不全や心不全を引き起こす可能性もある。喫煙者の男性が、60歳を過ぎてから発症することが多い。
 県健康増進課では、COPDと、肺の健康状態を示す「肺年齢」を知ってもらうため、企業や市町村、団体に、肺年齢測定器「ハイ・チェッカー」の貸し出しを始めた。
 機器は手のひらサイズで、年齢や身長などを入力後、息を吹き込むと肺年齢を測定することができる。正しい知識の普及のため、機器の使用には、医療従事者の同席が必要。健康啓発イベントでの使用などで、各種団体から申し込みが相次いでいるという。
 担当者は「早期発見が大切なので、肺年齢測定器を活用し、医療機関を受診するきっかけにしてほしい」と話している。問い合わせは県健康増進課(088・621・2208)。【松山文音】

いつも取り上げられている徳島県の不名誉な報道です。
COPDの原因として一番に喫煙ですが、
過剰糖質摂取も関係していると思います。
肺の微小血管障害を促すのは食生活で起こります。

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# by hanahanak2 | 2017-06-24 21:59 | 急性咽頭炎・扁桃炎 | Comments(0)

ゆっくりと改善

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

3月24日書き込みした鼓膜炎・鼓膜穿孔の患者さん。

4月16日。
ゆっくりと改善_a0082724_21492818.jpg
左耳漏は外耳道入口部には出なくなり、患者さんは「耳垂れが止まった」と喜んでおられました。
吸引清拭後アルゴダーム糸くくり挿入密着します。
右鼓膜のビランも徐々に改善しています。
清拭後キンダベート軟膏塗布しアルゴダーム糸くくりを挿入密着します。

6月17日。
ゆっくりと改善_a0082724_21552215.jpg
黄色輪がビラン部位です。
左耳漏は停止しました。
左鼓膜にビラン部ありますが、キンダベート軟膏塗布後、テルダーミス留置を試行しました。
鼓膜穿孔閉鎖を狙ってのものですが、成功すれば儲けものです。
右鼓膜ビラン面は順調に改善を続けています。
最近、
軟膏塗布では、塗布というより「積んどく」気味?軟膏留置?の感じで行っています。
湿潤療法を期待しています。

さて、当患者さん。
肥満過体重なしですが、
HbA1c:6.6% でした。
糖質制限指導です。
ご家族の力関係がありまして、実現は困難とのことでした。
何か手立てをと思っておる所です。

今回、13回目の受診ですが、抗菌薬は使っておりません。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:96mg/dl。

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2017/06/19 ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」から
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、
食後高血糖と平均血糖変動幅増大を必ず生じるので
理論的に考えて合併症を予防することは困難である。
糖尿病合併症予防が可能な唯一の食事療法は『糖質制限食』です

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# by hanahanak2 | 2017-06-23 22:14 | 鼓膜炎 | Comments(0)

59回受診、抗菌薬使用なし。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
従って、抗菌薬診療は耐性菌をまき散らす行為と言わざるを得ません。

6歳1か月児。
「38度超え発熱・鼻汁・咳」にて来院されました。
今回59回目の受診です。
59回受診、抗菌薬使用なし。_a0082724_21240344.jpg
大量粘膿性鼻汁ですが、
鼓膜は著変なし。
末梢血液白血球数:7,600/μl。
ウイルス性急性副鼻腔炎 です。
ヘモグロビン(Hgb):14.1g/dl。素晴らしい数値です。初診時(1歳1か月児):8.6g/dl
当時は何の疑問もなくやり過ごしていました。
非常に反省しております。

薬剤選択は、モンテルカストチュアブル錠とメプチンドライシロップ です。

当患者さんは、2013年7月20日に4回目のご登場がありますが、
今回も含めて59回来院されていますが毎回ウイルス感染症でしたので、
抗菌薬使用は、ゼロ、です。

奇跡でも何でもありません。
受診理由の感染症が、すべてウイルス感染症だっただけです

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:98mg/dl。

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2017/06/19 ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」から

従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、
食後高血糖と平均血糖変動幅増大を必ず生じるので
理論的に考えて合併症を予防することは困難である。


糖尿病合併症予防が可能な唯一の食事療法は『糖質制限食』です。

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# by hanahanak2 | 2017-06-22 21:49 | Comments(0)

急性副鼻腔炎 合併。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
従って、抗菌薬診療は耐性菌をまき散らす行為と言わざるを得ません。

5歳児。
左耳痛にて14日に受診されました。

急性副鼻腔炎 合併。_a0082724_21385172.jpg
左鼓膜は軽度膨隆。
鼻内には粘膿性鼻汁が大量です。
「白血球数とその分類」検査をせずに、
ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断しました。
薬剤は、
モンテルカスト細粒
を、選択しました。

21日本日。
急性副鼻腔炎 合併。_a0082724_21464418.jpg
左鼓室内貯留液は排出を始めていました。
鼻汁も心持減少していました。
鼻汁の減少とともに中耳炎は改善していくと思います。

兎に角、ウイルス感染症には抗菌薬は使わないを望むものです。

小さい時分からの糖質制限も欠かせません。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:104mg/dl。

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急性副鼻腔炎 合併。_a0082724_21595512.jpg
抗菌薬カルバペネムに耐性を持つ、
アシネトバクター・バウマニ
緑膿菌
大腸菌などの腸内細菌科細菌
最も緊急性が高いグループです。

ハードルは非常に高いです。
人類の英知が問われています。

一般耳鼻咽喉科外来であれば、
抗菌薬使用量、1/100~1/1000への削減は可能です。
使用量の削減で耐性菌は減少するはずです。

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# by hanahanak2 | 2017-06-21 22:11 | 急性中耳炎 | Comments(0)

増悪改善を繰り返します。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
抗菌薬診療は耐性菌をまき散らす行為と言わざるを得ません。

5月31日書き込みの5歳5か月児。
増悪改善を繰り返します。_a0082724_21131677.jpg
ウイルス性急性中耳炎なので抗菌薬は使いません。
増悪改善を繰り返していますがウイルス性急性中耳炎には抗菌薬は不要です。

6月17日、
増悪改善を繰り返します。_a0082724_12204048.jpg
右鼓膜膨隆は消失、むしろ内陥傾向を示しています。
急性中耳炎の経過が長いと、やむを得ません。
鼓室内貯留液の排出が始まっています

風邪をひかなければそのまま治癒に向かいます。
風邪をひくのも乳幼児の仕事ではありますが、
その程度の軽症化が望まれます。

それに、糖質制限が重要です。

抗菌薬は要りません。
限られた場合にのみです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:111mg/dl。

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増悪改善を繰り返します。_a0082724_12413454.jpg
当院では、強酸性電解水を使用した内視鏡消毒装置を使用しています。
昨日、2代目の納入が完了しました。
使う度に消毒しては使います。

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# by hanahanak2 | 2017-06-20 14:03 | 急性中耳炎 | Comments(0)