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声がれ、ほとんどはウイルス感染症です。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性喉頭炎の場合もそのほとんどはウイルス感染症です。

20歳代の患者さん。
10日前よりの「声がれ(嗄声)」で受診されました。
「咳痰」も続いていました。
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目立つ鼻汁の流れはありません。
咽頭後壁の腫脹は中等度。
声帯:真珠のような輝きが失われ、接合面の凹凸不整を認めます。
「声がれ」を来します。

末梢血液白血球数 11,900/μl H
疑いようのない、ウイルス性急性喉頭炎+咽頭炎+気管支炎 です。
投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬。
アドエア200ディスカス

とにかく、風邪症状はウイルス感染症ですから、
抗菌薬は不要です。
経過に疑問が発生した時点で「白血球数とその分類」検査を実施しても良いと思います。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:118mg/dl。

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臨床ニュース
アロプリノールに重大副作用追記
薬剤性過敏症症候群に伴う1型糖尿病
の報告など受け
医薬品医療機器総合機構2016年11月24日 (木)配信 一般内科疾患腎・泌尿器疾患投薬に関わる問題

 厚生労働省は11月22日、高尿酸血症薬「アロプリノール」(商品名:ザイロリック錠50、同錠100他)の使用上の注意に対し、重大な副作用の項に「薬剤性過敏症症候群」の追記を求める改訂指示を出した。直近3年度の国内副作用症例で、同症候群に伴う1型糖尿病発症例が2例あったことなどを受けた措置。医薬品医療機器総合機構(PMDA)が情報を伝えた。

 同薬の重大な副作用の項にはすでに過敏症症候群の記載があるが、改訂ではこれを薬剤性過敏症症候群に改める。さらに、1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)を発症し、ケトアシドーシスに至った例も報告されている旨も追記する。

 報告された薬剤性過敏症症候群に伴う1型糖尿病関連症例は2例で、このうち1例はアロプリノールとの因果関係が否定できなかった。2例はいずれも死亡したが、副作用が直接死亡の原因とはされていない。


発生頻度は、非常に低いですがそのトラブルに遭遇した患者さんは人生が狂ってしまいますよね。
極力、クスリは使わない。
病気の予防・治療・支持療法としての糖質制限を食生活の基本とすることをお勧めします。

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by hanahanak2 | 2016-11-30 18:14 | 急性喉頭炎 | Comments(0)

明らかにウイルス性です。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

「白血球数とその分類」検査を行うと、「抗菌薬適正使用」は随分と楽に実行出来ます。

60歳代の患者さん。
受診理由は、「咽頭痛」です。

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咽頭後壁に厚い白苔を認めます。
大量粘膿性鼻汁も認めます。

末梢血液白血球数 9,600μl
この数値で、ウイルス感染症と診断可能です。

投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬。
以前の数値ですが、
18時血糖値:98mg/dl。
血圧:123/70mmHg。
申し分なしですが、貧血ありです。

やはり、糖質制限は必要です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:92mg/dl。

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11月7日読売新聞 特別面
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ライザップ方式によって、HbA1c:11.4%から5.8%に正常化したお話です。
インスリンその他の糖尿病治療薬が不要になったお話です。

それに対して、
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糖尿病専門医の津村先生は、ほとんど無視のコメント。
クスリを使わない診療なんて到底受け入れられないようです。
非常に悲しいです。

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by hanahanak2 | 2016-11-29 18:50 | 急性咽頭炎・扁桃炎 | Comments(0)

二股掛けました。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

白苔を伴う急性咽頭炎・扁桃炎の場合には、ウイルス感染か否かの判定に躊躇する事があります。

「嚥下痛・微熱」にて受診された50歳代の患者さん。
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咽頭後壁と咽頭側索に、厚く白苔が認められます。
末梢血液白血球数 14,000/μl H
白血球3分類 リンパ球数   2,800/μl
       単核球数    1,000/μl H
       顆粒球数    10,200/μl H
リンパ球数、3千をわずかに下回る数値。
顆粒球数、1万をわずかに上回る数値。
そして、白苔。
どちらかと言うと、ウイルス感染症と言いたい所ですが、
二股を掛けてしまいました。

投薬、
①ロイコトリエン受容体拮抗薬。
②L-ケフレックス顆粒 狭域抗菌薬です。
米国FADの勧告に従ってニューキノロン系は極力使わない努力をしています。

当患者さん、一瞥で肥満。
17時半血糖値:105mg/dl。
食事は日常的にパン類ばかりだそうです

締めは、糖質制限の説明でした。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:97mg/dl。

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抗凝固薬とか抗血小板薬が必要になってくる疾患を予防する事が最も重要と思います。
ほとんど全ての疾患の予防・治療・支持療法に糖質制限は欠かせないと思います。

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by hanahanak2 | 2016-11-28 16:12 | 急性咽頭炎・扁桃炎 | Comments(0)

本当は何?

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

ほとんど全ての疾患に、予防と治療と支持療法として糖質制限を勧めています。

50歳代の患者さん。
前日に、右耳閉感と難聴来たし来院されました。

メニエール病として、
イソバイドシロップと糖質制限で診療開始。
しかし、
日々次第に悪化し、その後回復してきましたので私もホッとした所です。

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11月12日初診
16日、私の不安もピークでした。
26日、治癒状態に向けて希望が出てきました。
毎日のように食事内容をチェックし糖質制限を実行してもらいました。

12日
血圧:170/90mmHg。
エックスフォージ・フルイトラン・ドキサゾシンと4成分の降圧剤内服していました。
14時半血糖値:158mg/dl。
昼食:お寿司。
26日
血圧:148/80mmHg。
11時血糖値:132mg/dl。
朝食:サンドイッチ。つい食べてしまったそうです。
日常的に食べていた菓子パンは止めているとの事  
2週間で2kgの減量との事。

急に、直ちに糖質制限して下さいですから、患者さんも大変です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:93mg/dl。

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鉄分が不足すると…「むずむず脚症候群」「産後うつ」も
読売新聞(ヨミドクター) 11/22(火) 12:10配信

 心を健康に保つ栄養素として、ビタミンと共に欠かせないのが、代表的なミネラルである鉄分だ。

 鉄は、血液中で酸素の受け渡しを担うヘモグロビンを作るのに欠かせない。不足するとヘモグロビンの働きが弱まり、全身に届く酸素の量が減って鉄欠乏性貧血が起こる。

 脳機能も影響を受ける。横になる度に、脚に痛みやかゆみなどの不快感が生じる「むずむず脚症候群」が引き起こされ、睡眠障害に陥る人もいる。更に、焦燥感や集中力低下、興味・関心の低下などのうつ病に似た症状が表れることもある。

 鉄は、レバーや赤身肉、魚などに含まれるが、月経のある女性は特に不足しやすい。30~40歳代の女性の場合、血液中のヘモグロビン値が低い人は20%を超えるとみられている。

 出産後にうつ症状が表れる「産後うつ」の中にも、鉄不足が関係する例があると考えられている。

 国立精神・神経医療研究センター疾病研究第三部部長の 功刀(くぬぎ)浩さんは「産後うつはホルモンバランスの変化や環境要因など様々な原因で生じ、鉄不足も原因の一つと考えられる。鉄の補充だけで産後うつがすっきりと治る例は多くはないが、血液検査を行い、調べてみる意味はある」と話す。

 体内の臓器には鉄分をためる機能があり、鉄不足が続くと、蓄えられている貯蔵鉄の量がまず減っていく。貯蔵鉄の量は、血液中の「血清フェリチン値」を調べる検査で分かる。鉄は過剰に摂取すると、臓器に悪影響を与えて健康を損なう。適量を見極めるためにも、この検査は有用だ。

 ただ、一般的な健康診断の検査項目には入っていない。希望する人は医師に相談してほしい。

糖質制限を実行していると自然に鉄分を摂取しております。
食生活の基本は糖質制限です。

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by hanahanak2 | 2016-11-27 20:54 | メニエール病 | Comments(0)

バファリン服用中でした。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

鼻出血は、大変ありふれた病気ですが、
最近は、薬との関係が疑われる場合がしばしばです。

50歳代の患者さん。
前日、37.5度超え発熱あり夜間急に右鼻出血出現、多く止まらないので救急外来受診、担当医は耳鼻咽喉科医ではありませんがガーゼタンポンで出血量は減少したのでその状態で帰宅しました。翌日耳鼻咽喉へ受診するようにと指示され。

当院受診。
一瞥で、肥満
血圧:210/110mmHg
9時血糖値:116mg/dl
朝は欠食。血液はたくさん飲んだようです。
内服中薬
バファリン 抗血小板薬
アムロジピン 高血圧薬
ファモチジン 胃潰瘍薬
マグミット 便秘薬

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中鼻道に糊状の血液を認めました。
上顎洞からと思われます。
鼻中隔前部(キーゼルバッハ部位)からではありません。
末梢血液白血球数 12,900/μl H
白血球3分類 リンパ球数 1,800/μl H
       単核球数   800/μl 
       顆粒球数  10,300/μl H
細菌感染症を疑うパターンですが、細菌感染を疑う病巣・訴えがない、白血球数がイマイチ少ない、ので、
やはり、ウイルス感染症を優先しました。
投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
糖質制限も説明しました。

翌日、
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やはり、上顎洞からの血液の流れです。
血圧:170/90mg/dl
低下傾向。
12時血糖値:120mg/dl
ブランチを摂っていました。ローソンのブランパン(最小糖質量の)と水炊き。
空腹時血糖が高値の疑いありです。
末梢血液白血球数 8,300/μl。
ウイルス性感染症だったのでしょう。

まとめ
糖質制限。病気の予防・治療・支持療法に不可欠です。
軌道に乗った段階で、内服薬の減薬を画策したいです。
バファリンの中止。偏頭痛予防で内服しているとの事だったので。抗血小板剤の副作用を考えると飲みたくないですよね。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:104mg/dl。

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耐性菌に4人感染・1人死亡…久留米大病院が一部閉鎖、院内感染か
読売新聞(ヨミドクター) 11/22(火) 12:42配信

 久留米大病院(福岡県久留米市)は22日、10月から11月にかけて同病院の高度救命救急センターなどに入院した患者4人に、抗菌薬の切り札とされる「カルバペネム」が効かない耐性菌「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)」の感染・発症が見つかり、うち1人が死亡したと発表した。

 センターでの院内感染の可能性があるとみられ、同病院はセンターの一部を閉鎖、患者を隔離した。

 同病院によると、4人のうち3人が同センターの患者で、1人は別の診療科の患者。4人ともCREの感染による発熱などの症状がみられ、久留米市保健所に届け出た。死亡した1人は元々重症患者だったが、病院は感染と死亡の関連はあるとみている。1人は回復して転院し、残り2人も回復に向かっているという。

 8月頃から院内でCREの保菌者が増え始め、最も多かった10月には18件の検出があり、予防策を強化していたという。感染・発症患者の年齢や性別、病名などについて、病院は「患者や遺族の希望、院内基準にのっとって公表しない」としている。

 病院は同センター43床のうち10床をCRE治療の区画として閉鎖、隔離し、患者の受け入れ数を通常より抑制しているという。記者会見を開いた志波直人・病院長は「死亡された方のご冥福をお祈りし、関係者におわびしたい」と陳謝した。

耳鼻咽喉科でも、急性中耳炎・急性副鼻腔炎に「オラペネム」という「カルバペネム」系統の抗菌薬が多く使用されております。
問題なのは、急性中耳炎・急性副鼻腔炎は基本、ウイルス感染症なんです。
細菌感染症で、救命しなければという場合にのみ使用すべきです。
特に、「カルバペネム」は。

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by hanahanak2 | 2016-11-25 18:17 | 鼻出血 | Comments(0)

深刻な訴えは、なし。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

最近の外来では大きな鼻茸(ポリープ)は非常に少なくなっております。
その原因は、抗菌薬の発達とか衛生面での改善が言われておりますが、
思うに、食事の洋風化、即ち、たんぱく・脂肪摂取量の増加が関係していると思います。

60歳代の患者さん。
6月、右耳漏での初診でした。
鼻腔に粘膿性鼻汁の増減を認めるので今月入念にファイバースコープ検査をやりました。

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中鼻道蝶形洞自然口にポリープがチラホラ。
上鼻道は中等大のポリープで塞がれております。

鼻汁・痰(後鼻漏)は?」
「そう言えば、あるかな」
それほど深刻でないみたいです。

基本は、鼻腔・副鼻腔のポリープは全て除去ですが、
経過・相談の上、治療方針を決める予定です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日21時半血糖値:103mg/dl。
夕食はイノシシ肉でした。

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「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
2016.11.22 16:00
「三大治療」と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線によるがん治療は日進月歩だが、「末期がん患者の8割が改善された」という衝撃の研究結果が発表された別の治療法がある。意外なことにそれは、最新技術とは一切無縁の食事療法だった。

 主食のご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれる糖質の摂取量を減らす食事法「糖質制限」は、糖尿病患者などに効果があることで知られるが、がん患者への効果を示すエビデンスはこれまで存在しなかった。

 そんな中、糖質の摂取量をゼロに近づける“究極の糖質制限”になると、がん治療にも効果が見られたという臨床研究データが発表された。大腸がんや乳がんなどステージIVの末期がん患者を対象に、世界初の臨床研究を行なったのは多摩南部地域病院外科医の古川健司氏(医学博士)である。古川氏が語る。

「がん細胞は炭水化物から合成されるブドウ糖を栄養源としています。しかも正常細胞の3~8倍のブドウ糖が必要。ならば、それを断つことでがんの進行を抑制できないかと考え、2015年1月に研究を開始しました。

 19人の末期がん患者に抗がん剤などの既存の治療と、糖質制限による食事療法を3か月続けたところ、予想以上の効果が出た。がんの症状が消失した完全寛解が5人、がんが30%以上消失した部分奏効が2人、進行を制御した例が8人、一方で病状が悪化した例は3人という結果でした。完全寛解率28%、部分奏効や進行制御も含めた病勢コントロール率(治療効果のあった患者割合)は実に83%に達しました」

 患者の大半は三大治療では治る見込みが薄かった末期患者であることを考えると、驚異的な数字といっていいだろう。
※週刊ポスト2016年12月2日号
「こたろうのブログ」も参照下さい。
がんの予防・支持療法・治療に「厳しい糖質制限」は最大お勧めの食事療法です。

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by hanahanak2 | 2016-11-23 21:53 | ポリープ | Comments(0)

急性咽頭炎・扁桃炎

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

「抗菌薬適正使用」の実現に、「白血球数とその分類」検査を重視した診療を続けています。

20歳代の患者さん。
咽頭痛での受診です。

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口蓋扁桃にも白苔を認めますが、
咽頭後壁の厚い白苔は際立っております。
しかし、
末梢血液白血球数 7,200/μl
従って診断は、
ウイルス性急性咽頭炎・扁桃炎 です。
投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
コタロー麻黄附子細辛湯カプセル。

一手間掛ける診療により抗菌薬使用を減らす努力をしております。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:97mg/dl。

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シリーズ:医療
糖尿病予備群や患者のための賢い主治医選び(忍び寄る糖尿病6)
岩崎賢一 2016年11月20日06時15分

 早期発見や治療のためには、主治医を中心としたネットワークを持つ医師との出会いが重要だと、日本糖尿病学会専門医・指導医である岩岡秀明さん(船橋市立医療センター代謝内科部長)は言います。忍び寄る糖尿病シリーズ(2型糖尿病)の最終回は、「糖尿病予備群や患者のための主治医選び」についてアドバイスをもらいました。(聞き手・岩崎賢一)

 糖尿病予備群でも糖尿病患者になってからも、主治医選びが重要になってきます。糖尿病専門医や内科専門医の資格を持つ医師を受診した方がいいでしょう。厚生労働省の統計では、日本には約30万人の医師がおり、主な診療科を「内科」と表示している医師は約60000人います。しかし、専門医の資格を持っている日本内科学会の総合内科専門医は約22000人で、日本糖尿病学会の糖尿病専門医も約5300人しかいません。また、インターネットで日本内科学会(http://www.naika.or.jp/nintei/seido/meibo/別ウインドウで開きます)や日本糖尿病学会(http://www.jds.or.jp/modules/senmoni/別ウインドウで開きます)のホームページを調べないといけません。

 ただし、内科を標榜しているいわゆる内科医の中には、もともと外科医や皮膚科、産婦人科だった医師も含まれます。血液検査はしても、尿検査はしない医師もいます。できるなら、糖尿病専門医を受診した方がいいでしょう。日本糖尿病学会のホームページ(http://www.jds.or.jp/modules/senmoni/別ウインドウで開きます)には、専門医の名前と勤務先の住所が出ています。糖尿病専門医なら、境界型であっても「急性心筋梗塞のリスクは2倍です」とまずきちんと説明します。

 問題は、境界型の血糖値の人は、糖尿病専門医のところまで受診しない場合が多いことです。まず、健診の結果を受けて自宅や職場の近くのクリニックに行くケースが多いと思います。そこの医師が、あなたにどう説明するかによって、あなたの10年後の健康を左右します。

 実は、境界型の人の方が、糖尿病や循環器の専門医を早く受診した方がいいとも言えます。境界型でも、その時点から合併症の治療は始めます。血糖値を下げる薬を使わなくても、脂質、血圧と禁煙、ダイエットについてはすぐに介入しないといけないためです。合併症の急性心筋梗塞のリスクがあるからです。つまり、リスクファクターをしっかり評価して、必要な治療を開始してくれる医師を探すということが重要です。

■どこを受診するか

 30代、40代、50代の人は仕事をしている場合が多く、大学病院や大病院での受診は難しいです。これらの病院は、平日の夕方までしか外来診療をしていないためです。土曜日に診てくれるところというと、開業医か民間病院になります。その中で糖尿病専門医の医師がいるところを探すと、かなり絞られてしまいます。平日は、東京の場合、会社の近くで受診できるかもしれませんが、地方だとなかなかそれもできません。

 この前も、30代の患者が紹介されてきましたが、食後血糖値が350mg/dlあり、ヘモグロビンA1cが9%でした。昔なら、すぐ教育入院を1週間しなければいけないくらいです。私が「外来でやりましょう。平日に毎月通えますか」と聞くと、「土曜日以外は、無理です」といわれました。その日は「たまたま代休で受診した」と言います。私は、検査データを渡し、すぐに土曜日に診てくれる開業していてかつ信頼のおける糖尿病専門医を紹介しました。

 治療を中断してしまうのを避けるための医師選びには、土曜日や平日の夜に通院できるところに診てもらっているかというところも重要なポイントになります。

 今、教育入院ができる人は、70歳以上の仕事をしていない人が中心です。私が勤務する病院も教育入院のベッドがありますが、毎週2人ぐらいしかいません。ほとんどは外来で対応しています。

 月に1回、平日に休みがとれて通院できる人はまだいいと思います。実社会では、それさえもできない人がいっぱいいます。最近は、24時間やっているクリニックも出てきていますが、コンビニエンスストアではありませんので、やはりどのような医師が診ているかが重要です。平日夜間や土曜日に診てもらえる糖尿病専門医のクリニックはとてもニーズがあると感じています。

 

■いい糖尿病専門医の見分け方

 糖尿病の専門医に主治医として診てもらいつつ、合併症がでてきたらそれぞれの合併症の専門医を適切に紹介してくれるかがポイントになります

 目なら眼科、歯周病なら歯科、心臓なら循環器科、ED(男性機能不全)なら泌尿器科といったように、幅広いネットワークを持っている糖尿病専門医のことです。

 ただ、ネットワークを持つ糖尿病専門医を、一般の人が探すことは難しいです。日本糖尿病学会のホームページで専門医を検索しても、そこまでの情報はありません。みなさんが暮らす地域ですごく評判のいい糖尿病専門医は、そのようなネットワークを持っている可能性が高いと思います。口コミ(評判)と専門医資格の両方が大事です。混んでいるところは、レストランと同じようによいところが多いと言えるかもしれません。

 もう一つ重要なことは、「糖尿病診療はチーム医療が大切」という点です。日本糖尿病療養指導士(CDE-J)の資格を持った看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士が常勤でいる医療機関を選びましょう。(日本糖尿病療養指導士認定機構:https://www.cdej.gr.jp/modules/cdej/index.php?content_id=2別ウインドウで開きます)

民間療法に注意

 健康食品や特定保健用食品(トクホ)は世の中にいっぱいあります。よくあるのは、「これを飲めば血糖値を下げる」というものです。血糖値を大きく下げるものではないので、これだけ飲んでいればよくなるわけではないということです。

 民間療法に頼ったとしても、糖尿病専門医への受診は続けて下さいと言いたいですね。民間療法に頼ると、通院をやめてしまう人がいるためです。糖質制限すればインスリンをやめていいというような本に頼って、インスリン注射をやめて、血糖値が上がって具合が悪くなって運ばれてきた患者もいるからです。

 

■ショック

 糖尿病と診断を告げると、「薬を一生飲み続けるんですか」とよく患者に聞かれます。ショックを受けますが、40代や50代になれば、普通に病気の一つもでてきます。血糖値がよくなって食生活が改善でき、体重を減らすことで薬を中止することもできます。

 ただ、今、80キロの人に「あと10キロやせて欲しい」と言って取り組むのは難しいでしょう。患者には、「薬を飲みながらでも適度に食べて、たまにならば、夜中にラーメンを食べてしまっても大丈夫ですよ」と言うことも伝え、「どちらが良いですか」と聞きます。ストイックに体重を減量して、食生活を改善して、薬をやめる人もいますが、現実はなかなか難しいです。無理な糖質制限食で体重を減らしても、リバウンドして病気が悪くなってしまう人もいます。

 半年ならできても、これは10年以上続けることですから薬の力も借りながら、適度な食事をして長生きしようというライフスタイルがよいと私は思います。
<アピタル:アピタル・オリジナル・医療>
http://www.asahi.com/apital/column/original/(岩崎賢一)

専門医の名の下、患者さんの囲い込みを図っております。
従来の学会基準でいくら頑張っても次第に悪化するから、「糖質制限」が普及しているのです。
それを棚に上げて、「民間療法」とは非常に悲しい言葉です。

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by hanahanak2 | 2016-11-22 22:02 | 白血球 | Comments(0)

マイコプラズマ肺炎と診断された。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

時々、マイコプラズマ肺炎と診断されたと言われる事があります。
マイコプラズマ抗原迅速キットで陽性、すなわちマイコプラズマが検出された事は事実です。
マイコプラズマが検出されたら、マイコプラズマ感染症と診断するのは疑問ではと思います。
肺炎球菌・インフルエンザ菌の検出と同じです。

4歳児。
2週間前、38度超え発熱と咳痰で掛かり付け医受診、
マイコプラズマ抗原迅速検査、陽性
抗菌薬を10日間内服、
咳痰は続いていた所、
3日前に39度超え発熱、
インフルエンザ抗原迅速検査、陰性、
再び抗菌薬内服、
咳痰は依然と続くので当院受診されました。

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現在、滲出性中耳炎の状態ですが、
繰り返す急性中耳炎・急性副鼻腔炎が想定されます。
それも、ウイルス性です。
マイコプラズマについては、追求しない事にしています。
理由は、耐性が進んでおり抗菌薬は効かないから、自然治癒が期待出来るからです。
風邪症状は、ウイルス感染症と考える方が無駄な抗菌薬使用を防げ、患者さんの負担も少ないと思います。

それで、
末梢血液白血球数 13,600/μl H
白血球3分類 リンパ球数  5,500/μl H
       単核球数   1,200/μl H
       顆粒球数   6,900/μl H
ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断し、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
メプチンドライシロップ
を、選択しました。

ヘモグロビン:10.1g/dlと低値でもあり、
抗菌薬適正使用
糖質制限
を、お願いしました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:107mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-11-21 18:51 | 白血球 | Comments(0)

1ヶ月続く咳と声がれ

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

風邪症状では、ほとんどの場合、ウイルス感染症です。

50歳代の患者さん。
1ヶ月前から「咳と声がれ」にて抗菌薬その他の治療を断続的に受けておられましたが経過不良のため当院受診されました。

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中鼻道に鼻汁が見当たりません。
急性副鼻腔炎は、なし。
咽頭後壁、鳥肌状の腫れを認めます。
声帯は、凹凸不整がひどいです。


末梢血液白血球数 10,400/μl H

ウイルス性急性咽頭炎・喉頭炎と診断、
投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
フルタイド200ロタディスク 


「抗菌薬適正使用」に努めております。

そして、
糖尿病にて内服治療を受けておられるとの事。
メトグルコ
17時半血糖値:168mg/dl
間食無し。
当日の朝食は食パン。
当日の昼食はサンドイッチ。
HbA1c:6.8%
堂々の糖尿病。

「低糖質・高タンパク質・高脂肪・高カロリー」食を説明しました。
拒否の雰囲気ではなかったですが、
戸惑いの表情でした。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:89mg/dl。

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白内障の原因
「加齢」「糖尿病」「酸化ストレス」
糖質制限による食事で予防が可能です。
幼少時より始めるのが良いようです。

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by hanahanak2 | 2016-11-19 22:00 | 白血球 | Comments(0)

色々と不具合が・・・・・・

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。


最近、思う事に、鼻茸(ポリープ)の患者さんが少ない事です。
ポリープがあったとしても小さい事です。

仕事の関係でたまたま来徳された60歳代の患者さん。
前日よりの「くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・軽い咳」です。

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まず、右への鼻中隔弯曲が目立ちます。
日常的に右鼻閉があるそうです。
両側に鼻茸が。
知らなかったそうです。
水鼻でなく、粘膿性鼻汁に変化しています。
今朝まで、水鼻をかみ通しだったそうです。
左鼓膜弛緩部にポケットを認めます。鼓室内にわずかの貯留液を認めます。
乳幼児期の繰り返す急性中耳炎の病歴が想定されます。
何年か前、激しい耳痛を起こし鼓膜切開受けた事があるそうです。
末梢血液白血球数 7,100/μl
ウイルス性急性副鼻腔炎と診断し、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
フルナーゼ点鼻液後発品
を、選択。

血圧測定しました。
150/90mg/dl。
血糖測定も。
11時血糖値:110mg/dl。
糖質制限を簡単に説明しました。

1回の診察で色々の問題点が浮上するんです。
これからの長い人生、
①糖質制限
②鼻中隔矯正術+内視鏡下副鼻腔手術
を、お勧めしました。
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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:104mg/dl。

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痛み増幅たんぱく質を特定…「人類史上最悪の痛み」神経障害性疼痛治療に期待
読売新聞(ヨミドクター) 11/18(金) 10:17配信

 手足などに慢性的な痛みが起きる「神経障害性疼痛(とうつう)」で、痛みを増幅させるたんぱく質を、大阪大の山下俊英教授(神経科学)らのチームが発見した。

 新たな治療薬の開発が期待できるという。論文が18日、米国科学誌(電子版)に掲載される。

 神経障害性疼痛は、糖尿病や脳卒中などが原因で起きる難治性の病気。日本の患者は600万人以上と推定され、重症の場合、体に軽く触れただけで激痛が走ることもあるが、有効な治療薬はなかった。

 チームは、脳に痛みを伝達する脊髄内で、「ネトリン4」というたんぱく質が作られていることを発見。疼痛を発症したラットの遺伝子を操作し、ネトリン4が作られる量を減らしたところ痛みを感じにくくなり、このたんぱく質が痛みを増幅させていると結論づけた。

 山下教授は「ネトリン4の働きを抑える物質が治療薬の候補となる可能性がある」と話している。北海道大遺伝子病制御研究所の村上正晃所長は「疼痛は発症の原因となる病気が様々で、患者の症状にも差がある。全ての疼痛でネトリン4が関与しているかの見極めも必要だ」と話した。

つまり、
「ネトリン」という「異常たんぱく質」が蓄積しないようにする為には、糖尿病(高血糖)を予防したら良いのですね。
多種の「異常たんぱく質」が体内に蓄積されてそれに対応する疾患を発症させるようです。
それぞれの「異常たんぱく質」に対応して「創薬」するのは膨大なエネルギーが必要です。
実現されたとして、コストが心配です。

糖質制限での実験をお願いしたい所です。

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by hanahanak2 | 2016-11-18 21:53 | ポリープ | Comments(0)