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久しぶりでの再発。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
ウイルス感染症には抗菌薬は使いません。

2013年7月16日に書き込みした患者さん。
3才3ヶ月時に再発しましたが、約2ヶ月にて治癒状態に。
4歳1ヶ月時
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治癒状態は続いています。

しかし、4歳8ヶ月、右耳痛と咳で来院。
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右鼓膜膨隆中等度。左鼓膜膨隆は認めないものの一部に鼓室内貯留液を認めます。
末梢血液白血球数 10,200/μl H

投薬は、ロイコトリエン受容体拮抗薬とメプチンドライシロップ。

翌日、左耳痛と38度超えの発熱にて受診。
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右鼓室内貯留液は満杯ですが鼓膜緊張度は軽減しています。
左鼓膜膨隆は高度に達しています。
末梢血液白血球数 12,200/μl H
白血球3分類 リンパ球数 4,600/μl H
       単核球数   800/μl
       顆粒球数  6,800/μl

ウイルス性急性中耳炎に間違いありません。
重症だから、抗菌薬投与は誤りです。
ウイルス感染症だから、抗菌薬を使わないのです。
翌日からの小旅行を計画していましたが、出来たら中止をとはアドバイスしました。

こんな調子で、当院初診以来3年余り、
抗菌薬使用は、なし です。


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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:97mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-07-31 21:45 | 急性中耳炎 | Comments(0)

糖尿病患者さんの血圧管理

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

ちくてつブログ から。

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こんな報告は、「m3」にも「メディカルトリビューン」でも見てないですよ。
新聞にもなかったです。
「引き算の医療」には皆さん関心がないのでしょうか。

「小食・菜食・玄米食」実践中の1型糖尿病の「ちくてつ」さん。
過激な発言の中に真実もあります。
危なっかしい食生活に注目しています。

上記記事の出典を明示して欲しかったです。

「正しい糖質制限」を実行していただくと血圧も次第に低下を示す事が多いです。
クスリが重要なのではなく、
糖質制限を実行出来るかが問題です。
一生懸命勧めても、やらない、出来ないがほとんどです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:99mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-07-29 21:34 | 生活習慣病 | Comments(0)

2016年米国糖尿病学会総会

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

こんな記事に遭遇しました。

糖尿病リソースガイド から。

糖尿病は21世紀の流行病 "見えない疾患"にどう立ち向かうか 
米国糖尿病学会(ADA)2016
2016年6月16日 

 「糖尿病は21世紀の"流行病"と呼ばれるようになったが、その深刻さの度合いに対し、医療者や社会の認知はまだ十分ではない。例えば、がんや心臓病、エイズなどの死亡率の高い病気に比べると、認知の度合いはまだ低いのが現状だ」と、米国糖尿病学会の医療・サイエンス部門部長であるDesmond Schatz氏(フロリダ大学糖尿病研究所)は言う。

 「米国の糖尿病関連の医療は今後20年間で7兆ドルを超えると予測されている。糖尿病は世界中で山火事のように猛威を振るっているが、そのことに気付いている人は十分に増えていない」という。
 ハリス世論調査によると、米国人の大半は「糖尿病は、糖尿病である患者自身の問題であり、他者や社会集団によって個人に押し付けられたスティグマのようなものだ」と考えている。しかも糖尿病の有病率は上昇を続けているにもかかわらず「多くの人が糖尿病について適切な知識をもっていない」。
 糖尿病に携わる医療者は血糖コントロールと糖尿病合併症の関連や、合併症と医療費の関連について知っているが、血糖コントロールの目標を達成できている患者は少数だ。患者の自己管理能力を高めるための教育が困難を伴うことに多くの医療者は頭を痛めている。
 「ADAの年次学術集会には世界トップクラスの知性が集まっているが、会場の外ではどうだろうか? 研究者間で情報を共有し糖尿病医療の進歩をはかると同時に、社会のより多くの階層に呼びかけコラボレーションしていくことが重要だ」と指摘している


2型糖尿病の原因は、過剰糖質摂取が原因です。
この原点を含めて、みんなが考えて欲しいものです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:84mg/dl。

「低糖質・高タンパク・高脂肪・高カロリー」食での結果です。

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by hanahanak2 | 2016-07-28 12:30 | 糖尿病 | Comments(0)

繰り返します。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
当然、抗菌薬使用は不適当です。

5月9日に書き込みした患者さん。

1才9ヶ月時、
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治癒状態は長く続きませんでした。
再発です。
末梢血液白血球数 10,400/μl
やはり、
ウイルス性急性中耳炎 です。
ロイコトリエン受容体拮抗薬とメプチンドライシロップを選択します。

今月、1才10ヶ月です。
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鼓膜膨隆、やや改善のみ。
ロイコトリエン受容体拮抗薬を続けてもらって改善を待つ分けです。

何時かは治癒しますので慌てないのです。
抗菌薬は不必要です。
注意深い観察を続けるのです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:97mg/dl。

血糖を上げない食事なら、血糖は上がりません。
血糖を上げる食事をするから、火消しのクスリが要るのです。
そのクスリは、効き過ぎたり、不足したりで血糖コントロールは困難を極めるのが実状です。

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by hanahanak2 | 2016-07-25 21:36 | 急性中耳炎 | Comments(0)

来院理由は、右耳閉感

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

右耳閉感の症状で来院された50歳代後半の患者さん。
メニエール病?と思いながら鼓膜の観察をしました。

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右外耳道は、白い真菌塊と黒い真菌塊で充満されていました。
外耳道壁にかみついているので鉗除と吸引を繰り返し真菌塊を除去。
そして、外耳道と鼓膜に抗真菌薬を入念に塗布しました。

診察も処置も、処置用顕微鏡下に行います。

額帯鏡下またはヘッドライト下の視診・処置は不適当と思います。

外耳炎とか中耳炎とか診断して抗菌薬を使うと、火に油を注ぐ事になります。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:88mg/dl。

低糖質・高タンパク・高脂肪・高カロリーが、正しい糖質制限です。

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by hanahanak2 | 2016-07-24 21:32 | 外耳道真菌症 | Comments(0)

繰り返します。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
当院では、抗菌薬は使いません。

1歳1ヶ月児。
8ヶ月時より、急性中耳炎で、セフゾン・メイアクト・クラリスetcと内服を続けていましたが治らないので主治医(ひうら小児科)の日浦先生よりのご紹介で当院来院されました。

当院初診時、1歳1ヶ月時。2月
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両側急性中耳炎ですね。
末梢血液白血球数 9,800/μl
ウイルス性急性中耳炎です。
投薬はロイコトリエン受容体拮抗薬 です。

ウイルス性急性中耳炎はくり返します。

1歳6ヶ月時、
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左、治癒状態達成。
右。再発しています。
ウイルス性ですから抗菌薬は使いません。

繰り返します。

2歳6ヶ月時。今夏
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左鼓室内貯留液の排出は完了していませんが、一応の治癒状態達成しました。
ロイコトリエン受容体拮抗薬の服用は断続的になっております。

1ヶ月毎の点検に移行いたします。

この1年余り、抗菌薬不使用です。
それほど抗菌薬の必要性は低いのです。

なお、
「経口三世代セフェムへの決別」検索お願いします。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:83mg/dl。

血糖コントロール、
血糖を上げる食事をして、上げた血糖を抑え込もうとクスリを使うのは、いずれ破綻します。
血糖を上げない食事をすればそれで解決出来るのです。

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by hanahanak2 | 2016-07-23 21:39 | 急性中耳炎 | Comments(0)

どなたかアドバイスを

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。


週刊新潮7月28日号

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いつの間にか成人病のデパートになっていた「渡辺徹」人工透析

30歳糖尿病から始まる糖尿病が原因の数々の重大疾患


生活習慣が原因です。
血糖を上げる食事が原因です。
単なる食べ過ぎではないのです。

遅くとも、糖尿病予備群と診断された時点で正しい糖質制限を指導して欲しいです。
透析導入になっても、次々と待ち構えている疾患が現れます。
血糖を上げる食事が続く限り。

周囲の皆さんアドバイスして上げて下さい。
正しい糖質制限、
「低糖質・高タンパク・高脂肪・高カロリー」
です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:110mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-07-22 21:31 | 糖質制限 | Comments(0)

薬を止めてみました。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

5月29日に書き込みした重症アレルギー性鼻炎の患者さん。
ロイコトリエン受容体拮抗薬とフルナーゼ点鼻液後発品でコントロール状態に達しました。
状態が良ければ断薬するも可と指示していました。

1週間程中止した所、
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1回の診察で断定出来ませんが、
当日は、
左下鼻甲介後半部の肥大・腫脹
左中鼻甲介の肥大・腫脹
が、際だっていました。

上記薬剤使用でのコントロールを続ける事になりました。
ご希望があれば、下鼻甲介・中鼻甲介手術をと思っています。

15時血糖値:119mg/dl。
朝食は、食パン。
昼食は、牛丼。
朝は、ハムエッグ、昼は、牛丼ライトとかにしてはどうですか。

アレルギー性鼻炎に対しても、糖質制限は効果的なんですよ。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:89mg/dl。
朝食は、いつも、ハムエッグ+α です。

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by hanahanak2 | 2016-07-21 21:27 | アレルギー性鼻炎 | Comments(0)

グラム染色は万能?

こんな記事に遭遇。

毎日新聞 医療プレミアム
その風邪、細菌性? それともウイルス性?
2015年11月22日 谷口恭 / 太融寺町谷口医院院長

知っているようで、ほとんど知らない風邪の秘密【2】

 前回は「風邪」の定義を「急性の上気道炎症状をきたす感染症」とすること、抗菌薬(今回からは「抗生物質」という言葉は使いません)は細菌性の風邪についてのみ有効であることなどを述べました。

 今回は、そもそも細菌性かウイルス性かそれ以外かについてどうやって判別すればいいのか、という話から始めたいと思います。しかし、一般の人がウイルス性か細菌性か、などと考える必要はありません。重症であれば医療機関を受診する、ただそれだけを覚えておけば十分です。

 ただし、赤ちゃんや寝たきりの高齢者、あるいは抗がん剤を使用している人やHIV(ヒト免疫不全ウイルス)陽性の人、そのような人と共に暮らしている人、介護職に従事している人などは注意が必要です。また、MERS(中東呼吸器症候群)流行地から戻ってきた人や海外で蚊に刺された人などは、軽症であったとしても十分な注意が必要です。いずれも重大な症状に移行したり、他の病気を悪化させたりする可能性があるためです。

医師はあなたの風邪の正体をどうやって見定めているか

 ここからは、風邪症状を訴えた患者さんを診て、我々医師がどのようにそれが細菌性か否かを鑑別しているかについて紹介したいと思います。内容は一般の人向けというよりは医学生や研修医向けとなるかもしれません。しかし、一般の方にも知ってほしいこともありますのでこのまま読み続けてもらえればうれしいです。

 風邪症状を訴えた患者さんが受診したとき、我々は歩き方、表情、呼吸の仕方、話し方や声の様子などにも注意をします。問診ではいつからどのような症状が始まったか、現在はどのような症状があり最も困っていることは何か、元々風邪はひきやすいのか、自身ではどのようなことが原因と考えているか、海外旅行の有無は、ペットは飼っているか、周囲で同じような症状の人がいないか、といったことを尋ねていきます。熱を測定し、咽頭(いんとう)の発赤の程度(喉がどの程度赤くなっているか)を見て、せきが強ければ胸の音を聞きます。現在かかっている病気や過去の病気について尋ね、今飲んでいる薬や薬のアレルギー、喫煙の有無、妊娠の有無なども確認していきます。

 この時点で「軽症の風邪」と判断すれば、抗菌薬はもちろん処方しませんし、一切の薬を処方せずに帰宅してもらうこともあります。ここでいう「軽症の風邪」とは「ほとんどのウイルスによる風邪」もしくは「細菌感染による軽度の風邪」です(注1)。「ほとんどのウイルス」とは具体的にはライノウイルス、コロナウイルス(注2)、エコーウイルスなど感染してもたいして重症化しないウイルスです。インフルエンザウイルスは別に考える必要がありますし、MERSやデング熱など重症化するものも「ほとんどのウイルス」には含まれません(インフルエンザについては回を改めて述べます)。

初診でレントゲンや血液検査はほとんど不要

 軽症でないかもしれないときは、検査を考慮した方がよい、ということになります。ただし初回にレントゲン撮影をすることはまずありません。せきが長引いていて肺炎や結核、あるいは肺がんを疑うときに撮影することもありますが、それらは例外です。副鼻腔(ふくびくう)炎を疑ったときに顔面のレントゲンを撮影することもありますが、やはり初診時に行うことはまずありません(注3)。レントゲン撮影は必要最低限にすべきだからです。放射線被ばくの問題もありますし、医療にかかる費用を不必要に増加させないためにも、過剰な撮影は避けた方がいいでしょう。初診時に「レントゲンをとってほしい」と訴える患者さんがいますが、多くのケースでそれは過剰診療に当たります(注4)。

 血液検査については、症状が強ければ実施することもありますが、日ごろ健康な人の風邪の症状で初回から採血をすることはほとんどありません。血液検査で白血球の増減を見ることは、重症度の判定や細菌性かウイルス性かの区別をするときに有効です。またC反応性たんぱく(CRP)やプロカルシトニン、あるいは血沈(ESR)の検査値はそれなりに参考にはなります。しかしあくまでも参考です

 たとえば重症の糖尿病や悪性腫瘍(がん)、HIV感染症など、免疫系に異常がある場合は、比較的早い段階で採血をします。また日ごろ健康な人で40度を超える高熱や動けないほどの倦怠(けんたい)感、割れるような頭痛などがある場合も同様です。しかし太融寺町谷口医院(以下谷口医院)の例でいえば、風邪症状での受診で、初回から採血をすることはほとんどありません。その理由はいくつかあります。まず、たかが採血でも体に針を刺すと痛みが生じ、費用も当然かかります。そうまでして行っても、血液検査の結果はすぐに出ないという欠点もあります(注5)。

顕微鏡でたんを調べて見通しを立てる

 では、どのような検査が有効かというと、谷口医院では、患者さんの喀痰(かくたん=たん)や、咽頭スワブ(のどを綿棒でぬぐったもの)をスライドガラスに引いてグラム染色という特殊な染色を行い、顕微鏡で観察するという方法をよく用います。顕微鏡で細菌の像及び細菌を退治するために集まってきた白血球を観察するのです。その細菌が丸い形状の球菌なのか、細長い形の桿菌(かんきん)なのか、色は青色(グラム陽性)か赤色(グラム陰性)なのかなどを見ることで、原因となっている細菌の見通しを立てることができます。

 この方法は有用な情報が得られるだけではありません。時間は5分もかからず、痛くもなく、被ばくもしません。その上、費用も安いのです。喀痰や咽頭スワブを用いた検査では「培養検査」といって増殖している細菌の種類まで調べることのできる検査もありますが、通常初診時には行いません。値段が高いですし、結果が出るまでに1週間前後もかかるからです。

 細菌は誰の咽頭(=のど)にも存在していますから、細菌がそこに「いる」だけでは感染症ではありません。感染症として「悪さをしている」かどうかを見るのです。悪さをしている細菌の場合、好中球と呼ばれる一部の白血球が細菌をとらえている像が観察され、これを指標にします。当然のことながらウイルス感染では細菌像は見えず、好中球はさほど現れません。ただし、一部の顕微鏡にうつらないほど小さな細菌(たとえば百日せきやマイコプラズマ、クラミドフィラ/クラミジア)の場合は、白血球の数や臨床症状から推測し、どうしても診断を確定する必要があれば検査キットの使用や採血を行うこともあります(注6)。

 次回は抗菌薬の飲み方の注意点を説明していきます。

   ×   ×   ×

注1:細菌性の感染症には抗菌薬が必ず必要と考えている人がいますが、そうではありません。特に基礎疾患(糖尿病や悪性腫瘍、HIV感染症など)のない健康な人で、軽症であれば患者さんの自然免疫力に期待して抗菌薬を処方しないこともあります。抗菌薬の処方には、いつも「ベネフィットとリスク」を総合的に考える必要があります。

注2:コロナウイルスというとSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERSの原因ウイルスとして有名ですが、これらはコロナウイルスが変異して重症化した「特殊型」であり、以前から日本に存在するコロナウイルスは感染しても重症化はしません。

注3:急性副鼻腔炎を疑ったときは頬骨(ほおぼね)のあたりを軽くたたいてみます。両側に圧痛が生じれば可能性が高いといえます。当たり前ですが、この診察で追加料金はかかりません。

注4:レントゲン撮影はどんな部位でも最小限にすべきです。谷口医院の場合、腰痛を訴える患者さんに初回で腰のレントゲン撮影をするのは10人に1人もいません。また、CT(コンピューター断層撮影)についてはさらに慎重になるべきです。東日本大震災以降、被ばくについて関心をもつ人が増えたおかげで、「とにかくCTを撮ってください!」という人は減りました。かつては頭痛やせきがあるだけでCTを希望する人が多く、不要であることを説明するのに何度も苦労しました(今でも皆無ではありません)。

注5:大きな病院や一部の診療所では白血球の数値やC反応性たんぱく(CRP)については数十分で結果がでる器械を置いています。ただし細菌感染かどうかを最もよく知ることのできるプロカルシトニンはほとんどの施設では1〜3日かかりますし、費用は安くありません。

注6:本文では診察と検査で細菌性かウイルス性かを見分ける方法を述べましたが、自覚症状からある程度の見当をつけることもできます。さほど高熱がでず、くしゃみ、鼻水、軽度の咽頭痛があり、食欲は多少落ちるものの食べられないわけではない、という程度であればほとんどがウイルス感染です。一方、自覚症状からも細菌性を疑うのは、左右どちらかの扁桃(へんとう)が痛い場合、つばを飲み込んだときに激しい痛みが生じるとき、高熱と咽頭痛が強いわりには鼻水やくしゃみがさほどない場合、濃い色をしたたんがでる場合、などです。こういった症状があり、軽症でないと判断した場合は医療機関を受診すべきでしょう。

谷口恭
太融寺町谷口医院院長
たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト


当記事では、細菌感染症か否かの決定打は「グラム染色での細菌把握かつ好中球の細菌貪食」との事です。

やってみた事あります。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎の耳漏・膿性鼻汁をグラム染色した経験では、ウイルス感染症であるはずの耳漏・鼻汁にはグラム陽性球菌が大量ですし、好中球優位でリンパ球は劣勢でした。

そんな経験もあり
ウイルス感染症か否かの判定に「白血球数とその分類」検査を最優先しているのです。
その上で、ウイルス感染症の経過をたどるかどうか注意深い観察をしています。

細菌感染症か否かの判定に「グラム染色」を最優先すると、ウイルス感染症を細菌感染症と誤診してしまう大きな危険があると思います。

当院では、「白血球数とその分類」検査を最優先した診断をしております。
判定に自信がない場合には、
●翌日再検
●ロイコトリエン受容体拮抗薬と抗菌薬の二股投薬
とかの選択を致します。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:105mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-07-20 21:59 | 抗菌薬適正使用 | Comments(0)

抗菌薬適正使用

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
抗菌薬は使用しないが正解です。

2歳1ヶ月時に始めて急性中耳炎の診断を致しました。
a0082724_2122521.jpg

両側鼓膜は膨隆高度。
重症急性中耳炎です。
末梢血液白血球数 19,600/μl H
白血球3分類 リンパ球数  4,500/μl H
       単核球数   1,600/μl H
       顆粒球数   13,500/μl H

リンパ球数が3千以上はウイルス感染症です。
自信の判定です。
よって、ロイコトリエン受容体拮抗薬とメプチンドライシロップを選択します。

2歳9ヶ月時、
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左上鼓室の貯留液が少々残っておりますが治癒状態達成しています。

それ以降も、発熱・鼻汁・咳等の風邪症状を呈しますが、
抗菌薬は使っておりません。
幸いな事に、急性副鼻腔炎を繰り返しますが、急性中耳炎は起こっておりません。

現在、3歳7ヶ月児です。

糖質制限も指導しているのですが・・・・・・・・・。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:107mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-07-19 21:37 | 急性中耳炎 | Comments(0)