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左頬部痛

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎への抗菌薬診療が終わりを告げる時、
抗菌薬適正使用が実現すのです。

60歳代の患者さん。
数日前よりの「左頬部痛と左臭い大量膿性鼻汁」にて受診されました。

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大量膿性鼻汁です。
末梢血液白血球数 6,800/μl

ウイルス性急性副鼻腔炎 です。

投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬 です。

14時血糖値:168mg/dl。昼食はお弁当+サンドイッチ。
急いでHbA1cを追加検査しましたが、4.9%。
短時間の食後高血糖と思われます。

次いで、血圧:189/101mmHg。
何回測っても同じ傾向でした。
なんぼなんでもひどすます。

糖質制限を勧めました
必要なんです。
近い将来に地雷を踏んでしまいますよ

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:100mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-06-30 22:19 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

アスピリンとプラビックス内服中

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

医学の進歩に伴って、抗血小板薬・抗凝固薬を内服する患者さんが増加しています。
そんな70歳代の患者さん。

前夜、左鼻出血で基幹病院救急外来受診し、止血処置をしていただき翌日当院来院されました。

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左鼻中隔前部(キーゼルバッハ部)に突出膨隆しているのを認めました。
一応止血しておりました。
しかし、綿棒でこすると出血します。
病歴を教えてもらいますと、
大腸がん手術
冠動脈バイパス手術
冠動脈ステント挿入手術
投薬は、
プラビックス 抗血小板薬
タケルダ配合錠 
       アスピリン 抗血小板薬
       タケプロン PPI 胃潰瘍薬
アーチスト 高血圧薬 狭心症薬
ニコランジル 狭心症薬
オルメテック 高血圧薬
クレストール 脂質異常薬
タムスロシン 前立腺肥大症薬
ベリチーム 消化薬
ビオフェルミン 乳酸菌製剤
10時血糖値:126mg/dl。朝食:パン・コーヒー・卵・果物。
血圧:156/75mg/dl。初診での緊張状態ではやむなし。
体格:過体重なし、痩せもなし。

超音波凝固、実施しました。
瞬間、湧出様の出血を呈しましたが、傷創被覆材アルゴダームでの圧迫で難なく止血し、アルゴダームを除去して帰られました。

翌日、
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止血状態は続いていました。
14時血糖値:143mg/dl。昼食:ご飯・焼そば。
血圧:107/50mmHg。

耳鼻科医としての仕事は、これで終わりです。
しかし、糖質制限を実践している医師として言うのです。

何で、血管が詰まるのか、破綻するのか。
糖質の過剰摂取です。
糖質制限を勧めました。

返事は、「出来ません」

投薬が多すぎます。
ほとんど要らんのでないで。
抗血小板薬は1種類が原則と思います。

返事は、「出来ません」

以上、2回の通院で中断しました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:91mg/dl。

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どんな抗生物質も効かないスーパー耐性菌、米で2人目の感染者
2016年06月28日 13:33 発信地:ワシントンD.C./米国

【6月28日 AFP】「最後の切り札」となるはずの抗生物質に対し、高い耐性を持つスーパー耐性菌への2人目の感染者が米国内で確認された。研究者らが27日、発表した。

 専門誌「抗菌薬と化学療法(Antimicrobial Agents and Chemotherapy)」に掲載された論文によると、抗生物質への耐性を引き起こす特異な遺伝子「MCR-1」が、米ニューヨーク(New York)の患者の大腸菌株から発見されたという。

 米ジョージ・ワシントン大学(George Washington University)のランス・プライス(Lance Price)教授は「われわれは抗生物質による治療が効かない腸内細菌の出現を目にしようとしている」と述べた。

 MCR-1遺伝子を含む大腸菌感染が米国内で初めて確認されたのは今年5月で、尿路感染症で入院したペンシルベニア(Pennsylvania)州の女性患者(49)だったが、現在回復中だという。

 MCR-1遺伝子は、こうした感染症治療における最終選択薬とされている抗生物質「コリスチン」に対する耐性を細菌に獲得させるため、特に恐れられている。

 米疾病対策センター(CDC)は先月、国内でスーパー耐性菌に迅速に対応するための医療機関ネットワークを構築する計画を発表した。同ネットワークは今秋、始動する見込み。(c)AFP


6月5日、当ブログで記事にしました。
その続報です。
極めて危険です。
「抗菌薬適正使用」の確立が望まれます。

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by hanahanak2 | 2016-06-29 20:58 | 鼻出血 | Comments(0)

くり返します

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は繰り上げ100%ウイルス感染症です。
当院では、原則、急性中耳炎・急性副鼻腔炎には抗菌薬は使いません。

2014年平成26年8月11日に書き込みした患者さん。

初診から2ヶ月、
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急性中耳炎は治癒状態です。
急性副鼻腔炎は治癒にはほど遠いです。
重症度は右が高いです。

そして、約2年後の今月、
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大量膿性鼻汁。
鼻前庭に 大きな痂皮を作っています。

2週間後、
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改善は認められます、という状態です。

治癒には厳しいものがあります。
だから、抗菌薬療法は選択するべきではないと思います。
くり返すウイルス性急性副鼻腔炎、居座るウイルス性急性副鼻腔炎だからです。

ロイコトリエン受容体拮抗薬の内服をお勧めいたします。

成長と共に副鼻腔自然口の換気機能が発達すれば急速に治癒に向かいます

免疫力アップの為にも、糖質制限もお勧めしています

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:97mg/dl。

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全ての診療科での単純処方への努力が必要と思います。

昨日当院受診された90歳代の患者さん。
補助あれば歩行可能です。会話も可能です。食事も出来ます。
お薬手帳
アロプリノール 高尿酸薬
グラクティブ ジャヌビアと同じ糖尿病薬
フロセミド 利尿剤
ストマルコン 胃潰瘍薬
ホクナリン 気管支拡張剤
テプレノン 胃潰瘍薬
ニコランジル 狭心症薬
ミリステープ 狭心症薬
ユリーフ 前立腺肥大症薬
ベタニス 過活膀胱薬
マグミット 便秘薬
モーラステープ
12種12成分のお薬でした。
血圧を上げる薬下げる薬が混合しています。
結局、
血圧は、90/59mmHgでした。

2年前の17種類からは減っておりますが・・・・。

糖質制限の有用性が分かった現在の私なら、
上記全てのクスリを拒否いたします。

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by hanahanak2 | 2016-06-28 18:24 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

4度目の修正手術

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

昨年12月19日に書き込みした隣県からの患者さん。。
術後癒着の為に未完成が続いていました。

今年3月、
アチコチの癒着が解除され、
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修正が必要なのは
左上顎洞開窓部前下部からの鼻汁湧出
右前頭窩の開放不足。
3月下旬日帰り局所麻酔下に修正手術実施しました。

今月、「調子良いです」のお言葉。
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左上顎洞開窓部からの、わずかの湧出ありますが、
鼻閉・後鼻漏の症状なし、観察でも咽頭後壁の後鼻漏付着なし。

悩まされた「右への鼻中隔弯曲」がお分かりと思います。
当院受診前に隣県の医療機関で鼻中隔矯正術を受けておられたという事実を尊重しすぎたために、鼻中隔への追加手術を避けて狭い視野での手術にこだわってしまったのが反省です。

よくぞここまでおつきあいいただいたおかげで、内視鏡下副鼻腔手術は完成しました

約1年半の通院は終了しました。
糖質制限も続行されております。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:101mg/dl。

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紀文 玉子とうふそうめん風。
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通院中の患者さんに教えていただきました。
時々、いただいています。

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by hanahanak2 | 2016-06-26 21:30 | 内視鏡下副鼻腔手術 | Comments(0)

毎年、くり返します。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
繰り返しの抗菌薬治療は適切ではありません。

20歳代の患者さん。
毎年、右大量の膿性鼻汁、大量の痰(後鼻漏)、右眉間部痛を発症し、普段も軽症状態が続いています、との事で初診されました。
症状ピーク時には、抗菌薬・鎮痛剤(ロキソニン等)服用していました。
手術は?とも説明受けていたそうです。

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鼻中隔は、左へ高度突出していますが、左鼻汁は少ないです。
右は、大量膿性鼻汁です
末梢血液白血球数 7,300/μl

以上により、
ウイルス性急性副鼻腔炎であり、
投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
選択します。
ロキソニン等の非ステロイド性抗炎症剤は使いません。出来るだけ使いません。

内視鏡下副鼻腔手術の適応とは思いますが、
まずは、ファイバースコープ検査での経過観察を始めます。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:95mg/dl。

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23日の続き。

野出孝一氏「SGLT2阻害薬の方が利益大きい」
大血管障害抑制作用をめぐりディベート
日本糖尿病学会レポート | 2016.06.17 16:10

野出氏 米食品医薬品局(FDA)が新規糖尿病薬に実施を義務付けた、心血管イベントリスクを評価する各試験結果が発表されている。昨年(2015年)、SGLT2阻害薬エンパグリフロジンを用いたEMPA-REG OUTCOME試験で、プラセボ群に対する複合心血管イベントで初の優越性が示された(関連記事1、2)ことから、同薬による大血管障害抑制に期待が集まった。第59回日本糖尿病学会年次学術集会(5月19~21日、会長=京都大学大学院糖尿病・内分泌・栄養内科学教授・稲垣暢也氏)のディベート「大血管障害抑制にSGLT2阻害薬と従来治療薬とどちらのベネフィットが大きいか」では、佐賀大学循環器内科教授の野出孝一氏が循環器専門医の立場から登壇。同氏は、 SGLT2阻害薬が有する心血管リスクに対する包括的作用に触れ「SGLT2阻害薬の方が長期的に見て糖尿病患者における大血管障害抑制に期待が持てる」との見方を示した。


エンパグリフロジン(ジャディアンス)薬価 10mg:208.40。25mg:356.00。
高いです。
過剰に摂取した糖質を無理矢理尿に出してしまおうというクスリ。
そんなに巧い具合に出来るはずはないですよ。
過不足ゼロになるはずは無し。
短期間の使用に留める事をお勧めします。

正しい糖質制限の実行で解決いたします。
正しい糖質制限です。

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by hanahanak2 | 2016-06-25 15:52 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

2週間後

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
ですから、抗菌薬を使わずとも治って行きます。

5月8日に書き込みした急性中耳炎の患者さん。

初診から1週間後、
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鼓室内貯留液の排出が始まっています。

その1週間後、
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貯留液の排出完了です。
治癒状態を達成。

あっけない治癒状態達成でした。
例外を除いて急性中耳炎はウイルス感染症です。
急性中耳炎はこのように、週単位~月単位~半年単位で治癒に向かって前進します。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、「抗菌薬適正使用」の格好のターゲットです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:90mg/dl。

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Medikal Tribuneから

小田原雅人氏「従来薬の方が利益大きい」
大血管障害抑制作用をめぐりディベート
学会レポート | 2016.06.17 16:15

 第59回日本糖尿病学会年次学術集会(5月19~21日、会 長=京都大学大学院糖尿病・内分泌・栄養内科学教授・稲垣暢也氏)において、「大血管障害抑制にSGLT2阻害薬と従来治療薬とどちらのベネフィットが大きいか」をめぐるディベートが行われた。EMPA-REG OUTCOME試験の結果を受け、SGLT2阻害薬の大血管障害抑制作用に期待が集まっている。糖尿病専門医の立場で登壇した東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授の小田原雅人氏は、大血管障害抑制に対する良好な効果と豊富な安全性データ、長期の治療継続が可能な経済性を兼ね備えた点から、「従来薬の方が大血管障害抑制へのベネフィットは大きい」と述べた。


SGLT2阻害薬、高価です。DPP-4阻害薬も高価です。
効果と安全性で評価が乏しいです。

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by hanahanak2 | 2016-06-23 22:02 | 急性中耳炎 | Comments(0)

2度目の末梢性神経麻痺

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

5月、末梢性神経麻痺の診断をし、当院で治療経過観察が出来た40歳代の患者さんを経験しました。
それも2回目です。
2013年、左顔面神経麻痺。「うがい出来ない・閉眼出来ない」でした。ステロイド内服、プロスタグランディン製剤の点滴、アデホス・メチコバール内服等にて1ヶ月で治癒しました。血糖測定未施行でした。

今回は5月7日初診。
「連休からの左味覚障害」でした。その他の訴えなく、顔面の観察も怠っていました。
血圧:122/75mmHg。
17時半血糖値:113mg/dl 1時間前に菓子パン摂取。
HbA1c:5.3%。
BMI:20.2。
投薬:プロマック 亜鉛補給
食事:糖質制限を説明実行指示。必然的に亜鉛補給になります。理想的な栄養療法です。

5月16日
味覚障害不変
左額作皺、わずかに弱い。
発声時口角非対称、わずかにあり。
この時点で「左末梢性神経麻痺」と診断しました。
発症から2週間でした。
投薬は、プロスタグランディン(オパルモン)追加しました。
食事。
「昨日の夕食は?」
ご飯と豚カツ」
主食とお菓子は絶対に中止を指示。

5月22日
味覚障害、改善傾向出現。
表情筋も改善傾向に。
食事:お菓子は止めているとの事。
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食パンとかの記載あるも努力が分かります。
ガンバレガンバレです。

6月2日。発症から1ヶ月。
顔面神経麻痺は治癒。
食事。
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スーパー糖質制限」の完成です。
カロリー制限にならないように注意が必要です。

途中、
顔面神経麻痺との診断が遅れ、
糖質制限を軌道に乗せるのに手間取り、
非常に心配しましたが、良かった良かったです。

軽視してはならないですが、
末梢性神経麻痺は治りやすい疾患のようです。
しかし、
治らない場合には・・・・・・、非常にまずいです。
患者さんとの関係は微妙となります。

糖質制限という栄養療法を基礎として、
薬物療法を組み立てるという方法で疾患の改善率は上がると思います




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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:100mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-06-22 17:06 | 顔面神経麻痺 | Comments(0)

薬物療法無しで治ったドクター

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・

顔面神経麻痺の記事がありました。

ダイエットの達人・ドクター川村のスマート健康塾
2014年12月22日
yomiDr.記事アーカイブ
なぜ顔が動かない…顔面神経麻痺の恐怖

 医学部5年の時、体に異変を感じました。

 夕食を食べた後、1時間ほどしてから、熱いものを飲んだ時のような舌の違和感が出現し、少し時間がたつと右目だけ涙が少し出てくるようになり、ビリビリするような頬の違和感が出てきました。

 そのうちまぶたを閉じにくくなり、抜歯の際の麻酔がかかったような違和感が出てきて、顔の筋肉を動かしにくくなってきました。

 これは顔面神経麻痺まひだと思い、「なんで自分に」「顔面神経麻痺が出てくる病気には何があるのか?」と考えながら教科書を調べてみると、下記のように書かれていました。

顔面神経麻痺:Facial nerve palsy
 顔面神経は種々の原因により障害される。顔面神経の 末梢まっしょうは解剖学的に表面近くに存在するので、圧迫、外傷により障害されやすい。頭蓋内においては、脳幹部腫瘍、動脈瘤りゅう、髄膜炎、白血病、骨髄炎、帯状疱疹ほうしん、Paget病、骨肉腫、炎症性神経炎、ライなどで麻痺をきたす。これらに対し、原因不明で末梢性顔面神経麻痺のみをきたすものをBell麻痺と呼ぶ。(中山書店:内科学書 新訂第三版)

 翌日に神経内科を受診してよく見てもらうことにしようと布団に入ったのですが、頭の中をよぎるのは、悪い原因疾患ばかりで、結局満足に眠れませんでした。

 神経内科を受診したところ、「末梢性の顔面神経麻痺は神経内科ではなく、うちの病院は耳鼻咽喉科で見てもらっているので、そちらを受診して」と指示され、涙の分泌過多や舌の味覚障害については、「どうして出てきたのですか?」と質問しても、答えてもらえませんでした。その上、神経学的な診察をしたのみで、CT検査などの詳しい検査の指示はありませんでした。

 しかし、この対応について、「悪い病気の可能性はほとんどないのだ」と、なぜか安心しました。

 耳鼻咽喉科でもらった抗炎症剤で喘息ぜんそく発作となり、1週間ほど入院したことは、以前に「私も喘息発作に注意してます」で書きましたが、この時には顔面神経麻痺もあって精神的につらい状況でした。

 一緒に住んでいる妹からは、「笑い声が聞こえるけれど、顔を見ると全然笑っていない。マジンガーZに出てくるアシュラ男爵の様だ」と言われました。

 筋肉を動かす運動神経が障害され、その支配がなくなると、筋肉は弛緩しかんしたままになり、その状態が長く続くと、筋肉に萎縮や固縮が生じてきて、筋肉を動かすことがより困難となってきます。できるだけ早期からリハビリテーションを行い、運動神経の再生と、再生した運動神経の命令が、筋肉に間違いなく届くようにし、その指令に従って、筋肉が動くようにするリハビリテーションが必要になります。

 神経の再生をスムーズに行うためには、規則正しい生活と十分な睡眠、偏りのない食生活だけでなく、神経にダメージを与えるアルコールやたばこを断つことが必要です。

 さらに、再生してきた運動神経の命令にうまく筋肉が従うようにするためのリハビリが重要になってきます。

 バイオフィードバック療法という訓練方法があります。血圧・心拍数・筋肉の緊張度などの生理機能を測定し、その測定値を音や画像などの情報に変換して本人に自覚させることにより、その時の自分の心や身体の状態を、よりはっきり自覚して自分の意志で制御していこうとする技法のことです。顔面神経麻痺の場合のバイオフィードバック療法は、麻痺して動かない顔面筋に対して、電気刺激や手を使って動かし、あたかも、頭からの指令に沿って動いているように自分自身に思い込ませる方法です。

 この訓練方法を始めて1週間ぐらいで、顔面の筋肉が動いたような気がしました。あわてて鏡をのぞきこんでみましたが、全然動いている気配がありません。しかし、自分の意識に応じて、なんとなく筋肉が動いている気がするようになったのです。翌日には、動いていないように見えている筋肉を指で軽く触ると、わずかな収縮が実感できました。

 その後も空いている時間をできるだけ使って、リハビリテーションをしたおかげで、3週間ほどたつと、朝方には、ほぼ元のように見える状態にまで回復しました。

 しかし、翌年、国家試験を控えて寝る間を惜しんで(?)勉強していると、また顔面神経の麻痺が出てしまいました。

 過労と睡眠不足、不規則な生活は、いろいろな病気を引き起こすもとになります。

 実は、死の病といわれている、がんもかなりの部分が乱れた生活習慣によっておこされているのです。

 「症状がないから大丈夫」「若いから大丈夫」と過信せず、自分の体の状況に合わせて日々のノルマを決めて規則正しい生活をすることが、病気にならないために必要なことだということを改めて実感させられました。

 私は、動かなかった顔面筋がリハビリテーションで回復した経験を踏まえ、脳梗塞の患者さんにもバイオフィードバック療法をお勧めしています。

参:日本神経治療学会 標準的神経治療:Bell麻痺


この記事で分かる事。
通常の末梢性顔面神経麻痺は治りやすい。2度の麻痺がほとんど治療せずに治っています。
発症初期のリハビリは推奨されていないと思います。
②抗炎症剤で気管支喘息。NSAIDS(非ステロイド抗炎症剤)は顔面神経麻痺には使わないです。
ステロイド薬の点滴療法では薬剤によっては気管支喘息を起こします。ステロイド剤の点滴は要注意です。

当院では、糖質制限を主とした治療を行っています。
当ブログのカテゴリー「顔面神経麻痺」からアクセスしていただくとうれしいです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:106mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-06-21 22:00 | 顔面神経麻痺 | Comments(0)

白血球数 13,700/μl。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
「白血球数とその分類」検査で判定していますが迷う場合もあります。

20歳代の患者さん。
「右耳痛」での受診です。
咽頭痛・鼻汁もありました。
妊娠されておりました。

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右鼓膜は一部膨隆で、軽症急性中耳炎です。
鼻汁も認めません。
咽頭後壁は腫脹ありますが白苔はありません。
末梢血液白血球数 13,700/μl H
白血球3分類  リンパ球数   1,000/μl L
        単核球数     400/μl
        顆粒球数    12,300/μl H

どうして?予想外の細菌感染症パターンです。

考えました。
①患者さんは妊娠中ですから抗菌薬その他の内服薬は飲みたくない。
②診察中、苦悶状の対応はなし。
③ファイバースコープ検査で細菌感染と思われる変化はなし。

投薬は、フルナーゼ点鼻液後発品のみで、翌日再検査をお願いしました。

翌日、
末梢血液白血球数 9,400/μl

妊娠中でなかったら抗菌薬を使ったかも知れない患者さんでした。

基本、言いたいことは、
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:101mg/dl。

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臨床ニュース 
米DM学会、厳格降圧推奨やめ 【米国糖尿病学会】
「130mmHg未満」から「140mmHg未満」に引き上げ
米国学会短信2012年12月28日 (金)配信 循環器疾患内分泌・代謝疾患検査に関わる問題

 米国糖尿病学会(ADA)は12月20日、糖尿病の降圧目標の推奨を改めて、従来の収縮血圧130mmHg未満から、140mmHg未満に引き上げた。ADAは毎年、糖尿病の診断治療の標準を示しており、その改訂版の特別増刊として新しい指針を発表する。

 ADAは最新のメタ解析の結果から、降圧目標の引き上げに踏み切った。臨床研究によると、糖尿病患者の収縮期血圧140mmHg未満に下げることで、心筋梗塞、脳卒中、腎不全の予防に効果があった。一方で、それ以上の厳格治療をしても、死亡率や非致死性の心筋梗塞は減らせなかった。脳卒中は有意な減少が少し見られたが、反面、治療に伴う費用や有害事象の増加をもたらしていた。

 ADAは「糖尿病患者の降圧そのものは重要」と強調した上で、「厳格治療は必要ない」との立場を取ることとなった。

「血糖測定いつ」を明確化

 ADAは自己血糖測定の頻度についても推奨を変更した。従来、1型糖尿病患者を典型例とする、複数回インスリン投与(MDI)やインスリンポンプの治療を受けている患者の血糖測定を「1日3回以上」と推奨していた。今回、回数の表現をやめて、「食後」「就寝前」と測定する状況を指定する推奨方法に変えた。理由としては、3回以上と推奨すると、「3回で十分だ」という誤解が広がったから、とADAは解説する。学会では、今後、1日の測定回数は6回から8回、それ以上になると想定している。


糖尿病患者さんの降圧目標。
米国では、140/90mmHg未満。
日本では、130/80mmHg未満、です。

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by hanahanak2 | 2016-06-20 16:20 | 微妙な判定 | Comments(5)

アスピリン喘息

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

鼻茸(ポリープ)を認める患者さんには内視鏡下副鼻腔手術を勧めるのですが・・・・・。

30歳代の患者さん。
受診理由は、「左耳漏」

まず、鼻腔・外耳道・鼓膜の観察です。

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数年前に、全身麻酔下内視鏡下副鼻腔手術を受けておられました。
それに関わらず篩骨洞型ポリープ。
好酸球性副鼻腔炎を考えます。

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左外耳道には鼓膜に挿入されていたチューブが脱落していました。
難治性中耳炎を見越しての手技と思われます。

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チューブを除去して吸引清拭しますとチューブが挿入されていた小穿孔が認められました。
拍動性の耳漏でした。
毎年のように急性中耳炎を発症しているとの事でした。

投薬状況。
鼻腔・副鼻腔症状に対しては血管収縮剤であるコールタイジンスプレー。
喘息管理として、フルティフォーム125エアゾール。

投薬による副作用として、
ロキソニン内服で喘息発作。

アスピリン喘息です。

血糖値:128mg/dl。5時間前にサンドイッチ。
血圧:159/102mmHg。

末梢血液白血球数 15,100/μl H
白血球3分類 リンパ球数  5,400/μl H
       単核球数   1,500/μl H
       リンパ球数  8,200/μl H

ウイルス性感染症です。

まとめると、
喘息と副鼻腔炎の管理として、
①ロイコトリエン受容体拮抗薬+フルティフォーム125エアゾール。
②フルナーゼ点鼻液の後発品
③コールタイジンスプレーは中止。
耳漏に対しては吸引清拭を続ける。

栄養管理としての糖質制限は必須です

全身状態と局所状態の改善を待って、
最も重要な医療行為である内視鏡下副鼻腔手術をどうするかが課題に上ってきます。

重箱の隅々までのポリープ切除に成功すれば快適な生活を送ることが出来ると思います。

慎重を期す必要が求められますが。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:101mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-06-19 19:34 | ポリープ | Comments(0)