<   2012年 08月 ( 29 )   > この月の画像一覧

急性中耳炎 症例289

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


現在2歳5ヶ月の子供さん。
1月4日に書き込みした抗菌薬雨嵐状態の患者さん。
その後再診なく、5月13日にひっこり「耳痛」にて受診されました。

a0082724_14343327.jpg

急性中耳炎・急性副鼻腔炎でした。
急性中耳炎を伴うウイルス性急性上下気道感染症の典型的なパターンと思います。

「白血球数とその分類」検査、
末梢血液白血球数  11,700/μl H 
白血球3分類   リンパ球  3,700/μl H
         単核球   1,700/μl H 
         顆粒球   6,300/μl  


鼻汁細菌培養同定検査、
a0082724_14345538.jpg

学会・講演会・あらゆる医学雑誌・新聞等で
「肺炎球菌性の急性中耳炎・急性副鼻腔炎」の診断になり、可哀想に抗菌薬の雨嵐と進んで行くのです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症なんです。
ウイルス感染症が起こると、肺炎球菌・インフルエンザ菌が一気に増加するんです。
しかし、増加した肺炎球菌・インフルエンザ菌は抗菌薬を使わずとも1週間単位で減少・検出不能になっていきます。

本日の受診になりました。
「耳掃除で出血」でした。
a0082724_14351378.jpg

中耳炎は治癒状態になっていました。

繰り返すウイルス性呼吸器感染症のサイクルが長くなると、急性中耳炎は治癒・改善に向かうものです。

「急性中耳炎は抗菌薬00000で約100%の有効率です」とパンフレットで唄われておりますが、

実際は、

「ウイルス性急性中耳炎に、当社の00000で約100%の有効率」

抗菌薬販売会社としたら、「ウイルス性」の文言は禁句です。

真実の情報提供がなされていないと思います。

それを、私たち医師は疑問を抱かないのでしょうか、

不思議です。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-31 15:26 | 急性中耳炎 | Comments(0)

抗菌薬販売会社のパンフレットから

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


昨日の続き。
「オゼックス細粒小児用」のパンフレットから。
a0082724_1721244.jpg

オゼックス以外の抗菌薬パンフレットでもほぼ同じ内容になっています。

小児急性中耳炎にオゼックスを最長14日投薬すると、著効・有効合わせて97.7%の有効率になりました。

という内容。

著効・有効、です

治癒ではないのです。

一見、オゼックスでほぼ100%治癒するんだ。!!素晴らしい!!と思うでしょう。

立ち止まって冷静に患者さんを見て欲しいです。

抗菌薬を言われるままにきちんと服用する子供さんもおられます。

言うてもきちんと飲まない患者さんのほうが多いかも。

痛みを言わなくなったから、元気になったから飲むのを止めた、とか多いと思います。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、抗菌薬を使っても使わなくても、1~2週間もすれば改善していく疾患ではないでしょうか。

つまり、

急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス性上気道感染症なんです。

ウイルス性感染症に抗菌薬を使うのはやめましょうよ。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-30 17:32 | 急性中耳炎 | Comments(0)

抗菌薬パンフレットから

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


「オゼックス細粒小児用」のパンフレットを何気なく眺めていました。
何か変・・・・・。
やっぱり変・・・・・・・。


a0082724_926237.jpg


私は思います。

気温の上昇とともに、繰り返すウイルス性呼吸器感染症の頻度・重症度が低下します。

そうすると、

難治だ難治だと言うていた急性中耳炎は、治癒改善に向かう経過をたどります。

低年齢児は免疫が少ないので、繰り返しウイルス感染を受けて、抗体を作っています。

つまり、

「風邪をもらっては抗体を作る」の繰り返しが健康な身体を作る重要な仕事なんです。

その作業の邪魔をしないで欲しいです。

ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎に抗菌薬を使い続けることは、

次の世代の人達に、効果のある抗菌薬を残せない事態になります。


こんな事、

抗菌薬製造販売会社は、十分に分かった上での販売活動と思いますよ。

発売後の治験データ(投与前後の「白血球数とその分類」)を、お願いするのですが実現したことは皆無です。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-29 09:56 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例285 その2

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


8月7日に書き込みした6歳の患者さん。
顆粒球10,000、リンパ球3千以下、白血球1,3万以上だった急性中耳炎・急性副鼻腔炎症例。

a0082724_9162868.jpg

初診時の状態。

1ヶ月後の8月下旬、
a0082724_916446.jpg

鼓膜の透明性がお分かりと思います。
大量膿性鼻汁も中鼻道前部では消失しています。

抗菌薬不使用で治っています

ウイルス性急性上下気道感染症では、抗菌薬不使用でも治っていきます。

細菌性呼吸器感染症では、抗菌薬不使用で治る確率は相当低いと思います。

新しい抗菌薬が発売になる度に、

「急性中耳炎・急性副鼻腔炎の起炎菌である、耐性肺炎球菌・インフルエンザ菌にも効果が期待できる抗菌薬です。」

というパンフレットが全国に流され、全国津々浦々で講演会が開催され、周知徹底されているのが現状です。

洗脳された医師たち(私も含めて)が、今日もウイルス性感染症に営々と抗菌薬を使う姿、

空恐ろしい光景です。

[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-28 09:47 | 急性中耳炎 | Comments(0)

2007年平成19年のカルテから

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


5年ぶりに受診された患者さん(70歳代)。
当時「咽頭痛」にて来院されました。

当時、
額帯鏡下の診察では特別な変化は、無し。
ファイバースコープ検査、
a0082724_1674280.jpg

大量膿性鼻汁。
急性副鼻腔炎。ひどい。
末梢血液白血球数  9,000/μl 
白血球3分類   リンパ球  1,700/μl
         単核球   1,000/μl H
         顆粒球   6,300/μl 
 

顆粒球1万以下は細菌感染症ではないと判定します。
「抗菌薬不使用診療」開始。

1週間後、
a0082724_168416.jpg

膿性鼻汁は減少傾向です。

そして、初診から1ヶ月後、
a0082724_1682089.jpg

膿性鼻汁はわずかになってきました。
ここで、来院途切れてしまいました。

1例報告で申し訳ないのですが、
急性咽頭炎の合併がない急性中耳炎・急性副鼻腔炎では、
抗菌薬を使う理由が有りません。

[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-27 16:47 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

抗真菌薬のみ塗布

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

25歳の患者さん。
受診理由は「右耳痛」

ファイバースコープでの観察、
a0082724_9435971.jpg

「耳痛」でも中耳炎でないことがありますから注意が必要です。
鼓膜皮膚に増殖した真菌症でした。

真菌を除去しては、抗真菌剤ニゾラールを塗布しました。
左にも少量認めました。
1週間後、
a0082724_9442881.jpg

ほぼ治ってきました。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎のように、抗菌薬を使っても使わなくても治癒改善するという分けにはいきません

真菌によるものだと、診断し抗真菌薬を使う必要があります。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-24 10:04 | 外耳道真菌症 | Comments(0)

抗菌薬販売会社のパンフレットから

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


中耳炎・副鼻腔炎の急性炎症期をウイルス感染症として考えると診療に無理を起こさないと思います。

昨日の続きです。
ある学会でのランチョンセミナーの要約です。
日経メディカルに同封されていたものです。
宣伝パンフレットです。

a0082724_1137164.jpg

この図に対応するのは③の文です。
クラリスロマイシンという抗菌薬を使用すると、肺炎球菌・インフルエンザ菌・M.カタラーリスの3種の細菌(3大起炎菌とは言えません)が減少して、常在菌の最大勢力であるブドウ球菌が多くなりました、という説明です。
ある抗菌薬では、菌検出が「ゼロ」とかの無茶苦茶非現実的なデータ提示もありました。
クラリスロマイシンを他の抗菌薬に換えても、非抗菌薬でも、傾向は同じと思います。
中耳炎・副鼻腔炎のピーク時・発症蒔には3大細菌検出率のピークとなります。
それはウイルス感染ですので、日々経過と共に治癒改善に向かい、通常の細菌バランスになります。
こんなん、ドクターであれば分かっとると思うのですが、不思議ですね。

抗菌薬は、使えば耐性菌を増加させます。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-23 12:43 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

パンフレットから

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


従って、「マクロライド療法」については、良い印象はないです。
10年以上前には使った経験がありますが、何も変わらなかったという印象でした。

ある学会でのランチョンセミナー

演題
耳鼻咽喉科領域におけるマクロライド療法を再検討する

その内容の抜粋。
a0082724_1713043.jpg


どう考えたら良いんでしょう。

慢性副鼻腔炎にマクロライド療法は高い効果が期待出来ます。

という事を、多数の論文発表で説明しようと試みたと思われます。

しかし、

マクロライド療法が、内視鏡下副鼻腔手術と同等の効果を得られる」、という論文を評価しています。

慢性副鼻腔炎は手術不要、クラリスとかクラリシッドとかのマクロライド長期投与で治ります。

そんなこと、あり得ない、デス!!!
[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-22 20:50 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

病的粘膜を少しずつ切除していけば・・・・

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


昨日の続きです。
視診にて、鼻腔通気度は改善しているに関わらず鼻閉の訴えが続く場合があります。
後鼻漏」が原因の時が頻繁に見受けられます。
もちろん、咽頭部の狭小化のチェックを怠らない事が重要です。

4年前、左右1回目の内視鏡下副鼻腔手術、術後、
a0082724_928129.jpg

左過剰鼻汁は認めません。
右前頭窩にポリープ。
右上顎洞前端部より大量鼻汁

そこで、3回目の右内視鏡下副鼻腔手術(今年3月)、
a0082724_9281178.jpg

右上顎洞開窓不足が見受けられますが、鼻汁は確実に止まってきました
やれば達成されるんです。
やらなければそのまんま。

嗅裂側は、
a0082724_9281942.jpg

少々の鼻汁が探せば見付かります、という程度。

「鼻閉・後鼻漏」の訴えは格段に改善してきました。

最近の受診時には、耳症状で、「鼻腔・副鼻腔」症状の言及は無かったです。

外来での局所麻酔下日帰り手術で実施していますので、無理は決して出来ません。

1回しては修正、修正しては追加と複数回でやらせてもらっています。

だから、

7月3日に書き込みした、
内視鏡下副鼻腔手術をしてもらったのに、後鼻漏が改善せず、救助を「m3」に求めておられたドクター、

病的粘膜が存在する限り、後鼻漏は止まりません。

抗菌薬をいくら投与しても土台無理です。

納得出来るまで、病的粘膜を切除することが最も近道です。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-21 10:36 | 後鼻漏 | Comments(0)

難治な鼻閉・後鼻漏

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。


本日の患者さんは、私と同年配の方です。
「鼻閉・鼻汁」と共に生活して来られた方です。

約30年前に県外で鼻中隔手術。
25年前当院、「鼻閉・後鼻漏」、特に右鼻閉にて初診。
しかし、直ぐに中断。
15年前より、断続的通院が始まり
13年前、右下鼻甲介高周波凝固
7年前、同じく右下鼻甲介高周波凝固
5年前、また右下鼻甲介高周波凝固

しかし、「鼻閉・後鼻漏」症状の改善はほとんどありません。

子細に観察しました。
a0082724_10372549.jpg

①左に小さい鼻茸(ポリープ)を認めました。
②左右に後鼻漏をハッキリと認めました。

従って、
鼻汁の過剰生産を止めないと症状は改善しないという結論に至りました。

今では、当たり前のことですが、

当時は、「鼻閉」症状を重視していたんだと思います。

ここから、

内視鏡下副鼻腔手術との戦いが始まった分けです。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-08-20 10:58 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)