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「シャックリに呉茱萸湯」 本当?

四国徳島からです。

多種多様の情報が流れてきます。
飛びついて、結果が良い時もあり、不変の時もあります。悪化するときもあります。
結果が良い時でも、何時も良い効果が得られるとは限らないし、また、次第に効果が薄れてしまう場合もあります。

徳島新聞から。
読んで何時も思うんですが「漢方薬では何でも治るん?」

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西洋医学で治らなかった「シャックリ」が「呉茱萸湯」で治りました、という記事でした。

スゴイ!と思うでしょう。

治療効果が良い場合、

①たまたま治った。

②確かにこれで治った。多数の患者さんでも同じく治すことが出来ます。

③自然治癒だった。

どんなんでしょう。

最近の事ですが、何年も改善しない下痢症状に「六君子湯」投与で、患者さんからうれしい途中経過を聞きましたが、「ほんまかいな?」です。

医療の現場は、試行錯誤、です。
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by hanahanak2 | 2012-07-31 18:41 | 記事から | Comments(0)

咳で眠れないです

四国徳島からです。

急性上下気道感染症のほとんどはウイルス感染症です。
その中から細菌感染症を間違いなく拾い上げるべく努力をしていますが、反省することもあります。


30歳代の患者さん。
7月中旬「咽頭痛」にて来院されました。
発熱無し、咳、痰(後鼻漏)少々。

視診、
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①咽頭後壁に白苔中等度。
②左嗅裂に粘膿性鼻汁中等度。

白血球数とその分類、
末梢血液白血球数   14,900/μl H
白血球3分類   リンパ球   2,500/μl
        単核球     800/μl
        顆粒球   11,600/μl H

顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、しかも白血球数1.3万以上でした。
細菌性急性咽頭炎と診断しました。
急性副鼻腔炎に細菌性は無いに等しい現実も考慮しましたが。
抗菌薬使用不使用、どちらかにしないと事が進みません。
抗菌薬を使いました
約6週間振りの抗菌薬使用でした。

3日後、
「今度は咳がひどくなって夜眠れない」との事で来院。

視診、
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①咽頭後壁白苔ほぼ解消。
②新たに右中鼻道に粘膿性鼻汁を確認。

白血球数とその分類
末梢血液白血球数  6,700/μl
白血球3分類   リンパ球  1,100/μl L
        単核球    500/μl
        顆粒球   5,100/μl
 

顆粒球1万以下になってきますと抗菌薬は不要
抗菌薬を使ったから咽頭後壁の白苔が消えたのかどうかは不明。
抗菌薬を使っても咳の増悪、後鼻漏の新たな発生を認めた。

考えると、

一過性に顆粒球1万以上に増加するウイルス感染症だったのだろうかと思います。

咽頭白苔を認めると、どうしても細菌感染症に判断が動く傾向強いです。

試行錯誤です。

勉強です。
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by hanahanak2 | 2012-07-30 12:58 | 微妙な判定 | Comments(0)

急性中耳炎 症例284

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は代表的なウイルス性呼吸器感染症だと思います。
抗菌薬メーカーのパンフレット通りに事は運ばないのが分かっていながらダラダラ抗菌薬診療は好い加減に停止いたしましょう。


1歳6ヶ月の赤ちゃん。
「メイアクト→オラペネムと飲んできたのに中耳炎が治らない」との事で来院されました。
当ブログを見て来られました。

視診、
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抗菌薬服用しても治らない、
つまり、
ウイルス性急性中耳炎と、考えるのが妥当です。

白血球数とその分類
末梢血液白血球数  12,900/μl H
白血球3分類   リンパ球   6,000/μl H
        単核球    2,800/μl H
        顆粒球    4,100/μl

白血球数増多が明らかであっても、顆粒球1万以下はウイルス感染症と考えるべきです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎に抗菌薬を使う前には、「白血球数とその分類」検査をお勧めします。

日本中、世界中で、急性中耳炎・急性副鼻腔炎に抗菌薬をこれでもかと使っている事実。

好い加減に止めないと、恐いことが起こりそうです。
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by hanahanak2 | 2012-07-29 17:04 | 白血球 | Comments(0)

ステロイド吸入薬の効果不十分

四国徳島からです。

あるメーカーのパンフレット。
「日本の喘息患者において、鼻炎は高率(67.3%)に合併していました。」


そんなもんではないと思います。
鼻炎・副鼻腔炎の合併率は100%と思います

喘息患者さんは、鼻腔・副鼻腔の正常化を追求することが重要と思います。

50歳代の患者さん。
気管支喘息の診断にて、アドエアというステロイド吸入薬を使っています。
しかし、十分満足のいく効果が得られない状況が、ずっと続いています。
近所の耳鼻咽喉科で鼻ポリープ(鼻茸)を指摘されていて、何時でも基幹病院へ紹介しますと言われていました。

7月中旬、親戚の方が当院で内視鏡下副鼻腔手術を受けたと聞いてこの度受診されました。

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鼻腔前半では、中鼻甲介の軽度肥大のみです。
鼻腔後方ではポリープが視界に入ってきました。
左はノドへと伸びて行っています。
大量の粘性後鼻漏を認めます

この後鼻漏を解消しないと苦しい生活は続きます。
いくら「アドエア」を増量しても、後鼻漏には効果無しです。

鼻汁細菌培養同定検査、
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常在菌と思います。
抗菌薬で叩きに行かないように。

片側複数回の局所麻酔下内視鏡下副鼻腔手術を予定しました。

気管支喘息の治療効果を上げる為には、鼻腔・副鼻腔手術を重要視する必要があると思います。

手術しても治らんと言われますが、講演会でも言われますが、

鼻腔・副鼻腔では、ポリープ、ポリープ様粘膜を制御出来るまで、複数回やれば、なんとかなりますよ。
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by hanahanak2 | 2012-07-28 10:53 | ポリープ | Comments(0)

劇的改善

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎には「抗菌薬不使用診療」を推奨しています。
そもそもウイルス感染症である疾患に抗菌薬は使わないのが原則です。


70歳代の患者さん。
「点滴を含めて色々治療してもらっているのに、黄バナ(きいばな)(膿性鼻汁)が治らない」との事で受診されました。

まず視診。
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大量膿性鼻汁
ウイルス性急性副鼻腔炎と経験的に診断しました。

次いで重要なのが「白血球数とその分類」検査
末梢血液白血球数  9,300/μl
白血球3分類    リンパ球  2,000/μl
         単核球    800/μl
         顆粒球   6,400/μl

顆粒球1万以下ですのでウイルス感染症と確定できます。

初診時に提出してあった鼻汁細菌培養同定検査の結果。
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細菌は検出されるのが正常です。
検出される度に抗菌薬での爆撃は止めないと・・・・・・・・。

抗菌薬不使用診療、1週間後、
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視診上、大量膿性鼻汁消失していました。

私が当患者さんの急性副鼻腔炎を治したのではありません。

「ウイルス感染症には抗菌薬は要らない」診療をやっただけです。

感染症診断治療の入口での「無灯火運転」は是正する必要があります。
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by hanahanak2 | 2012-07-27 11:43 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

投薬は単純に

四国徳島からです。

ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎に抗菌薬を使わないのも、処方単純化に寄与いたします。
薬剤には、作用副作用を持っております。
使わないことも診療です。


昨日提示の処方ですが、私にはこんな複雑な投薬は不可能です。

①本剤とは、ジェニナック:抗菌薬。
②カルボシステインとは、ムコダイン:痰切り。
③サリチルアミド:鎮痛解熱剤
④アセトアミノフェン:鎮痛解熱剤
⑤無水カフェイン:鎮痛覚醒剤
⑥プロメタジンメチレンサリチル酸:抗ヒスタミン剤
③④⑤⑥を配合してPL配合
⑦リゾチームとは、レフトーゼとかノイチームが有名。昔は頻用していたなぁ。
⑧コデインリン酸塩水和物:強力咳止め。便秘必発。
⑨メチルエフェドリン:気管支拡張剤。
⑩クロルフェニラミンマレイン酸:抗ヒスタミン薬。
⑧⑨⑩を配合してフスコデ配合
⑪デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物とは、メジコン。咳止め。
⑫シャゼンソウエキスとは車前草。昔、ウサギのエサにしていました。咳止め痰切り?
酸化マグネシウム。コデインを使うと必要。
⑭セフトリアキソンナトリウムとはロセフィンという経静脈用抗菌薬。
⑮メトクロプラミドとはナウゼリン。吐き気止め。

以上、風邪症状で、①から⑬の投薬を受けたとの事でした。
とてつもない種類です。量的にも。

そして、日常的に服用していたのは、

①ベタヒスチンメシル塩酸とは、メリスロン。抗めまい薬、口渇が起こります。
②ジフェニドール塩酸塩とは、セファドール。抗めまい薬、口渇が起こります。
③エチゾラムとは、デパス。抗不安薬。眠気口渇に注意。
④アテノロールとは、テノーミン。βブロッカー。頻脈治療剤。降圧作用。
⑤カンデサルタンシレキセチル・アムロジピンベシル酸塩配合剤とは、ブロプレス(降圧剤)とノルバスク(降圧剤)配合剤。ユニシア配合
⑥ブラバスタチンとは、メバロチン。高脂血症治療剤。

のようです。

年齢と共に、口渇作用の薬剤は出来るだけ避けたいものです。

良い勉強になりました。

投薬は少ないのが理想。

投薬は単純なのが理想。

ウイルス感染症には、抗菌薬、使わない。

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by hanahanak2 | 2012-07-26 12:56 | 使用上の注意改訂 | Comments(0)

多剤投与は要注意

四国徳島からです。

投薬に際しては、可能な限り、単純化が重要です。

抗菌薬「ジェニナック」の「使用上の注意改訂のお知らせ」

不具合発生の全ての原因がジェニナックではないと思われますが、ジェニナック製造販売会社が責任を負う形で情報提供していました。

その一部、

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高齢の患者さん、「上気道感染症」に抗菌薬????

咳、痰、鼻汁に抗菌薬????

配合剤もまずい。それに2剤も。不具合発生率上昇します。

大体、こんなに飲めないですよ。
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by hanahanak2 | 2012-07-25 22:05 | 使用上の注意改訂 | Comments(0)

急性中耳炎 症例283

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎には抗菌薬は不必要と思いますよ。
体調不良時には大きな負担になります。


3歳1ヶ月の子供さん。
「鼻汁・咳痰」にて投薬を受けていましたが「耳痛」の為受診しました。

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鼓膜膨隆の程度は違いますが急性中耳炎・急性副鼻腔炎です。
ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎です。

お薬手帳拝見しました。

内服中薬剤
①シングレア ロイコトリエン受容体拮抗薬
②ムコダイン 痰切り
③プルスマリンA 痰切り ムコサール・ムコダイン後発品 
④ジルテック 抗ヒスタミン薬
⑤ペリアクチン 抗ヒスタミン薬
⑥メプチン 気管支拡張剤
⑦クロフェドリンS配合剤
配合を分解
●ジヒドロコデイン 強力な咳止め、便秘必発
●メチルエフェドリン 気管支拡張剤
●クロルフェニラミン 抗ヒスタミン薬

風邪症状に抗菌薬を使わないのは良いと思いますが、何か変です。

痰切り薬を2品目
抗ヒスタミン薬を3品目
気管支拡張剤を2品目
咳止めとしてコデイン製剤

咳:止めるのではなく、止まるように誘導するのが理想。

鼻汁・痰:抗ヒスタミン薬で粘性にするのは?

気管支拡張剤は出来るだけ1品目で。手指振戦、動悸が出現することがあります。

風邪に抗菌薬を使わない努力を垣間見たお薬手帳でした。

こういう努力の積み重ねが必要と思います。
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by hanahanak2 | 2012-07-23 12:42 | お薬手帳 | Comments(0)

急性中耳炎 症例282

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎、トップリーダーの先生方は、細菌感染症だと自信満々?
抗菌薬不使用でも治癒・改善していく診療現場を見て欲しいです。


本日提示の患者さんは4歳9ヶ月の急性中耳炎・急性副鼻腔炎の子供さん。

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右鼓膜膨隆高度、左鼓膜膨隆軽度。
粘膿性鼻汁大量。
細菌性急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断するのはフライング。

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肺炎球菌・インフルエンザ菌でなく、溶連菌が大きな縄張りを占めていました。
爆発的な人口増加を示しています。

真実は「白血球数とその分類」検査で明らかです。
末梢血液白血球数  5,700/μl
白血球3分類  リンパ球  1,200/μl L
        単核球    400/μl
        顆粒球   4,100/μl

顆粒球1万以下は細菌感染症ではありません。

抗菌薬使わない診療開始、

3週間後、
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両側鼓室内貯留液排出はほぼ完了状態になりました。

急性副鼻腔炎は中耳炎に遅れて改善して行きます。

仕事とはいえ、間もなく、次のウイルス性急性副鼻腔炎と付き合わなければならないと思います。

繰り返すうちに、中耳炎を発症することは、通常なくなってきます。

皆さん、そんな感じで成長してきたでしょう。
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by hanahanak2 | 2012-07-22 20:58 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例281

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、ウイルス性急性上気道炎と考えないと、理屈が合わないと思います。

3歳3ヶ月の子供さん。
「耳が痛い」との事で来院されました。

視診、
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鼻汁、咳痰、耳痛等、風邪症状です。
ウイルス性急性中耳炎です。

「白血球数とその分類」検査、
末梢血液白血球数  8,000/μl
白血球3分類  リンパ球  2,000/μl
        単核球   1,300/μl H
        顆粒球   4,700/μl


顆粒球1万以下はウイルス感染症です。

肺炎球菌・インフルエンザ菌が検出されても、惑わされて抗菌薬を使うでないですよ。
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by hanahanak2 | 2012-07-21 21:52 | 急性中耳炎 | Comments(0)